健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

画面を閉じる

項 目

内 容

名称

セイヨウエビラハギ (別名:メリロート、スイートクローバー) [英]Melilotus、Sweet clover [学名]Melilotus officinalis、Melilotus suaveolens Ledeb.

概要

セイヨウエビラハギ (メリロート) は、ヨーロッパ、北アフリカ、アジアの温暖な地域原産で北米地方などに生息するマメ科の二年生草本で、1〜2.5 m程度に生長する。俗に「打ち身によい」などと言われているが、ヒトでの有効性については、慢性静脈不全については有効性が示唆されているものの、その他のヒトでの有効性は十分な情報が見当たらない。安全性については、経口で大量に摂取する場合、知覚麻痺や一時的な肝臓障害を起こす可能性があり、妊娠中・授乳中の安全性については十分な情報がないことから使用は避けるべきである。2004年、国民生活センターは、むくみやダイエット対策などをうたったメリロート含有の健康食品の実態を調査し、その問題点を指摘している (詳細はこちら) 。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・セイヨウエビラハギ (メリロート) 全草は「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・クマリン類 (coumalic acid, coumarin (94), dicumarol) (29) (33) (101) 、フラボノイド類 (29) (33) (101) 、サポニン類 (29) (101) 、揮発性油 (33) (101) 、タンニン類 (33) 、苦味質 (29) などを含む。

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


一般情報
・慢性静脈不全 (静脈瘤など) に対し、経口摂取で有効性が示唆されている (58) (94) 。


消化系・肝臓

調べた文献の中で見当らない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中で見当らない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中で見当らない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中で見当らない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中で見当らない。

骨・筋肉

調べた文献の中で見当らない。

発育・成長

調べた文献の中で見当らない。

肥満

調べた文献の中で見当らない。

その他

調べた文献の中で見当らない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中で見当らない。

安全性

危険情報

<一般>
・開花期の枝と葉の調製品を適切に摂取する場合はおそらく安全であるが、まれに頭痛を起こすことがある (58) (94) 。
・大量に摂取すると、感受性の高い人では、知覚麻痺や一時的な肝臓障害を起こす可能性があるため、おそらく危険である (94) 。
・臨床検査において肝機能指数に影響を与えることがある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中期〜後期の妊婦30名を対象とした研究では、副作用は報告されなかったが、妊娠中の使用の安全性に対しては信頼できる十分な情報が見当たらない (94) 。
・授乳中の使用の安全性については信頼できる十分な情報がないため使用を避ける (94) 。
<その他>
・症状を悪化させるおそれがあるので、肝臓疾患を有する人は使用を避ける (94) 。
・手術中に過度の出血が生じる可能性があるため、手術の少なくとも2週間前には摂取を中止した方がよい (94) 。
<被害事例>
・25歳女性 (日本) がメリロートエキス、ブルーベリーエキスを約4ヶ月摂取し、メリロートエキスの含有成分であるクマリンが原因と疑われる肝障害をおこした (2005013083) 。
・25歳女性 (アメリカ) が、メリロート、ロベリア、シナモンなどを含むハーブティーを大量に約2ヶ月摂取したところ、機能性子宮出血をおこし、ハーブティーによる出血性疾患と診断された (PMID:6133016)

禁忌対象者

・血液凝固障害の病歴のある者、ワルファリンを飲んでいる患者には使用してはならない (20) 。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・多発性硬化症の既往歴がある23歳女性 (日本) が、ルテインサプリメントとメリロートサプリメント (クマリン 10 mg/日含有) を3年間摂取後、三叉神経痛を再発したため、インターフェロンβ1b療法を受けたところ、14日後に血中AST値およびALT値が上昇。インターフェロン療法およびメリロートサプリメント中止により回復、インターフェロン療法のみを実施してもAST値およびALT値の上昇が認められなかったため、インターフェロン療法とメリロートサプリメントの併用による重度の肝機能障害と診断された (PMID:22642738)

<理論的に考えられる相互作用>
・抗凝血薬/抗血小板薬 (アスピリン、ワルファリンなど) との併用により出血のリスクが増大する可能性がある (94) (79) 。
・抗凝血作用のあるハーブやサプリメントとの併用により出血を招くおそれがある (94) 。
・肝毒性のある薬剤との併用により肝毒性のリスクを上昇させる可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
メリロート抽出物を投与:ラット経口 >50 mL/kg、ラット静脈内 >30 mL/kg、マウス経口 >50 mL/kg、マウス静脈内 >30 mL/kg (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

参考文献中に記載なし。

総合評価

安全性

・大量に摂取することは危険性が示唆されている。
・妊婦中・授乳中は使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・慢性静脈不全 (静脈瘤など) に対し、経口摂取で有効性が示唆されている。

参考文献

(20) ハーブ大百科 誠文堂新光社 デニ・バウン
(58) The Complete German Commission E Monographs
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(2005013083) 老年消化器病.2004;16(2):101-7
(PMID:22642738) J Clin Pharm Ther. 2012 Dec;37(6):724-5.
(PMID:6133016) JAMA. 1983 May 20;249(19):2679-80.
(94) Natural Medicines
(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(33) 世界薬用植物百科事典 誠文堂新光社 A.シェヴァリエ
(34) 有用植物和・英・学名便覧 北海道大学図書刊行会 由田宏一
(35) 新訂 牧野新日本植物図鑑 北隆館
(79) The Essential Guide to Herbal Safety Elsevier (2005)
(80) 植物レファレンス事典 日外アソシエーツ
(101) PDR for Herbal Medicines Fourth Edition,Thomson.