健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

チャ (茶) [英]Tea、 Black tea、 Green tea、 Chinese tea [学名]Camellia sinensis (L..) Kuntze

概要

チャ (茶) は中国原産であり、その利用は何千年も昔にさかのぼる。茶としては製造工程により緑茶、ウーロン茶、紅茶などがある。緑茶は現在でも世界でもっともよく飲まれている茶飲料である。緑茶を多く飲む人は、さまざまな疾病にかかりにくいという疫学調査がきっかけとなって、単なる嗜好品というだけでなく、その健康効果がクローズアップされている。カテキン、タンニン、フラボノイド、カフェインなどの成分を含み、その含有量は茶の種類や製造法によって異なる。日本では茶ポリフェノールや茶カテキンを関与成分とした特定保健用食品が許可されている。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・茎、葉、葉の精油は、「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する (30) 。
・「既存添加物」:チャ抽出物は酸化防止剤、製造用剤である。チャ乾留物は製造用剤である。
・米国ではGRAS (一般的に安全とみなされた物質) 認定。
・特定保健用食品がある。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・紅茶、緑茶ともにカフェイン (caffeine) を含んでおり (1〜5%) 、少量の他のキサンチンアルカロイド (xanthine alkaloid) [テオブロミン (theobromine) 、テオフィリン (theophilline) 、ジメチルキサンチン (dimethylxanthin) 、キサンチン (xanthin) 、アデニン (adenine) など]も存在する。また、多量のタンニンあるいはフェノール物質 (5〜27%) も含んでいて、フラバノール (flavanol) [カテキン (catechin) ]ユニットおよび没食子酸ユニットを構成しており、緑茶の方が紅茶より多く含有している。
・茶の他の成分としては4〜16.5%の脂質、フラボノイド、アミノ酸 (緑茶の方が多い) 、ステロール、ビタミンCがあり、フレーバーおよび芳香化学物質だけでも300以上の化合物がある。タンパク質、トリテルペノイドなども含有している。
・茶に存在する特定の成分、特にタンニン物質のカテキン (catechin) 、 エピカテキン (epicatechin) (EC)、エピガロカテキン (epigallocatechin) (EGC)、エピカテキンガレート (epicatechin gallate) (ECG)、エピガロカテキンガレート (epigallocatechin gallate) (EGCG) は抗酸化性を有しており、EGCGがもっとも強力であると報告されている。
・使用部分は葉 (茶葉) 。乾燥萎凋した新芽とそれに続く2枚の若葉が茎とともに使われる。若葉と新芽はともにティーフラッシュ (茶芽)と呼ばれ、春から秋にかけて摘み取る。中国南部、インド、日本の山岳地帯が原産。中国、インド、日本、スリランカ、インドネシアや他の熱帯、亜熱帯の国々で広く栽培されている。日本では九州で野生化し、製茶用として各地で栽培される常緑小低木。花期は10〜11月。
・茶は大きく2種類、紅茶と緑茶に分かれる。両者の大きな相違は紅茶加工中に発酵過程があることで、それによってティーフラッシュに存在する酵素が特定の含有成分 (タンパク質、アミノ酸、脂肪酸、ポリフェノールなど) を紅茶特有の芳香とフレーバーのもととなる化合物へ変化させる。

分析法

・品質の指標として、カテキンがHPLCにより分析されている (PMID:15277054) 。また、テアニン (Theanine)、クロロゲン酸 (chlorogenic acid)、プリンアルカロイド (purine alkaloids) およびカテキン (catechins) が、フォトダイオードアレイ検出器 (DAD) およびエレクトロスプレーイオン化質量分析 (ESI-MS) を付属した逆相HPLCにより同時分析されている (PMID:15127826) 。フッ素を指標として分析する試みもある (PMID:15237954)
・緑茶ダイエタリーサプリメントに含まれるテアニンをLC-ESI/MS法 (エレクトロスプレーイオン化液体クロマトグラフィー/質量分析法) にて分析した報告がある (PMID:20422160)

