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脳・神経・ 感覚器
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・アルツハイマー病の進行を遅らせる目的で、経口摂取は有効性が示唆されている。アセチル-L-カルニチンはアルツハイマー病の進行を遅らせ、記憶を改善し、認知能や行動性などいくつかの機能を改善する可能性がある。66歳以下の患者、あるいは進行が速い患者において、より効果が現れる (PMID:8797468) (PMID:1444880) (PMID:1944900) (PMID:9677506) (PMID:7723928) (PMID:2178869)(PMID:12598816)(PMID:12804452) 。進行が遅い患者ではメリットがないと思われる (64) (PMID:8797468) 。アセチル-L-カルニチンをコリンエステラーゼ阻害剤と比較した報告はない (64) 。この効果については、さらなる科学的根拠の蓄積が必要である (64) 。
・老化による記憶力の減退が見られる高齢者において、認知能や記憶を改善するのに有効性が示唆されている (PMID:2178869) (PMID:7813389) (64) 。
・複数の臨床試験によると、経口摂取で高齢者の気分変調や抑うつの症状を軽減することが示唆されている (PMID:2099360) (PMID:2205455) (PMID:3308388) 。この効果については、さらなる科学的根拠の蓄積が必要である (64) 。
・認知障害が認められる禁酒中のアルコール依存症患者 (30〜60歳代) において、アセチル-L-カルニチン2 g/日の経口摂取で、記憶力と空間視覚に関する (visuo-spatial) 能力の改善に有効性が示唆されている (PMID:2201652) (64) 。
・糖尿病性神経障害に対して有効性が示唆されている。
1) 糖尿病性神経障害患者333名を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、最初の10日間は1,000 mg/日を筋注し、その後1年間2,000 mg/日を経口摂取させたところ、神経生理学的指標 (神経伝導速度および感覚と運動の振幅) の改善と疼痛の軽減が見られたという報告がある (PMID:12455197) 。
2) 糖尿病性神経障害患者1,346名を対象とした多施設無作為化二重盲検比較試験において、アセチル-L-カルニチンを500または1,000 mg×3回/日、52週間摂取させたところ、500 mgでは効果が見られないが、1,000 mgで疼痛の緩和が認められたという報告がある (PMID:15616239) 。
・注意欠陥多動性障害 (ADHD) の小児112名 (試験群53名、8.4±2.3歳) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、アセチル-L-カルニチン500〜1,500 mgを2回/日、16週間摂取させたところ、ADHDの症状に効果は認められなかったという報告がある (PMID:18315451) 。
・注意欠陥多動性障害 (ADHD) の小児40名 (試験群20名、平均8.84±2.03歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メチルフェニデート (中枢刺激薬) 20〜30 mg/日と共にアセチル-L-カルニチン500〜1,500 mg/日を6週間摂取させたところ、ADHDに対するメチルフェニデートの効果に影響は認められなかったという報告がある (PMID:21336630) 。
・脆弱性X症候群で注意欠陥多動性障害 (ADHD) のある男児51名 (6〜13歳試験群24名) を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、アセチル-L-カルニチン (海外での医薬品規格) を100 mg/日、1年間摂取させたところ、行動評価尺度 (CGI-P,CGI-T) やヴァイランド適応行動尺度 (VABS) の評価が改善したという報告がある (PMID:18286595) 。
・肝性脳症を伴う肝硬変患者125名 (48±10歳、試験群65名) を対象とした、二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、アセチル-L-カルニチン2 g×2回/日を90日間摂取させたところ、プロトロンビン時間の短縮、血清ビリルビン値・AST値・空腹血清NH4値の低下、血清アルブミン濃度の上昇、と各種神経心理学・認知機能検査 (Trail Making Test、 Block Design Test、Symbol Digit Modalities Test、 Auditory Verbal Learning Test、Mini Mental State Examination) の改善がみられたという報告がある (PMID:18357530) 。
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