健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

画面を閉じる

項 目

内 容

名称

メラトニン、松果体ホルモン [英]Melatonin [学名]-

概要

メラトニンは松果体で分泌されるホルモンであり、アミノ酸のトリプトファンからセロトニンを経由して合成される。メラトニンの合成は昼間 (明期) に抑制され、夜間 (暗期) は促進されるというように明暗サイクルと関連している。このことからメラトニンは、睡眠・覚醒周期などの生体の日内リズムや内分泌系を制御する働きをもつと考えられている。またメラトニンは視床下部でのゴナドトロピン放出ホルモンの分泌抑制を介して結果的に性腺刺激ホルモン合成を抑制し、生殖腺の機能や発育を抑制する。メラトニンは海外ではサプリメントとして市販されているが、日本国内で食品として販売することは法律で認められていない。俗に、「眠りを助ける」「時差ボケによい」「若返り効果がある」と言われている。ヒトでの有効性については、睡眠障害などに対して有効性が示唆されている。しかし、医薬品に区分される成分で作用が強いことから、自己判断で利用せず、必ず医療従事者の管理の下でのみ使用すべきである。安全性については、妊娠中の摂取は危険性が示唆されている。また小児の使用は注意を要する。てんかん患者、ならびに抗凝血薬ワルファリンカリウムの服用者の摂取は危険である。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・メラトニン (松果体ホルモン) は「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・N-acetyl-5-methoxytryptamineあるいはN-[2-(5-methoxy-1H-indol-3-yl) ethyl] acetamide。C13H16N2O2、分子量232.28。

分析法

・電気化学検出器、液体クロマトグラフ質量分析計 (LC/MS) により分析した報告がある (102) 。蛍光検出器 (励起波長285 nm、蛍光波長348 nm) 、LC/MSにより分析されている (PMID:12726883) 。ガスクロマトグラフ質量分析計により分析した報告がある (PMID:10191939) (PMID:10477902)

有効性








循環器・
呼吸器


メタ分析
・2010年12月までを対象に1つのデータベースで検索できた無作為化プラセボ比較試験7報について検討したメタ分析において、メラトニンの摂取は夜間の血圧に影響を与えなかったが、徐放性メラトニン剤を用いた3報のみの解析においては夜間血圧の低下が認められた (PMID:21966222)
RCT
・心臓手術を受ける患者50名 (試験群26名、平均66±10歳、デンマーク) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、手術中にメラトニン50 mgを静脈点滴し、手術後3日間、メラトニン10 mg/日を経口摂取させたところ、血中の酸化・炎症指標 (マロンジアルデヒド、アスコルビン酸、デヒドロアスコルビン酸、CRP) の濃度に影響は認められなかった (PMID:20638874)


消化系・肝臓

RCT
・メサラジン2 g/日を服用中の寛解期の左側潰瘍性大腸炎患者60名 (試験群30名、平均35.6±11.4歳、ポーランド) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、メラトニン5 mg/日を12ヶ月間併用させたところ、症状の悪化 (The Mayo Clinic Disease Activity Index) や血中CRP濃度の上昇を抑制した (PMID:21893693)

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

メタ分析
・2010年6月までを対象に3つのデータベースで検索できた臨床試験について検討したシステマティックレビューにおいて、ブラックコホシュ、イソフラボン、レッドクローバー、ダイズ、ビタミンE、朝鮮人参、トウキ、メマツヨイグサ油、ヤムイモ、カバ、メラトニンを代替医療としてそれぞれ単独使用することが、更年期女性のホットフラッシュ (ほてり、のぼせ) に与える影響には一定の傾向が認められず、長期使用の安全性データが不十分であった (PMID:20833608)
・2013年4月までを対象に6つのデータベースで検索できた無作為化比較試験5報について検討したメタ分析において、不妊治療を受けている女性による調節卵巣刺激中のメラトニン摂取は、妊娠率 (5報) 、採卵数 (5報) に影響を与えず、また、流産 (2報) および卵巣過剰刺激症候群 (1報) のリスクにも影響を与えなかったが、いずれも試験の質が低かった (PMID:24182414)
RCT
・更年期障害のある閉経後女性240名 (試験群120名、平均52.85±4.26歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン3 mg/日を3ヶ月間摂取させたところ、更年期障害指標 (Greene Climacteric Scale) の改善が認められた (PMID:26060703)