有効性








循環器・
呼吸器


一般情報
・血中のコレステロールおよびトリグリセリドを低下させるのに経口摂取で有効性が示唆されている (94) (PMID:12824094)
・高血圧に対して有効性が示唆されている。
・低血圧に対して有効性が示唆されている。
メタ分析
・2010年8月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験14報について検討したメタ分析において、緑茶 (緑茶もしくは緑茶抽出物) の摂取は、血清中総コレステロール、LDLコレステロールの低下と関連が認められ、HDLコレステロールへの影響は認められなかった (PMID:21715508)
・2014年5月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験25報について検討したメタ分析において、チャ (緑茶または紅茶) の摂取後24時間以内 (6報) では、血圧に影響を与えなかったが、1週間以上の摂取 (21報) は収縮期血圧および拡張期血圧の低下と関連が認められた (PMID:25137341) 。ただし、拡張期血圧については試験によるばらつきが大きかった。
・2013年11月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験10報 (検索条件:期間≧2週) について検討したメタ分析において、成人による紅茶の摂取は、LDLコレステロール (8報) の低下と関連が認められたが、総コレステロール (9報) 、HDLコレステロール (9報) への影響は認められなかった (PMID:24972454)
・2013年9月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験10報 (検索条件:年齢≧16歳、期間≧8週) について検討したメタ分析において、前高血圧または高血圧者による茶 (緑茶9報、紅茶1報) の摂取は、収縮期および拡張期血圧の低下と関連が認められた (PMID:26024546)
RCT
・脂質異常症 (総コレステロール≧220 mg/dL) の男女100名 (平均52.2±12.2歳、ブラジル) を対象とした無作為化比較試験において、大豆 (きな粉) 50 g/日と緑茶3 g/500 mL/日を単独もしくは併用させたところ、血漿中のLDLコレステロール、中性脂肪、脂質過酸化物濃度に影響は認められず、緑茶単独摂取群においてのみ血漿抗酸化能の上昇が認められた (PMID:18455656)
・軽度の高コレステロール血症患者102名 (平均48.1±6.1歳、試験群67名、中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、1日に紅茶テアフラビン77.5 mg、もしくは紅茶テアフラビン75.0 mg+カテキン150.0 mg+他のポリフェノール195.0 mgをカプセルにて11週間摂取させたところ、血清総コレステロール値およびLDLコレステロール値に影響は認められなかった (PMID:19639377)
・コレステロール値が高め (190〜260 mg/dL) の成人57名 (試験群30名、平均51.7±5.1歳、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、紅茶5カップ/日を4週間摂取させたところ、血中脂質濃度 (総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセリド) に影響は認められなかった (PMID:25266246)
・健康な女性14名 (平均34.9歳、スペイン) を対象としたプラセボ比較試験において、食事を1,800 kcal/日に調整し、カフェイン150 mg/日、茶エタノール抽出物375 mg/日 (EGCG 270 mg/日を含む) を含有する緑茶抽出物製品を5週間摂取させたところ、上腕動脈拡張期血管径、流量依存性拡張が増加し、血中酸化LDL、抗酸化LDL IgM抗体の減少がみられたという予備的な報告がある(PMID:18689551)
・健常成人14名 (平均30±3歳、ギリシャ) を対象とした単盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、緑茶6 gを単回摂取したところ、上腕動脈直径に影響は認められなかったが、血流依存性血管拡張反応 (FMD) の増加がみられた (PMID:18525384)
・健常男女111名 (20〜50歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶含有カプセル (L-テアニン100 mg、緑茶カテキン200 mg含有) を2個/日、3ヶ月間摂取させたところ、血清アミロイドA (慢性炎症のマーカー) とマロンジアルデヒド (酸化ストレスのマーカー) が低下した (PMID:18848434)
・健康な成人40名 (50〜70歳、男性15名、閉経後女性25名、アメリカ) を対象とした無作為化比較試験において、ルテイン12 mg/日を単独または茶抽出物200 mg/日と併用し、16週間摂取させたところ、血漿中のルテイン、総カロテノイド、アスコルビン酸濃度の増加が認められたが、抗酸化活性や脂質過酸化反応の指標に影響は認められなかった (PMID:19447020)
・健康な非喫煙者68名 (18〜65歳、試験群45名、ドイツ) を対象とした無作為化比較試験において、空腹時に白茶もしくは緑茶600 mLを単回摂取させたところ、摂取後の血中カテキン濃度は増加したが、酸化ストレスマーカーに影響は認められなかった (PMID:20540144)
・肥満で高血圧の患者56名 (試験群28名、平均49.2±8.8歳、ポーランド) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物379 mg/日を3ヶ月間摂取させたところ、血圧、血中の空腹時インスリン濃度、HOMA-IR、TNF-α、C反応性蛋白、血中脂質の低下が認められた (PMID:22749178)
・収縮期血圧115〜150 mmHgの成人92名 (試験群44名、平均57.1±10.9歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、紅茶3カップ/日を6ヶ月間摂取させたところ、夜間血圧変動率が減少したが、日中または期間中の血圧変動率に影響は認められなかった (PMID:23553154)
その他
・疫学的調査によれば、緑茶の消費量が多いと血中の総コレステロール、トリグリセリド、LDLコレステロールが低く、HDLコレステロールが高い(PMID:7711535) 。テアフラビン豊富な緑茶抽出物375 mg/日を12週間摂取したところ、LDLコレステロールが軽度に低下した (PMID:12824094)
・中国における疫学調査によれば、緑茶を120 mL/日以上摂取する人は、摂取しない人に比べて高血圧になるリスクが46%低減した。600 mL/日以上摂取する人では65%低減した (PMID:15277285)
・食後低血圧になる高齢者がカフェイン入り飲料を摂取すると、血圧が上昇する (PMID:1898434) (PMID:8800584)
・疫学調査の結果、茶を摂取していると虚血性心疾患リスクや心筋梗塞後の死亡リスクが低減するという報告があるが、この調査ではほとんどの人が紅茶を摂取しており、緑茶で同様の効果があるか否かは不明である (PMID:11976162) (PMID:12034652)(PMID:11549554) 。この効果については、さらなる科学的根拠の蓄積が必要である (94) 。


