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A.マグネシウムとは?
マグネシウムは、古代ギリシアのマグネシアという地域で採れ、白マグネシウムと呼ばれていた物質に含まれていたことから、マグネシウムと名付けられました(3)。マグネシウムは、ほとんど全ての生合成反応や代謝反応に必須のミネラルです。また、カルシウムと密接に関与し、骨の健康を維持する働きもあります(5)。マグネシウムは全ての細胞や骨に広く分布するため、精製・加工していない食品に万遍なく存在しています。通常の食事をしている健康な人では不足することはほとんどありません。医薬品やサプリメントなどとして多量に摂取した場合、過剰摂取による下痢などの消化器症状が起こる可能性があります(3)。
B.マグネシウムの供給源になる食品
主な食品のマグネシウム含有量は以下の通りです(可食部100gあたり)。


C.マグネシウムの特性(単位・化学的安定性)
マグネシウムは元素記号Mg、原子番号12、原子量24.31の金属です。いろいろな化学形態があり、多くの塩は水に溶けやすく、酸化物、水酸化物、フッ化物、炭酸塩、リン酸塩などは水に溶けにくい性質を持ちます(8)。また、植物中ではクロロフィルの中心金属イオンとして存在しています(8)。
D.マグネシウムの吸収や働き
生体内のマグネシウムは59%が骨に、40%が筋肉および軟組織に、1%が細胞外液に存在します。血清中のマグネシウム濃度は1.8-2.4mg/dL(0.74-0.99mmol/L)程度に保たれているため、マグネシウム量が減少すると、骨に貯蔵されたマグネシウムが遊離し、利用されます(3)。
食品から摂取したマグネシウムは、20-70%程度が小腸で吸収され、全身の組織に運ばれて利用されるといわれています。腸管からの吸収率は、摂取量が多ければ低下し、少なければ高くなりますが(6)、吸収や代謝の全貌については明らかにされていません(1)。
マグネシウムは300種類以上の酵素反応に、補酵素として働いています。したがって、ほとんど全ての生合成反応や代謝反応に必要となります。また、骨の弾性維持、神経伝達、体液の平行維持、ホルモン分泌とその活性発現、筋収縮など、多くの生命現象の場で機能しています(3)(5)(6)。
E.マグネシウム不足の問題
マグネシウム不足はどのようにして起こるのか?
マグネシウム不足は、摂取不足・吸収不良・排泄増大により起こります。マグネシウム喪失性利尿薬の長期使用や生活習慣病、アルコール中毒の際に腎臓からの排泄が増加し、マグネシウム不足が見られますが、通常の食事をしている健康な人では不足することはあまりありません(3)。また、マグネシウムはカルシウムと拮抗的に働くので、心疾患の予防の観点から、マグネシウム摂取量はカルシウム摂取量の約半分が理想的と考えられていますが、カルシウムの摂取量に対するマグネシウムの相対的摂取不足が、種々の疾患の誘因として重要視されています(3)。
マグネシウムが不足すると、どのような症状が起こるのか?
骨粗鬆症、神経疾患、精神疾患、不整脈、心疾患、筋肉収縮異常などが起こることが知られています(3)。
F.マグネシウム過剰摂取のリスク
現在のところ、通常の食品に含まれるマグネシウムの過剰摂取で健康障害が起こったという報告はありません(1)。マグネシウムを経口的に過剰摂取しても、腸管からの吸収が抑制され、速やかに軟便・下痢として排泄されます。また、過剰に吸収されたマグネシウムは速やかに尿として排泄されるため、軟便、下痢以外の過剰症が起こることはまれです。腎機能が低下している時にマグネシウム製剤を経口的に摂取すると、高マグネシウム血症を起こすことがありますので、そのような条件では注意が必要です(3)(5)。
食事摂取基準では、通常の食品からのマグネシウム摂取量については上限量を設定していませんが、医薬品(制酸薬、緩下薬)やサプリメントなどを大量に摂取した場合、過剰摂取による消化器症状(下痢)が起こる可能性があるため、通常の食品以外からの摂取量については上限量(成人350mg/日、小児5mg/kg体重/日)が設けられています(1)(3)。
G.マグネシウムはどのぐらい摂取すればよいか?
各年齢別のマグネシウムの食事摂取基準(日本人の食事摂取基準2005年版)は以下の通りです。

H.マグネシウム摂取状況
平成18年の国民健康・栄養調査で男性は平均263mg、女性は平均237mg摂取しています(2)。
I.栄養機能食品としての関連情報
マグネシウムは栄養機能食品として表示許可されています(7)。
上限値は300mg 下限値は75mgです。
・マグネシウムの栄養機能表示
「マグネシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。」
「マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。」
・注意喚起
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります。1日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。
栄養機能食品の表示に関する基準が新しくなりました。詳しくは、こちらの資料を参照してください。→資料1、資料2
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