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免疫・がん・ 炎症
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変形性関節症に対するコンドロイチン硫酸の効果についての報告があるが、現時点では見解が一致しない。
<効果があったという報告>
・1980年代から2001年までの多くの研究においては、鎮痛薬や非ステロイド系抗炎症薬 (NSAIDs) との併用で、臀部や膝の変形性関節症の患者が経口摂取で痛みを軽減したという報告がある (66) が、これらの多くは試験の質が不十分である (66) 。
・コンドロイチンの摂取は関節腔の減少を穏やかにすることにより、変形性関節症の進行を遅らせる可能性が示唆されている (66) 。
・膝変形性関節症患者において、コンドロイチン硫酸と塩酸グルコサミン、アスコルビン酸マンガンの併用製品が、客観および主観的な痛みの指標を改善したという報告がある (66) (PMID:10050562) (PMID:10966840) 。
・1996年1月-2007年10月を対象に、1つのデータベース (Medline) で検索できた二重盲検無作為化比較試験4報をメタ分析したところ、膝骨関節炎患者に対するコンドロイチン硫酸の投与は、関節腔の減少を抑制したという報告がある (PMID:18826751) 。
・変形性膝関節炎患者622名 (試験群309名、62.9±0.5歳) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、コンドロイチン硫酸800 mg/日を2年間摂取させたところ、脛骨大腿関節腔幅 (JSW) の減少の抑制、痛みの減少 (VAS、WOMAC) が認められたという報告がある (PMID:19180484) 。
・メタ分析 (2008年6月までを対象、2つのデータベースで検索、無作為化比較試験4報について検討) において、変形性関節症の患者によるコンドロイチン硫酸の摂取 (1〜3年間) は、関節腔の狭小化 (JSN) をわずかに抑えたという報告がある (PMID:19544061) 。
<効果は見られなかったという報告>
・2005年以降に報告された研究結果は有効性が無いとされている (66) 。
・50歳以上の膝変形性関節症患者89名を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、塩酸グルコサミン1,500 mg/日およびコンドロイチン硫酸1,200 mg/日を6ヶ月摂取させたところ、歩行距離および膝の強度、痛みに対して効果が認められなかったという報告がある (PMID:17561418) 。
・2006年までを対象に、4種のデータベースで検索できた比較臨床試験20報についてのメタアナリシスにおいて、大規模で質の高い臨床試験では、症状の緩和は無いもしくは極わずかであり、コンドロイチン硫酸の使用は推奨できないという報告がある (PMID:17438317) 。
・膝関節炎患者1,583名 (平均58.6歳、試験群744名) を対象とし、多施設間 (アメリカ) で実施された二重盲検無作為化の、プラセボとセレコキシブを対照としたグルコサミン・コンドロイチン関節炎介入試験 (GAIT) において、グルコサミン500 mg×3回/日、コンドロイチン硫酸400 mg×3回/日を単独もしくは併用で24週間摂取させたところ、単独でも併用でも痛みの軽減効果は認められなかった (PMID:16495392) 。また、同じ試験において継続して24カ月間摂取させた572名 (56.9±9.8歳、試験群207名) を対象とした解析では、脛大腿関節腔幅 (JSW) の減少や症状の進行に変化はなく(PMID:18821708)、同じ試験の662名 (平均57歳、試験群389名) を対象とした解析では、WOMACスコア(関節疼痛や機能性の評価指標)に有意差は認められなかった (PMID:20525840) という報告がある。
・2010年6月までを対象に4つのデータベースで検索できた200名以上を対象とした大規模無作為化比較試験10報について検討したメタ分析において、膝や腰の変形性関節症患者によるグルコサミンやコンドロイチン硫酸の単独もしくは併用摂取は、関節の痛み、関節腔の狭小化に影響は与えなかったという報告がある (PMID:20847017) 。
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