消化系・肝臓

メタ分析
・2014年9月までを対象に3つのデータベースで検索できた疫学研究15報について検討したメタ分析において、緑茶の摂取は肝疾患 (肝細胞癌、脂肪肝、肝炎、肝硬変、慢性肝疾患) のリスク低下と関連が認められた (PMID:26309486)
RCT
・健常人58名 (試験群30名、平均28.2±10.8歳、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物含有カプセル5.82 g/日 (総ポリフェノール1.80〜1.97 g/日、EGCG>0.56 g/日、カフェイン0.28〜0.45 g/日含有) を12週間摂取させたところ、体組成 (体重、BMI、体脂肪率、除脂肪体重、ウエストヒップ比など) 、糞便中の細菌叢の多様性に影響は認められなかった (PMID:27054321)

糖尿病・
内分泌

メタ分析
・2013年1月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験17報について検討したメタ分析において、緑茶または緑茶抽出物の摂取は空腹時血糖値 (17報) 、HbA1c濃度 (7報) の低下と関連が認められたが、空腹時インスリン濃度 (13報) 、食後2時間血糖値 (3報) 、HOMA-IR (5報) に影響は与えなかった (PMID:23803878)
・2011年12月までを対象に6つのデータベースで検索できた無作為化比較試験7報について検討したメタ分析において、II型糖尿病患者や肥満、メタボリックシンドロームの成人による緑茶または緑茶抽出物の摂取は、空腹時血糖値 (6報) 、空腹時インスリン濃度 (5報) 、HbA1c濃度 (4報)、HOMA-IR (5報) に影響は与えなかった (PMID:24206044)
・2013年8月までを対象に4つのデータベースで検索できたコホート研究12報について検討したメタ分析において、茶を全くもしくはほとんど飲まない人に比べて3杯以上/日摂取する人では、II型糖尿病発症リスク低減と関連が認められたが (9報) 、全体として茶の摂取とII型糖尿病発症リスクの関連は認められなかった (12報) (PMID:25052177)
・2015年1月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験10報について検討したメタ分析において、2型糖尿病患者における茶 (緑茶、紅茶、ウーロン茶、各抽出物、カテキン) の摂取は、空腹時インスリン濃度の低下抑制 (5報) と関連が認められたが、その他の糖代謝関連指標 (空腹時血糖値、HbA1c、HOMA-IR) 、体重、BMI、ウエスト径、収縮時血圧、拡張期血圧、血清脂質 (トリグリセリド、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール) 、レプチン、アディポネクチン、グレリン、クレアチニン、尿素窒素に影響は認められなかった (PMID:25689396)
RCT
・健常者16名 (平均35.5歳、イギリス) を対象とした無作為化クロスオーバー試験において、空腹時に1.0 gのインスタントブラックティー (総ポリフェノール 350 mg/g、カフェイン52.0 mg/g含有) を250 mLの水に溶解して摂取させたところ、水およびカフェイン摂取時と比較して120分後における血漿中グルコース濃度の低下と、90分後における血漿インスリン濃度の上昇が認められた (PMID:17914136)
・健常者14名 (平均27±3歳、スウェーデン) を対象とした無作為化クロスオーバー試験において、食事と共に緑茶300 mLを摂取させたところ、水の摂取時と比較して120分後における 血漿中グルコース濃度が高く、血清インスリン濃度やグルコースとインスリンの血中濃度-時間曲線下面積 (AUC) に影響は認められなかったが満腹感は高めた (PMID:21118565)
・BMI>25のII型糖尿病患者68名 (試験群35名、平均50.5±9.2歳、台湾) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カフェインを含まない緑茶抽出物1,500 mg/日を16週間摂取させたところ、インスリン抵抗性 (HOMA-IR) 、空腹時血糖値、インスリン濃度、HbA1c濃度などに影響は認められなかった (PMID:21649457)
・健康な成人19名 (平均52±11歳、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、ウーロン茶、カテキン添加ウーロン茶、ウーロン茶ポリフェノール添加ウーロン茶のいずれかを1.4 L/日、5日間摂取させたところ、空腹時の血糖値、血清インスリン濃度、インスリン抵抗性指標 (HOMA) や、食後240分間のグルコースとインスリンの血中濃度-時間曲線下面積 (AUC) に影響は認められなかった (PMID:20959857)
・II型糖尿病患者77名 (試験群39名、平均55.0±6.6歳、台湾) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物500 mg×3回/日を16週間摂取させたところ、BMI、ウエスト/ヒップ比、血圧、血中脂質濃度 (トリグリセリド、総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール) 、糖代謝指標 (空腹時血糖値、HbA1c、インスリン濃度、HOMA-IR) 、高感度CRP、肥満関連指標 (レプチン、グレリン、アディポネクチン、GLP-1) 、健康関連QOLに影響は認められなかった (PMID:24614112)

生殖・泌尿器

一般情報
・子宮頚部形成異常に対して有効性が示唆されている。緑茶を経口あるいは局所で用いた場合、ヒトパピローマウイルス感染による子宮頚部形成異常を低減することが示唆されている (PMID:14512803)

脳・神経・
感覚器

一般情報
・認知能の向上に経口摂取でおそらく有効である (94) 。緑茶やカフェイン入り飲料を摂取していると、注意力や認識能力の減退を防ぐ (PMID:9862410)(PMID:9784078)
・パーキンソン病の予防および進行を遅らせるのに経口摂取で有効性が示唆されている。大規模な疫学調査の結果、カフェイン含有飲料 (茶、コーヒー、コーラなど) を摂取している人はパーキンソン病になるリスクが低いことが報告されている。この効果は男性では用量依存的に認められ、5杯/日以上摂取すると効果が高いが、1〜3杯/日でも効果はある(PMID:10819950) 。女性では摂取量と効果の関係性は見出されず、1〜4杯/日程度の摂取がもっとも効果的と思われる (94) 。
RCT
・健康な男女46名 (試験群24名、平均26.79±4.48歳、中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶粉末400 mg×3回/日を食事の30分後に5週間摂取させたところ、報酬に対する脳活動の反応時間 (monetary incentive delay task) の短縮およびうつ状態評価尺度 (モンゴメリー/アスベルグうつ病評価尺度、ハミルトンうつ病評価尺度) のスコアの改善が認められた (PMID:23777561)