脳・神経・
感覚器

一般情報
・概日リズム睡眠障害に対しておそらく有効である。経口摂取すると盲目の人の睡眠障害を改善する。米国のFDA (食品医薬品局) はこの目的での使用をオーファンドラッグとして承認している (PMID:1773095) (PMID:9236698) (PMID:10085469) (PMID:11027741)
・睡眠周期障害に対しておそらく有効である。経口摂取すると精神遅滞、自閉症、その他の中枢神経系障害の小児〜思春期における睡眠障害に役立つ (PMID:9566656) (PMID:10207580) (PMID:8989717) (PMID:10075098) 。種々の睡眠周期障害による二次的な不眠を主観的に改善する (PMID:9699707) (PMID:10085474) (PMID:10672435) (PMID:10847313)
・群発性頭痛に対して有効性が示唆されている。毎晩10 mg摂取すると頻度が低減する (PMID:8933994) 。しかし2 mgでは効果がなかった (PMID:12390642)
・睡眠相後退症候群に対して有効性が示唆されている。青年の患者における不眠およびQOLを改善する (PMID:10750629)
・不眠症に対して有効性が示唆されている。メラトニン欠乏の高齢者における不眠にサプリメントが効果がある (PMID:7658780) (PMID:10085474) (PMID:11600532) 。高齢でない人においても主観的な不眠改善効果はあると思われるが、客観的には認められない (PMID:8856838) (PMID:8795804) (PMID:2306332)
・時差ぼけに対して有効性が示唆されている。東に向かって時差5時間以上の旅行をする際に、現地時間の到着日の就寝時刻に2〜3 mg摂取、2〜5日続けると効果があるという報告が複数ある (PMID:9844753) (PMID:8513037) (PMID:2496815) 。また、システマティック・レビューによる10件の無作為化比較試験の結果では、メラトニン0.5〜5 mgが有効であると報告されている (PMID:12076414)
・うつに対しておそらく効果がない。うつ病患者の不眠症には効果があるが、その他の客観的なうつ症状に対しては有効でない (PMID:9699707) (PMID:9378688)
メタ分析
・2010年10月までを対象に6つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験5報について検討したメタ分析において、自閉症スペクトラム障害児のメラトニン摂取により、睡眠時間の増加と入眠潜時の減少が認められたが、夜間覚醒の減少は認められなかった (PMID:21518346)
RCT
・睡眠障害のある少年男女21名 (14〜19歳、スウェーデン) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン1 mg/日を16:30〜18:00に6日間摂取させたところ、平日の睡眠開始時間、起床時間が早まり、睡眠時間の増加、夕方の眠気の減少が認められた (PMID:23005039)
・腹腔鏡胆嚢切除患者121名 (試験群60名、平均44歳) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、術後の夜3日間、メラトニン5 mg/日を摂取させたところ、主観的な睡眠の質や不快感 (VAS-scale) に影響は認められなかった (PMID:19299778)
・睡眠障害を訴える透析患者67名 (試験群33名、平均65.5±11.7歳、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン3 mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、QOL (MOS-SF) 、睡眠の質 (睡眠潜時、睡眠効率、睡眠時間) に影響は認められなかった (PMID:23432361)
・アルツハイマー病患者41名 (平均82.9±7.0歳、試験群24名、アメリカ) を対象とした無作為化比較試験において、メラトニン (即効型8.5 mg、遅効型1.5 mg) を毎晩10時に10日間摂取させたところ、睡眠時間、概日リズム、興奮症状などに影響は認められなかった (PMID:19155748)
・慢性の耳鳴りがある患者61名 (平均57.8±10.4歳、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン3 mg/日を就寝前に30日間摂取させたところ、耳鳴り症状の抑制および睡眠の質の向上が認められた (PMID:21859051)
・高齢者145名 (平均84.5±6.1歳、試験群72名、カナダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン0.5 mg/日を毎晩14日間摂取させたところ、せん妄の発症リスクが低下した (PMID:20845391)
・白内障手術を受ける患者60名 (試験群30名、平均63.50±15.28歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン3 mgを手術の60分前に摂取させたところ、術前、術中、術後の主観的な不安感 (VAS) が減少し、手術後の状態の評価が上昇したが、術中、術後の主観的な痛み (VPS) 、心拍数、血圧、眼圧に影響は認められなかった (PMID:23552356)
・顎関節症の女性32名 (試験群16名、平均32.27±4.65歳、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン5 mg/日を4週間摂取させたところ、筋膜疼痛の軽減、鎮痛薬服用量の減少、圧痛閾値と睡眠の質の上昇が認められた (PMID: 23195393)
・睡眠相後退症候群の青年40名 (ノルウェー) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン3 mg/日単独摂取 (10名、平均21.2±2.7歳) または高照度の光照射と併用 (10名、平均20.3±3.3歳) で2週間摂取させたところ、眠気、疲労度、α波減衰率、認知機能にメラトニン摂取の影響は認められなかった (PMID:24132057)
・股関節手術のため入院した65歳以上の患者378名 (試験群186名、平均84.1±8.0歳、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン3 mg/日を入院初日から5日間 (手術の施行は入院初日または2日目) 摂取させたところ、入院8日目までの、せん妄発症リスク、せん妄症状の持続期間、3ヶ月間追跡後の認知・運動機能、および死亡率に影響は認められなかった (PMID:25183726)

