健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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名称

イソフラボン [英]Isoflavone [学名]-

概要

イソフラボンは大豆、レッドクローバー、クズ、カンゾウなどのマメ科の植物に多く含まれているフラボノイドの一種で、下図に示した構造を有する化合物の総称である。通常、イソフラボンは配糖体として存在しているが、摂取すると腸内細菌等の作用により糖部分が分離したアグリコン型 (糖が外れた構造) になって消化管から吸収される。イソフラボンとしては、ゲニステイン、ダイゼイン、ビオカニンA、フォルモネチン、グリシテインなどの種類がある。イソフラボンは植物性エストロゲンと呼ばれ、俗に、「女性ホルモン様の作用をする」「骨粗鬆症の予防や更年期障害を軽減する」「脂質代謝の改善などに有効である」などと言われている。II型糖尿病、更年期障害ののぼせなどに対しては、ヒトでの有効性が示唆されている。また、大豆イソフラボンを関与成分とし、「骨の健康維持に役立つ」表示が許可された特定保健用食品がある。安全性については、適切に摂取する条件ではおそらく安全であるが、アレルギー疾患を持つ人、妊婦・授乳婦が通常の食事で摂る以上に大量摂取することは避けたほうがよい。濃縮物として利用した条件では、乳がん発症や再発等のリスクを高めるなど、有害性を示唆する報告もある。2006年5月、食品安全委員会は大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限を70〜75 mg/日、特定保健用食品として摂取する場合の安全な一日上乗せ摂取量の上限をアグリコン換算 (糖が外れた構造に換算) で30 mg/日に設定した (食品安全委員会) 。一般的に大豆と他の食品 (レッドクローバーやクズなど) から由来したイソフラボンは組成が異なるため、得られる効果も異なると言われている。また、ダイゼインは腸内細菌によってエストロゲン作用等がより強力なエクオール (Equol) に代謝されるが、その代謝は人によって異なる (日本人の約半分がエクオール産生者) 。さらに、イソフラボンを食材として摂取する場合は食材の有する容積や香りなどによりイソフラボンを過剰摂取する可能性が低い。このようなことから、イソフラボンの有効性や安全性を解釈する際には、少なくとも豆腐などの通常の食材の形態として摂取する条件とサプリメントのような濃縮物として摂取する条件では異なった考え方で対応する必要がある。その他詳細については「すべての情報を表示」を参照。