免疫・がん・
炎症

一般情報
・緑茶の飲用がある種のがん (膀胱がん、食道がん、膵臓がん) の発症リスクを低減させる (PMID:9795966) (PMID:8294212) (PMID:3834338) 。また、乳がんの再発リスクも低減する (PMID:11369139)
・胃がんの予防に緑茶の経口摂取で有効性が示唆されている。この効果は緑茶を10杯/日以上摂取すると認められる (PMID:11304697) (PMID:9578298)(PMID:3143695) (PMID:8640692) (PMID:1873447) 。10杯/日以下ではこの予防効果は現れない (PMID:11228277) (PMID:3930448)
・卵巣がんの予防に緑茶の経口摂取で有効性が示唆されている。最低、1杯/週以上緑茶を摂取すると卵巣がんリスクが低減する (PMID:12163323)
・結腸直腸がんの予防に対して有効でないことが示唆されている。疫学調査の結果、緑茶の摂取は結腸直腸がんの発症リスクに影響を与えないことが示唆されている (PMID:9578298)(PMID:3930448)
・予備的な臨床試験の結果、緑茶の摂取はアンドロゲン非依存的前立腺がんの発症リスクに影響を与えないという報告がある (PMID:12627508) 。この効果については、さらなる科学的根拠の蓄積が必要である (94) 。
メタ分析など
・2012年3月までを対象に2つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究17報について検討したメタ分析において、茶の摂取は膀胱がんの発症リスクと関連が認められなかったが研究のばらつきが大きく、緑茶 (4報) でのみ、リスク低下と関連が認められた (PMID:23052791)
・2012年3月までを対象に1つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究24報について検討したメタ分析において、茶 (15報) 、紅茶 (6報) 、緑茶 (5報) の摂取は膀胱がんの発症リスクと関連が認められなかったが、喫煙者 (3報) ではリスクの増加が、女性の紅茶摂取 (3報) ではリスクの低下が認められた (PMID:23353620)
・2011年10月までを対象に4つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究24報について、茶またはコーヒー摂取と食道がんの発症リスクの関連を検討したメタ分析において、緑茶は症例対照研究 (14報) 、中国 (11報) 、女性 (2報) 、アジア (7報) でリスク低下が認められたが、いずれもばらつきが大きく、全体 (16報) では影響は認められず、紅茶 (3報) は影響は認められず、コーヒーはアジア (7報) でのみリスク低下と関連が認められたが全体 (14報) では影響は認められなかった (PMID:23368908)
・2012年5月までを対象に3つのデータベースで検索できた観察研究12報について検討したメタ分析において、緑茶の摂取は食道がんの発症リスクと関連は認められなかったが、研究によるばらつきが大きく、また、2次解析において、女性 (2報) ではリスク低下と関連が認められたが、男性 (7報) では関連が認められなかった (PMID:23909723)
・2006年までを対象に4つのデータベースで検索できた疫学研究14報について検討したメタ分析において、緑茶摂取と胃がんの発症リスクには関連が認められなかった (PMID:18364341)
・2007年8月までを対象に3つのデータベースで検索できた疫学研究 (症例対照研究、コホート研究) 13報について検討したメタ分析において、緑茶の摂取は胃がんの発症リスクを低下させたが、コホート研究7報のみの解析では、リスク低下は認められなかった (PMID:18973231)
・1998年から2009年までを対象に5つのデータベースで検索できた疫学研究9報について検討したメタ分析において、症例対照研究5報の解析では、緑茶の摂取は乳がんの発症リスクを減少させ、前向きコホート研究4報の解析では、3杯/日以上の茶の摂取は乳がんの再発リスクをわずかに減少させるが、乳がんの発生率に影響は認められなかった (PMID:19437116)