免疫・がん・
炎症

一般情報
・固形がんに対して有効性が示唆されている。通常の化学療法あるいはIL-2と併用してメラトニンを摂取すると、乳がん、肺がん、腎臓がん、肝臓がん、すい臓がん、胃がん、大腸がんの縮小を促進する (PMID:1322155) (PMID:8208518) (PMID:8286206) (PMID:10674014)
メタ分析
・2011年11月までを対象に5つのデータベースで検索できた無作為化比較試験8報について検討したメタ分析において、固形がんに対する化学療法および放射線療法とメラトニン20 mg/日摂取の併用は、腫瘍寛解や1年生存率の増加、放射線化学療法による副作用 (血小板減少、神経毒性、疲労) の減少と関連が認められた (PMID:22271210)
RCT
・乳がん既往歴のある閉経後女性95名 (試験群48名、中央値58歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン3 mg/日を4ヶ月間摂取させたところ、乳がんバイオマーカー (エストラジオール、IGF-I、IGFBP-3、IGF-I/IGFBP-3比) に影響は認められなかった (PMID:22370698)
・食欲不振と体重減少が認められた肺または消化器がん患者73名 (試験群38名、平均62歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン20 mg/日を28日間摂取させたところ、食欲、体重、QOL、生存率に影響は認められなかった (PMID:23439759)
・子宮内膜症の患者40名 (試験群20名、平均36.76±6.4歳、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン10 mg/日を8週間摂取させたところ、痛みの自覚症状 (慢性骨盤痛、月経、性交、排便、排尿時痛) および睡眠の質の改善、鎮痛剤使用頻度の減少、血清BDNF (brain-derived neurotrophic factor: 脳由来神経栄養因子) 濃度の低下が認められた (PMID:23602498)

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

RCT
・緩和ケアを受け、疲労を訴えている進行性がん患者50名 (33〜89歳、デンマーク) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン20 mg/日を1週間摂取させたところ、疲労度の評価 (MFI-20、EORTC QLQ-C15-PAL) に影響は認められなかった (PMID:26178160)
・骨減少症の閉経後女性81名 (試験群40名、平均62.4±3.5歳、デンマーク) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メラトニン1 mg/日または3 mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、起立姿勢保持、筋力、QOL、睡眠の質、身体活動、血圧、心拍に影響は認められなかった (PMID:26424587)





