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危険情報
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・ヒメマツタケと肝障害の関連を報告した3つの症例報告がある (PMID:17105737) 。
症例1:66歳女性の卵巣がん患者 (ステージIIIC) (術後シスプラチンとシクロホスファミドの化学療法中、アレルギー歴は不明) がアガリクスを使用し、発熱および肝機能マーカー (AST、ALT、総ビリルビン) の上昇が見られ肝炎と診断され、アガリクス使用中止により肝機能は正常値に回復した。
症例2: 58歳女性の乳がん患者 (ステージIIIA) (9ヶ月前に右の乳腺切除を行い3ヶ月前までシクロホスファミド、ドキソルビシン、5FUの化学療法を受診) が入院数日前よりアガリクス抽出物を摂取していたが疲労のため入院し、AST、ALT、総ビリルビン、プロトロンビン時間の上昇が見られ、急性肝炎と診断され、入院後7日間で劇症肝炎のため死亡した。
症例3: 48歳女性の骨転移した乳がん患者 (ドキソルビシンとシクロホスファミドの化学療法中、B型肝炎ウイルス保有) が入院数日前よりアガリクス抽出物を摂取し、食欲不振、吐き気及び嘔吐などを訴え、肝機能異常 (AST,ALT,総ビリルビン値の上昇) のため入院したが、6日後劇症肝炎のため死亡した。
・アガリクス含有製品摂取との因果関係が疑われる健康被害が多数報告されている。
1) 55歳の胃十二指腸潰瘍と鉄欠乏性貧血のある女性がアガリクスを摂取したところ、ALP、γ-GTP値が上昇した (2005013083) 。
2) 健康食品として3ヶ月間アガリクスを摂取した52歳女性で、全身掻痒感、眼球結膜の黄染と褐色尿を認めた (2004252918) 。
3) 未承認医薬品や健康食品により肝障害を発症した31名 (うち妊婦3名) のうち、アガリクスが原因 (服用期間214日間) の症例が1名で確認され、後に悪性胸腺腫により死亡した (2004149979) 。
4) 40〜69歳の胆石患者 (性別不明) 又は子宮頸がん患者がアガリクスを摂取したところ、肝細胞障害となった (2004263248) 。
5) 脳梗塞、肺小細胞がん、冬季の皮脂欠乏性皮膚炎の罹患歴のある73歳男性が、肺小細胞癌加療中に激しい掻痒を伴う紅斑をおこし、半年ほど前から継続していた乾燥アガリクス50 gを1.8 Lの焼酎に漬け込んだもの (約30 mL/日) の飲用を中止したところ症状が劇的に改善した (2004276900) 。
6) C型慢性肝炎、肝臓がん、慢性甲状腺炎の既往歴がある68歳男性が肝臓癌加療中アガリクスを2週間摂取後に呼吸困難をおこし、アガリクス摂取を中止し、ステロイド剤を投与して初めて、自覚症状が改善した (2004125341) 。
7) 十二指腸潰瘍、多発脳梗塞の既往歴があり、入院前日よりアガリクスを含むいわゆる健康食品を16日間継続摂取した72歳男性が、肺癌切除後に呼吸困難をおこし、17日目より摂取を中止したところ、徐々に症状が改善した (2005001969) 。
8) 糖尿病のため経口血糖降下薬を服用していた58歳女性がアガリクス含有食品を1ヶ月程度摂取 (アガリクスとして1日量2.91 g) したところ、急激な血糖の上昇と顔面・両上肢に皮疹が出現した (2006138431) 。
9) 60歳代男性が乾燥アガリクスの煎じ液を約6ヶ月後飲用したところ、口唇に乾燥感・亀裂・落屑性変化・腫脹・小水疱が出現し、アレルギー性接触性口唇炎と診断された (2006209905) 。
10) 直腸のマントル細胞リンパ腫の既往症のある63歳男性がアガリクスを摂取後、約1ヶ月で両手足の異常感覚が出現し、多発性神経障害と診断された (2006113539) 。
11) 悪性黒色腫の摘出手術を行った43歳女性が術後からアガリクスを摂取したところ、転移がないにも係わらず血中5-S-CD (メラニン関連代謝物5-S-cysteinyldopaで悪性黒色腫腫瘍マ−カ−) が高値となった (2006035857) 。
12) 右手指の悪性黒色腫で1年間β-インターフェロン治療中の77歳女性 (日本) がアガリクス製品を摂取したところ (摂取量、摂取期間など不明) 、他臓器やリンパ節などへの転移や再発はみられないにも係わらず、血中5-S-CD (5-S-cysteinyldopa;メラニン関連代謝物、悪性黒色腫腫瘍マ−カ−) が高値となったが、アガリクス製品摂取中止1ヶ月後に正常値に戻った (PMID:20649730) 。
・健常成人11名 (平均43.6歳) にアガリクス (A.brasiliensis KA21) を9 g/日、6ヶ月間摂取させたところ、体調、肝機能、腎機能に変化は無く、有害事象は認められなかったという予備的な報告がある (107) 。
・72歳男性が高β-D-グルカン血症を呈し、強力な抗真菌薬治療で改善が見られず、飲用していたアガリクス茸抽出液の摂取中止により改善した。また、健常成人9名 (24〜53歳 にアガリクス茸顆粒2 g×2回/日を3日間摂取させたところ、1名のみが4日目に血中β-D-グルカン濃度の上昇が認められたという報告がある (PMID:18154438) 。深在性真菌症の診断と治療法の選択、治療効果の判定のために実施される血液中β-D-グルカン (β-G) の測定に、アガリクス茸成分や他の真菌成分を含む健康食品の服用が影響する可能性がある。
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動物他での
毒性試験
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・食品添加物であるヒメマツタケの水抽出物 (Agaricus blazei Murrillの菌糸体および子実体より水で抽出して得られたもの) をラットに投与し、90日間反復投与毒性試験を行った報告では、ヒメマツタケ水抽出物のNOAEL (無毒性量) は食餌中に5%、すなわち2,654 mg/kg/日 (雄) 、2,965 mg/kg/日 (雌) であった (PMID:15833380) 。
・ヒメマツタケ (Agaricus blazei Murrill) の水抽出物をラットに胃内投与した13週間の亜慢性試験において、NOAEL (無毒性量) は1,000 mg/kg/日で、遺伝毒性は認められなかったという報告がある (PMID:18353517) 。
・雌雄のF344ラットにアガリクス (Agaricus blazei Murill) 凍結乾燥粉末を2年間混餌投与した慢性毒性と腫瘍発生に関する研究において、腫瘍発生を含めた有害影響は認められず、食事としてのNOAEL (無毒性量) は25,000 ppm (雄1,176 mg/kg体重/日、雌1,518 mg/kg/日) であった (PMID:17707568) 。
・雄F344ラットを用い、多臓器イニシエーション (DMBDD) 処置を行った中期多臓器発がん性試験において、アガリクス (Agaricus blazei Murill) 子実体の抽出物 (GABA 12.0 mg/kg含有) の24週間、胃内投与では、発がん促進作用は示されなかったという報告がある (PMID:19879310) 。
・アガリチンには遺伝毒性のあることが動物実験において示されている (PMID:7737599) 。そのメカニズムは、アガリチンが先ず4-(hydroxymethyl)phenylhydrazineに代謝され、さらに反応性の高いジアゾニウムイオンに代謝されることが関連していると考えられている (PMID:9276636) 。
・トランスジェニックラット (Big Blue) を用いた反復経口投与試験においてアガリチンは遺伝子突然変異を誘起しないとの報告がある。
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