注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.
項 目
内 容
名称
セイヨウエビラハギ (別名:メリロート、スイートクローバー) [英]Melilotus、Sweet clover [学名]Melilotus officinalis マメ科 [シナガワハギ属]
概要
セイヨウエビラハギ (メリロート) は、北米地方などに生息するマメ科の二年生草本で、1 m程に生長する。俗に「打ち身によい」などといわれているが、ヒトでの有効性については、慢性的な静脈機能不全については有効性が示唆されているものの、その他のヒトでの有効性は十分な情報が見当たらない。安全性については、経口で大量に摂取する場合、知覚麻痺や一時的な肝臓障害を起こす可能性があり、妊娠中・授乳中の安全性については十分な情報がないことから使用は避けるべきである。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。
法規・制度
全草は「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。
成分の特性・品質
主な成分・性質
苦味質やタンニンを含む。クマリン類coumalic acid, coumarin, dicumarolを含む。
分析法
調べた文献の中で見当らない。
有効性
ヒ ト で の 評 価
循環器・呼吸器
・メリロートは経口摂取で慢性的な静脈機能不全 (脚の痛みと重苦しさ、夜中の脚の痙攣、かゆみと腫れ、血栓性静脈炎の補助的治療、リンパの停滞、血栓症後症候群、痔核) に対し、有効性が示唆されている (58) (64) 。 ・メリロートは打ち身と斑状出血に対し、有効性が示唆されている (64) 。 ・メリロートは静脈注射で静脈瘤に対し、有効性が示唆されている (64) 。
消化系・肝臓
糖尿病・内分泌
生殖・泌尿器
脳・神経・感覚器
免疫・がん・炎症
骨・筋肉
発育・成長
肥満
その他
参 考 情 報
試験管内・ 動物他での評価
安全性
危険情報
・開花期の枝と葉の調製品を適切に経口摂取する場合はおそらく安全と思われる (64) が、まれに頭痛を起こすことがある (58) 。また、大量に経口摂取すると、感受性の高い人では、知覚麻痺や一時的な肝臓障害を起こす可能性があるため、危険性が示唆されている (64) (66) 。 ・妊娠中期〜後期の妊婦30名を対象とした研究では、副作用は報告されなかったが、妊娠中の使用の安全性に対しては十分な情報がない (64) 。 ・授乳中の使用の安全性については十分な情報がないため、使用を避ける (64) 。 ・肝臓疾患を持つ人は症状を悪化させる恐れがあるので使用を避けること (64) 。 ・25歳の女性がメリロート、ブルーベリーエキス製品を約4ヶ月摂取し、メリロートの含有成分クマリンが原因と疑われる肝障害をおこしたという報告がある (2005013083) 。 ・25歳女性が、メリロートやロベリア、シナモンなどを含むハーブティーを大量に約2ヶ月摂取したところ、機能性子宮出血をおこし、ハーブティーによる出血性疾患と診断された (PMID:6133016) 。
禁忌対象者
・血液凝固障害の病歴のある者、ワルファリンを飲んでいる患者には使用してはならない (20) 。
医薬品等との 相互作用
・抗凝血薬また抗凝血作用のあるハーブやサプリメントとの併用は出血を招く恐れがあり、肝毒性のある薬剤との併用では肝毒性のリスクを上昇させる可能性がある (64) 。 ・肝臓疾患を持つ人は症状を悪化させる恐れがあるので使用を避けること (64) 。 ・臨床検査において肝機能指数に影響を与えることがある (64) 。 ・他の食品との相互作用は知られていない (64) 。
動物他での 毒性試験
1.LD50 (半数致死量) メリロート抽出物を投与:ラット経口50 mL/kg以下、ラット静脈内30 mL/kg以下、マウス経口50 mL/kg以下、マウス静脈内30 mL/kg以下 (91) 。
AHPAクラス分類 及び勧告
参考文献中に記載なし。
総合評価
・経口摂取で開花期の枝と葉の調製品を適切に使用する場合はおそらく安全と思われるが、まれに頭痛を起こすことがある。 ・大量に経口摂取する場合、感受性の高い人では、知覚麻痺や一時的な肝臓障害を起こす可能性があるため、危険性が示唆されている。 ・妊婦または授乳中の安全性については十分な情報がないため、使用を避けるべきである。
(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。) ・メリロートは経口摂取で慢性的な静脈機能不全 (脚の痛みと重苦しさ、夜中の脚の痙攣、かゆみと腫れ、血栓性静脈炎の補助的治療、リンパの停滞、血栓症後症候群、痔核) に対し、有効性が示唆されている。 ・メリロートは打ち身と斑状出血に対し、有効性が示唆されている。
参考文献
(20) ハーブ大百科 誠文堂新光社 デニ・バウン (58) The Complete German Commission E Monographs (64) 健康食品データベース 第一出版 Pharmacist's Letter/Prescriber's Letterエディターズ 編 (独)国立健康・栄養研究所 監訳 (30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について) (2005013083) 老年消化器病.2004;16(2):101-7