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・適切に摂取した場合安全性が示唆されている (94) 。高用量で排卵を阻害する可能性がある (101) 。
・経口摂取の副作用としては、日中の嗜眠、頭痛、めまいが多く、他に一過性のうつ症状、軽度の震え、軽度の不安、疝痛、イライラ、錯乱、吐き気、嘔吐、低血圧がある (PMID:9640488) (PMID:11320384) (PMID:10752492) (63) 。
・メラトニン摂取後4〜5時間は車の運転や機械の操作は避けるべきである (63) 。
・メラトニンを朝早く服用すると、日中睡眠が生じる (PMID:12076414) 。また、早朝に50 mgを超える高用量を摂取すると疲労が起こり、睡眠-覚醒サイクルが不規則になる可能性が報告されている (63) 。見当識障害、錯乱、夢中歩行症、鮮明な夢や悪夢、運動失調なども報告されている (63) 。
・自己免疫性肝炎、錯乱、視神経炎、分節性睡眠、精神症状、眼振、てんかん、頭痛、皮疹の報告がある (PMID:11602091) (63) 。
・メラトニンの経口摂取によるアレルギー性皮膚反応が報告されている (63) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中の摂取は危険性が示唆されており (101) 、授乳中の安全性については信頼できる情報が十分でない。
<小児>
・小児の摂取は危険性が示唆されている。20歳まではメラトニンは体内で高濃度に生合成され、そのレベルは性腺の発達と関連しているので (PMID:9404445) (PMID:8626852) 、使用には注意を要する。
<その他>
・予備的な知見では、メラトニンを定期的に摂取するとアテローム斑沈着量が増大する可能性があるため、コレステロール値が高い人やアテローム性動脈硬化症、心血管疾患のある人が使用する際には注意が必要である (63) 。
・メラトニンは、血圧を低下させる可能性があるため、高血圧症、または降圧剤を服用している人は注意して使用する必要がある (63) 。
・メラトニンはてんかんの発作閾値を下げる可能性があるため、てんかん患者でのメラトニン摂取は危険性が示唆されている (PMID:12076414) (63) 。
・高用量のメラトニンは眼圧を下げ、緑内障の治療法としての可能性が示唆されたとの見解もあるが、逆に眼圧を上昇させるとの報告もある。そのため、メラトニンを摂取している緑内障の人は注意が必要である (63) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ダイオウ、紫根、アロエ、Rhizoma Polygoni Cuspidatiは、メラトニンの代謝を阻害した (PMID:27633141)
<理論的に考えられる相互作用>
・抗凝血薬、糖尿病治療薬、ベンゾジアゼピン類、中枢神経抑制薬、免疫抑制薬など併用に注意を要する医薬品は多く知られている。
・抗凝血作用のあるハーブや医薬品との併用により、それらの作用を増強させる可能性がある (94) (PMID:12076414) 。メラトニンとワルファリンとの併用でプロトロンビン時間が短縮されたとの報告もある (63) 。そのため、ワルファリン服用者でのメラトニン摂取は危険である (PMID:12076414) (63) 。
・低用量のメラトニンによって耐糖能やインスリン感受性が低下したという報告があるため、血糖値に影響を及ぼす薬物やハーブ、サプリメントとの併用には注意が必要である。また、糖尿病や低血糖症の人は注意して使用する必要がある (63) 。
・ゾルピデムなどの鎮静薬や鎮静作用のあるハーブとの併用で、治療効果あるいは副作用を増強させる可能性がある (63) (64) 。
・ベンゾジアゼピンの慢性投与は内因性のメラトニン濃度を減少させる可能性がある (64) (PMID:11349394)
・カフェインは、内因性のメラトニン濃度を減少させることがあるので、カフェインの服用はメラトニンの効果を減少させる可能性がある (94) (PMID:10930561) 。逆に、カフェインは体内に存在する内因性メラトニン濃度を増大させ、体内のサーカディアンリズム (概日リズム) を乱す可能性があるとの報告もある (63) 。
・避妊薬は、内因性のメラトニン濃度を減少させることがあるので、避妊薬の服用はメラトニンの効果を減少させる可能性がある (63) (94) (PMID:10930561)
・予備的な知見であるが、フルマゼニル (ベンゾジアゼピン拮抗薬) はメラトニンの作用を阻害する可能性がある (94) (PMID:1568263)
・薬物代謝酵素CYP1A2を誘導する薬 (フルボキサミンなど) は血中メラトニン濃度を増加させる可能性がある (94) (PMID:10668847) (PMID:10877005) (PMID:10920471)
・メラトニンは免疫機能を刺激することがあり、免疫抑制療法に影響を与える可能性があるので、併用を避ける (94) (PMID:10674014)
・メラトニンはニフェジピンGITS (Gastro-Intestinal Therapeutic System) の効果を減弱させることがある (94) (PMID:10792199)
・ベラパミル (血管拡張薬) との併用はメラトニンの排泄を増加させることがある (94) (PMID:9179543)
・メラトニンは、成長ホルモンの血清中濃度を上昇させ (94) (PMID:8370132) (PMID:10594526) 、また、黄体形成ホルモンの血清中濃度を下降させる (94) (PMID:914981) など、ホルモンに影響を及ぼす可能性がある (63) 。メラトニン摂取により男性の女性化乳房や精子数減少が認められたが、摂取を中止すると症状が消失したとの報告がある (63) 。
・メラトニンは、オキシトシンとバソプレッシン (共に下垂体ホルモン) の血漿中濃度を変化させる。メラトニン0.5 mgでは血漿中濃度を上昇させ、5 mgでは血漿中濃度を減少させる (94) (PMID:10594526)

