中国衛生部が医薬品成分を含むダイエット食品について警告(20060120)

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中国衛生部が医薬品成分を含むダイエット食品について警告

中国衛生部は2005年12月12日、「聖威贅消美減肥膠嚢」など32製品のダイエット食品について、緊急に生産中止と製品回収を行うよう指示しています(衛生部監督発[2005]489号)。問題の製品には、違法に医薬品成分(シブトラミン、フェンフルラミン及びストリキニーネなど)が含まれており、著しい健康被害のおそれがあると警告しています。詳細は中国国家食品薬品監督管理局(SFDA)のサイトに掲載されています。

シブトラミン(sibutramine):シブトラミンは食欲抑制作用のある医薬品成分で、日本では承認されていません。副作用として血圧上昇及び心拍数増加などが報告されています。アメリカなどで過去に肥満抑制薬として使われ、心臓に悪影響を及ぼし32名の死者を出した重大な副作用の事例があります。詳細な情報はこちら

フェンフルラミン(Fenfluramine):フェンフルラミンは中枢性食欲抑制作用のある医薬品成分で、日本では承認されていません。副作用として血圧上昇、心悸亢進、脈拍増加、震えなどが報告されています。日本においてもフェンフルラミンが添加された違法な中国製ダイエット食品による健康被害の事例が報告されています。

ストリキニーネ(Strychnine):ストリキニーネはホミカ(Strychnos nuxvomica)の種子から抽出されるアルカロイドです。生薬であるホミカエキスは胃腸粘膜を刺激するため、苦味薬および健胃薬として使用されますが、大量に摂取するとストリキニーネの中枢神経興奮作用によりけいれんなどを起こし、死に至る場合があることが報告されています(1)。

詳細と製品名はSFDAのサイトに掲載されています。サイトは中国語ですが、製品の一覧表の中に、衛生部およびSDFAが製品毎に許可した「標示的批准文号」(許可番号)が記載されています。これらの製品に該当するか、疑われる製品をお持ちの方はこの番号を照合して判断することができます。

日本においては、このような医薬品や未承認の薬物を含む製品は食品に該当せず、無承認無許可医薬品等に該当します。
医薬品や未承認の薬物を添加したダイエット用食品、あるいは強壮・強精に関連した商品がインターネット等で販売される事例が増えています。そのような製品を「食品」という認識で安易に利用すると、重大な健康被害を起こす可能性が国内外で報告されています。上記に関連した情報は、下記を参照して下さい。

・医薬品成分(シルデナフィル及び類似成分)が検出されたいわゆる健康食品について
 http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail679.html

・中国製ダイエット食品からまたも医薬品成分を検出
 http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail222.html

・米国食品医薬品局は精力増強剤「イーリーシン(蟻力神)」の使用を警告
 http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail282.html

・医薬品成分を添加した食品(無承認無許可医薬品)の過去の事例の情報
 http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail659.html
 http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail186.html

・香港衛生署が公表した西洋薬成分含有の漢方薬(中成薬)及び健康製品リスト(2005年)
 http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail676.html
 http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail670.html
 http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail664.html

参考文献

(1) 医科薬理学 第3版(南山堂)栗山欣也、遠藤政夫、笹征史、大熊誠太郎編