・2012年12月までを対象に6つのデータベースで検索できた疫学研究16報について検討したメタ分析において、茶の摂取は乳がんの発症リスク低下と関連が認められた (PMID:24460331)
・2013年6月までを対象に5つのデータベースで検索できたコホート研究または症例対照研究15報について検討したメタ分析において、紅茶の摂取は乳がんの発症リスクに影響を与えなかった (PMID:25077380)
・13報の前向きコホート研究のデータを用いたプール分析において、コーヒー、砂糖入り炭酸飲料の摂取は、結腸がんの発症リスクに影響は与えず、茶の多量摂取はリスクの増加と関連が認められた (PMID:20453203)
・2012年5月までを対象に1つのデータベースで検索できた症例対照研究13報について検討したメタ分析において、緑茶の摂取は結腸直腸がんの発症リスクに影響を与えなかった (PMID:22994721)
・2010年8月までを対象に2つのデータベースで検索できた疫学研究13報について検討したメタ分析において、症例対照研究3報の解析のみで緑茶の摂取と前立腺がんの発症リスクの低下が認められたが、前向きコホート研究を含めた解析では影響は認められず、紅茶の摂取と前立腺がんの発症リスクには関連が認められなかった (PMID:21667398)
・14報の前向きコホート研究のデータを用いたプール分析において、コーヒー、茶、砂糖入り炭酸飲料の摂取は、前立腺がんの発症リスクに影響は与えなかった (PMID:22194529)
・2013年7月までを対象に1つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究21報について検討したメタ分析において、茶の摂取は前立腺がんの発症リスクと関連は認められなかったが、症例対照研究 (14報) のみの解析でわずかに前立腺がんの発症リスク低下と関連が認められた (PMID:24528523)
・2013年12月までを対象に3つのデータベースで検索できた前向き研究 (コホート研究、ケース・コホート研究、コホート内症例対照研究) 41報について検討したメタ分析において、3カップ/日以上の茶の摂取は肝臓がん (4報) 、大腸がん (15報) 、乳がん (15報) 、胃がん (5報) 、前立腺がん (7報) の発症リスクと関連が認められなかった。性別の解析において、女性 (3報) で胃がんの発症リスク低下、茶の種別の解析において、紅茶 (4報) で乳がんの発症リスク上昇と関連が認められた (PMID:24636229)
・2013年8月までを対象に3つのデータベースで検索できた前向きコホート (9報) または症例対照 (5報) 研究について検討したメタ分析において、茶の摂取は膵臓がんの発症リスクに影響を与えなかった (PMID:24858717)
・2000年〜2010年までを対象に5つのデータベースで検索できた症例対象研究6報について検討したメタ分析において、緑茶の摂取は卵巣腫瘍の発症リスク低下と関連が認められた (PMID:23858521)
・2014年12月までを対象に2つのデータベースで検索できたコホート研究5報について検討したメタ分析において、茶の摂取は、子宮体がんの発症リスクに影響を与えなかった (PMID:25996185)
・2015年2月までを対象に4つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究13報について検討したメタ分析において、緑茶の高摂取 (6報) や摂取量1杯/日の増加 (5報) は子宮内膜がんリスク低下と関連が認められたが、紅茶 (9報、6報) では関連が認められなかった (PMID:26138307)
・2014年4月までを対象に2つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究8報について検討したメタ分析において、緑茶の摂取は膵臓がんの発症リスクに影響を与えなかった (PMID:25353660)