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・メラトニンを投与:ラット経口3,200 mg/kg以上、マウス経口1,250 mg/kg (91) 。
2. TDLo (最小中毒量)
・メラトニンを投与:ラット経口200 mg/kg、マウス経口 144 mg/kg/103週間 (断続投与) (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・ヒトに対する安全性については、妊娠中の摂取は危険性が示唆されている。また小児の使用は注意を要する。
・てんかん患者ならびにワルファリンの服用者の摂取は危険性が示唆されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトに対する有効性については、睡眠障害などに対して有効性が示唆されているが、作用が強いことから、自己判断で利用せず、必ず医療従事者の管理のもとで使用する。

参考文献

(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(PMID:12726883) Life Sci. 2003; 73: 19-26.
(PMID:10191939) Biomed Chromatogr. 1999; 13: 24-6.
(PMID:10477902) Biomed Chromatogr. 1999; 13: 431-6.
(PMID:11602091) Actas Esp Psiquiatr. 2001;29(5):334-7.
(PMID:12076414) Cochrane Database Syst Rev. (2):CD001520 (2002)
(PMID:11349394) Psychopharmacology154(4):403-7 (2001)
(PMID:10930561) Brain Res. 873(2):310-7 (2000)
(PMID:1568263) Chronobiol Int. 9(2):124-31 (1992)
(PMID:10668847) Clin Pharmacol Ther. 67(1):1-6 (2000)
(PMID:10920471) Arch Gen Psychiatry. 57(8):812-3 (2000)
(PMID:10877005) Eur J Cli Pharmacol. 56(2):123-7 (2000)
(PMID:10674014) Eur J Cancer. 35(12):1688-92 (1999)
(PMID:10792199) Br J Clin Pharmacol. 49(5):423-7 (2000)
(PMID:9179543) Eur J Clin Invest 27(5):374-9 (1997)
(PMID:10594526) Clin Endocrinol (Oxf). 51(5):637-42 (1999)
(PMID:914981) J Clin Endocrinol Metab. 45(4):768-74 (1977)
(PMID:1773095) J Biol Rhythms. 1991 Fall;6(3):249-61.
(PMID:9236698) Dev Med Child Neurol. 1997 May;39(5):319-25.
(PMID:10085469) Biol Signals Recept. 1999 Jan-Apr;8(1-2):90-5.
(PMID:11027741) N Engl J Med. 2000 Oct 12;343(15):1070-7.
(PMID:9566656) Dev Med Child Neurol. 1998 Mar;40(3):186-92.
(PMID:10207580) Am J Ment Retard. 1999 Mar;104(2):170-86.
(PMID:8989717) J Pineal Res. 1996 Nov;21(4):193-9.
(PMID:10075098) Dev Med Child Neurol. 1999 Feb;41(2):123-6.
(PMID:9699707) Am J Psychiatry. 1998 Aug;155(8):1119-21.
(PMID:10085474) Biol Signals Recept. 1999 Jan-Apr;8(1-2):126-31.
(PMID:10672435) Chronobiol Int. 2000 Jan;17(1):71-6.
(PMID:10847313) J Clin Psychiatry. 2000 May;61(5):373-7.
(PMID:8933994) Cephalalgia. 1996 Nov;16(7):494-6.
(PMID:12390642) Headache. 2002 Sep;42(8):787-92.
(PMID:7658780) Lancet. 1995 Aug 26;346(8974):541-4.
(PMID:10085474) Biol Signals Recept. 1999 Jan-Apr;8(1-2):126-31.
(PMID:11600532) J Clin Endocrinol Metab. 2001 Oct;86(10):4727-30.
(PMID:8856838) Psychopharmacology (Berl). 1996 Jul;126(2):179-81.
(PMID:8795804) J Sleep Res. 1996 Mar;5(1):61-5.
