健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

アサイヤシ [英]Acai Palm、Amazon Acai、Assai Palm、Cabbage Palm [学名]Euterpe oleracea、synonym Euterpe badiocarpa

概要

アサイヤシ (椰子) はアサイまたはアサイーとも呼ばれ、「AH-sigh-EE」と発音するようである。南米北部 (アマゾン) に生息する雌雄同種のヤシ科の植物で、細長く、高さが30 m以上にもなる。ひとつの木に3〜4房の果実 (直径1〜1.5 cmの球形) をつけ、1房の果実の量は3〜6 kgである。未成熟時の果実は緑色であるが、成熟すると紫色になる。果実 (アサイベリー) や果汁が飲料、酒、アイスクリーム、ゼリーなどに利用されている。俗に、「目によい」「健康によい」「抗酸化作用がある」などと言われているが、ヒトにおける有効性や安全性については、調べた文献中に信頼できる十分なデータは見当たらない。妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分なデータがないため使用を避ける。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・現時点において、日本では「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」にも「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」にも該当しない (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・果肉にはシアニジン−3−グリコシド (1,040±58.2 mg/L) 、ペラルゴニジン-3-グリコシド (74.4±2.90 mg/L) 、フェルラ酸 (212±5.29 mg/L) 、(-)-エピカテキン (129±3.28 mg/L) 、没食子酸 (64.5±1.64 mg/L) 、エラグ酸 (55.4 mg/L) などのポリフェノールやアントシアニンが含まれる (94) (PMID:15030208)
・果肉と果汁と種子にはそれぞれ約4%、2.4%、5〜6%のタンパク質と12%、5.9%、2〜3%の脂質が含まれる。他にはカルシウム、リン、鉄、チアミンを含む (PMID:15030208) (PMID:16756342) (PMID:15062934) (PMID:17061839)
・種子には63〜81%のセルロースやヘミセルロースなどの繊維やプロトカテキュ酸が含まれる。他の成分はまだ分かっていない (PMID:16756342)

分析法

・種子をメタノールで抽出し、HPLC-MSにてプロトカテキュ酸を分析した報告がある (PMID:16756342)
・果肉中のアントシアニンをHPLCにて分析した報告がある (PMID:15030208)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

・細胞を用いた試験管内実験として、アサイベリーに含まれるポリフェノールがHL-60白血球細胞の増殖を用量ならびに時間依存的に抑えた (PMID:16478240) 、アサイベリーの成分 (シアニジン配糖体) がLPSやINF-γで刺激したマウス単球-マクロファージ細胞株 (RAW264.7) における一酸化窒素生成を抑制した (PMID:16635558)

安全性

危険情報

<一般>
・通常の食品に含まれている量を摂取することはおそらく安全である (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・安全性については信頼できる十分なデータがないため使用を避ける (94) 。
・アサイ果実濃縮物を主原料としたジュースを常用していた妊婦 (25歳、2妊0産、アメリカ) が、37週で羊水過多と診断され、胎児心エコーにて、右心房及び右心室肥大と右心室機能障害が認められた。出生児には出生直後より、動脈管閉鎖による新生児肺高血圧、重度の右心室肥大および右心室機能障害、著明な右−左シャントが認められた (PMID:20351708)
<その他>
・アサイヤシはCOX-1、COX-2阻害作用を有する可能性がある (94) ため、高血圧の人、浮腫、胃腸障害のある人、シクロオキシゲナーゼ阻害薬を服用している人がアサイヤシを摂取することは危険性が示唆されている。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

調べた文献の中に見当たらない。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食品に含まれる量を摂取することはおそらく安全である。
・妊娠中・授乳中は使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトにおける有効性については、調べた文献に十分なデータが見当たらない。

参考文献

(PMID:15030208) J Agric Food Chem. 2004 Mar 24;52(6):1539-45.
(PMID:16756342) J Agric Food Chem. 2006 Jun 14;54(12):4162-7.
(PMID:16478240) J Agric Food Chem. 2006 Feb 22;54(4):1222-9.
(PMID:16635558) J Ethnopharmacol. 2006 Sep 19;107(2):291-6. Epub 2006 Mar 22.
(94) Natural Medicines
(PMID:20351708) J Perinatol. 2010 Apr;30(4):291-4.
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(PMID:15062934) Magn Reson Imaging. 2004 Apr;22(3):389-93.
(PMID:17061839) J Agric Food Chem. 2006 Nov 1;54(22):8598-603.