・1987年から2012年を対象に4つのデータベースで検索できた疫学研究6報 (症例対照研究4報、コホート研究2報) について検討したメタ分析において、茶の摂取は女性でのみ (3報) 胆嚢がんの発症リスク低下と関連が認められたが、全体 (6報) では関連が認められず、いずれも試験によるバラツキが大きかった (PMID:26137276)
RCT
・直腸結腸腫切除後の患者125名 (試験群60名、平均62歳、日本) を対象とした無作為化比較試験において、緑茶抽出物1.5 g/日 (エピガロカテキンガレート 157.5 mg、(-)-エピカテキン 36.9 mg、(-)-エピガロカテキン 103.8 mg、(-)-エピカテキンガレート 33.3 mg、カフェイン 47.1 mg含有) を12ヶ月間摂取させたところ、結腸の腺腫再発率と再発腫瘍のサイズが抑制された (PMID:18990744)
・前立腺上皮内腫瘍を有する男性60名 (イタリア) を対象とした二重盲検無作為化試験において、緑茶カテキン (600 mg/日) およびプラセボを1年間摂取させたところ、前立腺がんの発症リスク、血中の前立腺特異抗原、国際前立腺症状スコアの有意な低下が認められた (PMID:16424063)
・健常人124名 (18〜70歳、試験群52名、アメリカ) を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、緑茶カプセル (詳細は不明) を12週間摂取させたところ、風邪やインフルエンザの症状の発現および罹患日数、症状発症日数が減少した (PMID:17914132)
・福祉施設従事者196名 (試験群97名、平均42.1±12.4歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶カテキン378 mg/日+テアニン210 mg/日を5ヶ月間摂取させたところ、臨床診断によるインフルエンザの罹患率の低下および罹患までの日数の遅延が認められたが、ウイルス抗原診断検査による罹患率に影響は認められなかった (PMID:21338496)
その他
・日本のコホート研究で、10杯/日以上の緑茶飲用で、肺、肝臓、大腸、胃がんの発症リスクが軽減 (PMID:9388788) (PMID:11237198) 、5杯/日以上の緑茶飲用で女性の胃がんの発症リスクが軽減した (PMID:15286468) 。九州での比較対照研究で、10杯/日以上の緑茶飲用で胃がんの発症リスクが軽減する (PMID:3143695)
・ワシントン州在住の女性2,044名 (症例781名、35〜74歳) を対象とした症例対照研究において、緑茶の1杯/日以上の摂取は卵巣がんの発症リスクを低減した (PMID:18349292)
・健康な女性330,849名 (平均50.6±9.8歳、イギリス、イタリア、オランダ、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、フランス) を対象とした前向きコホート研究において、コーヒーまたは茶の摂取と上皮卵巣がんの発症リスクに関連は認められず、2011年4月までを対象に2つのデータベースで検索できた前向きコホート研究9報について検討したメタ分析においても、関連は認められなかった (PMID:22440851)
・日本人男性19,561名を対象とした緑茶の摂取と前立腺がんの発症リスク低下の関連性を検討した結果、100名が前立腺がんを発症し、5杯/日以上摂取する男性と1杯/日以下の男性を比較した場合の多変量危険率は0.85 (95%信頼区間0.50-1.43、p=0.81) であり、緑茶の摂取と前立腺がんの発症リスク低下との間には関連性があるとはいえない (PMID:16804523)
・男性49,920名 (40〜69歳、日本) を対象としたコホート研究 (追跡期間11〜14年) において、緑茶の摂取量と全前立腺がんの発症リスクに関連はみられないが、進行性前立腺がんの発症リスクとは負の相関がみられた (PMID:17906295)