(PMID:2306332) Neuropsychopharmacology. 1990 Feb;3(1):19-23.
(PMID:9844753) Chronobiol Int. 1998 Nov;15(6):655-66.
(PMID:8513037) Biol Psychiatry. 1993 Apr 1;33(7):526-30.
(PMID:2496815) BMJ. 1989 Mar 18;298(6675):705-7.
(PMID:1322155) Br J Cancer. 1992 Jul;66(1):155-8.
(PMID:8208518) Oncology. 1994 Jul-Aug;51(4):344-7.
(PMID:8286206) Br J Cancer. 1994 Jan;69(1):196-9.
(PMID:9378688) J Clin Psychiatry. 1997 Sep;58(9):383-8.
(PMID:9404445) Clin Endocrinol (Oxf). 1997 Oct;47(4):463-9.
(PMID:8626852) J Clin Endocrinol Metab. 1996 May;81(5):1882-6.
(PMID:9640488) Ann Pharmacother. 1998 Jun;32(6):680-91.
(PMID:11320384) Am Heart J. 2001 May;141(5):E9.
(PMID:10752492) Clin Rheumatol. 2000;19(1):9-13.
(101) Update Drugs in Pregnancy and Lactation. Lippincott Williams & Wilkins, 2001.
(102) J Liq Chrom & Rel Technol. 1998; 21(9): 1273-82.
(PMID:10750629) J Psychosom Res. 2000 Jan;48(1):45-50.
(PMID:8370132) Clin Endocrinol (Oxf). 1993 Aug;39(2):193-9.
(63) ハーブ&サプリメント NATUARL STANDARDによる有効性評価 産調出版株式会社 渡邊昌日本語監修
(PMID:19155748) Am J Geriatr Psychiatry. 2009 Feb;17(2):166-9.
(PMID:19299778) Anesth Analg. 2009 Apr;108(4):1152-6.
(PMID:20833608) J Am Pharm Assoc (2003). 2010 Sep-Oct;50(5):e106-15.
(PMID:20638874) Eur J Vasc Endovasc Surg. 2010 Oct;40(4):461-7.
(PMID:21859051) Ann Otol Rhinol Laryngol. 2011 Jul;120(7):433-40.
(PMID:20845391) Int J Geriatr Psychiatry. 2011 Jul;26(7):687-94.
(PMID:21518346) Dev Med Child Neurol. 2011 Sep;53(9):783-92.
(PMID:21966222) Vasc Health Risk Manag. 2011;7:577-84.
(PMID:21893693) J Physiol Pharmacol. 2011 Jun;62(3):327-34.
(PMID:22271210) Cancer Chemother Pharmacol. 2012 May;69(5):1213-20.
(PMID:22370698) Cancer Causes Control. 2012 Apr;23(4):609-16.
(PMID:23439759) J Clin Oncol. 2013 Apr 1;31(10):1271-6.
(PMID:23005039) Chronobiol Int. 2012 Nov;29(9):1239-48.
(PMID:23552356) Indian J Ophthalmol. 2013 Jul;61(7):319-24.
(PMID:24182414) Fertil Steril. 2014 Jan;101(1):154-161.e4.
(PMID:23432361) Br J Clin Pharmacol. 2013 Nov;76(5):668-79.
(PMID:23602498) Pain. 2013 Jun;154(6):874-81.
(PMID: 23195393) J Pain Symptom Manage. 2013 Sep;46(3):422-32.
(PMID:24132057) J Biol Rhythms. 2013 Oct;28(5):306-21.
(PMID:26060703) Iran J Public Health. 2014 Oct;43(10):1405-16.
(PMID:25183726) CMAJ. 2014 Oct 7;186(14):E547-56.
(PMID:26178160) Cancer. 2015 Oct 15;121(20):3727-36.
(94) Natural Medicines
(PMID:26424587) Nutr J. 2015 Sep 30;14:102.
(PMID:27633141) Toxicol Lett. 2016 Nov 16;262:27-38.