健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

フコイダン [英]Fucoidan [学名]-

概要

フコイダンとは昆布やワカメなど褐藻類の中で、特に「ぬめり」部分に含まれる細胞間粘質多糖をさす。L-フコースを主要構成糖とし、他の多糖類と違って硫酸化多糖類 (硫酸化フカン) を多く含有することを特徴とする。フコイダンは海藻が潮の流れや衝撃で起きた傷の修復、また周囲の微生物に食べられないよう自分自身を守るためのガードの役割を果たしていると言われている。フコイダンは俗に「血圧の上昇を抑える」「抗ウイルス、抗菌作用がある」「アレルギーをおさえる」「肝機能をよくする」「コレステロールを下げる」「がんによい」などと言われているが、ヒトにおける安全性・有効性については調べた文献の中に情報が見当たらない。その他、詳細については、「全ての情報を表示」を参照。

法規・制度

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成分の特性・品質

主な成分・性質

・フコイダンはL-フコースを主要構成糖とし、硫酸化フカンを多く含有することを特徴とする。
・Laminaria saccharina由来フコイダンはフコース33.5%、硫酸塩30.2%、ウロン酸3.6%を含むとの情報がある (91) 。

分析法

・蛍光標識化後蛍光検出器 (励起波長367 nm、蛍光波長445 nm) を装着したHPLCにより分析した報告がある (101) 。
・カラムクロマトグラフィーにより分画、NMRにより同定した報告がある (PMID:15013388)
・マコンブのフコイダンに対するモノクロナル抗体を作成し、ELISA法によりフコイダンを測定した報告がある (PMID:19202293)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

その他
・機能性胃腸障害患者10名 (日本) を対象とした試験において、モズク由来フコイダンを500 mg/日、2週間摂取させ、胃排出機能を造影剤含有カプセル法にて評価したところ、摂取180分後の胃内カプセル個数が減少したとの予備的な報告がある (2009151870) 。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

RCT
・高齢者70名 (試験群35名、平均86.6±7.7歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メカブ由来のフコイダン300 mg/日を24週間摂取させ、摂取開始4週間の時点でインフルエンザ・ワクチン接種 (3種) を受けさせたところ、摂取24週間後における血清中のB抗体の増加が認められたが、H1N1抗体、H3N2抗体に影響は認められなかった (PMID:24005608)

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

RCT
・健常成人20名 (23〜58歳、試験群10名、オーストラリア) を対象とした単盲検プラセボ比較試験において、75%フコイダンカプセルを3 g×3回/日、12日間摂取させたところ、抗凝血作用は認められなかった (PMID:19696660)
・ヘリコバクター・ピロリ陽性者11名 (日本) を対象としたクロスオーバー試験において、モズク由来フコイダン100 mgを添加した茶を10日間摂取させたところ、ウレアブレステストによるδ-13C値が低下したという予備的な報告がある (2009151870) 。





試験管内・
動物他での
評価

・P388 白血病細胞を移植したマウスにMekabu Fucoidanを経口投与したところ、生存期間が延長し、正常マウスに投与するとナチュラルキラー (NK) 細胞活性やT細胞のIFN-γ産生が高まった (PMID:12929574)

安全性

危険情報

調べた文献の中に見当たらない。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・Ascophyllum nodosum由来高分子量フコイダンを投与:ラット静脈内5 mg/kg、マウス筋肉内4,000μg/kg (91) 。
・Sacophyllum nodosum由来低分子量フコイダンを投与:ラット静脈内5 mg/kg、マウス筋肉内12,000μg/kg (91) 。
・Fucus vesiculosus由来フコイダンを投与:ラット静脈内5〜10 mg/kg (91) 。
ヨツデガシラ (Sphaerotrichia divaricata) 由来フコイダン:ウサギ静脈内10 mg/kg (91) 。
2.LD50 (半数致死量)
・マコンブ (Laminaria japonica) 由来フコイダン:マウス腹腔内138 mg/kg (91) 。
・Laminaria saccharina由来フコイダン:マウス腹腔内215 mg/kg (91) 。
・Laminaria cichoriodes由来フコイダン:マウス腹腔内83 mg/kg (91) 。
・スジメ (Costaria costata) 由来フコイダン:マウス腹腔内290 mg/kg (91) 。
・Pelvetia wrightii由来フコイダン:マウス腹腔内400 mg/kg (91) 。
・ヨツデガシラ (Sphaerotrichia divaricata) 由来フコイダン:マウス腹腔内350 mg/kg (91) 。
3.LDLo (最小致死量)
・Laminaria cichorides由来フコイダン:ウサギ静脈内10 mg/kg (91) 。
4.その他
ガゴメ昆布 (Kjellmaniella crassifolia) 由来フコイダンの遺伝毒性試験 (微生物を用いた復帰突然変異試験、細胞を用いた染色体異常試験、マウスを用いた小核試験) は陰性であった (2012083353) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・ヒトに対する安全性については、調べた文献の中に信頼できる情報が見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトに対する有効性については、調べた文献の中に信頼できる情報が見当たらない。

参考文献

(PMID:15013388) Carbohydr Res, 2004; 339(3): 511-7.
(PMID:12929574) In Vivo. 2003 May-Jun;17(3):245-9.
(101) Chromatography, 2001; 22(2): 85-90.
(71) 海藻の科学 朝倉書店 大石圭一 編
(72) 日本の海藻 平凡社 田中次郎 解説
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(2009151870) 消化と吸収(0389-3626)31巻1号 Page65-69(2009.03)
(PMID:19696660) Blood Coagul Fibrinolysis. 2009 Oct;20(7):607-10.
(2012083353) 日本補完代替医療学会誌. 2011; 8(2):61-5.
(PMID:19202293) Biosci Biotechnol Biochem. 2009 Feb;73(2):335-8.
(PMID:24005608) J Nutr. 2013 Nov;143(11):1794-8.
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 東京堂出版 林真一郎ら 監訳