骨・筋肉

メタ分析
・2013年7月までを対象に2つのデータベースで検索できた観察試験9報 (コホート研究3報、症例対照研究6報) について検討したメタ分析において、茶の摂取は、骨折のリスクに影響を与えなかった (PMID:26309487)
その他
・炭酸カルシウム1.2 g/日を摂取していた70歳以上の女性1,027名を対象とした5年間の横断研究において、茶を飲用している人では臀部の骨ミネラル密度が高かったが、摂取量との相関は見られなかった (PMID:17921409)

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

一般情報
・茶カテキンを関与成分とした特定保健用食品が許可されており、表示例は「この緑茶は茶カテキンを豊富に含んでいるので、体脂肪が気になる方に適しています」など。
・予備的な臨床知見によると、エピガロカテキンガレートを25%含む特定の緑茶抽出物が、中等度の肥満患者の体重減少に役立った (PMID:11924761) 。この効果については、さらなる科学的根拠の蓄積が必要である (94) 。
メタ分析
・2013年2月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験6報について検討したメタ分析において、超低カロリー/低カロリー食による肥満治療後の緑茶、食物繊維、共役リノール酸、油エマルジョンなどのサプリメント摂取は、体重リバウンドに影響を与えなかった (PMID:24172297)
・2014年11月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験5報について検討したメタ分析において、茶または茶抽出物の摂取は、BMI (4報) の低下と関連が認められたが、体重 (4報) 、ウエスト径 (3報) に影響を与えなかった (PMID:26075637)
RCT
・肥満 (BMI>27) の女性78名 (16〜60歳、試験群41名、台湾) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物400 mg×3回/日を12週間摂取させたところ、体重、BMI、ウエストに影響は認められなかった (PMID:18468736)
・過体重または肥満の閉経後女性121名 (試験群61名、平均60.7±0.60歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物カプセル (総カテキン1,315 mg/日、EGCG 843 mg/日) を12ヶ月間摂取させたところ、BMI、体脂肪 (総脂肪量、体脂肪率、内臓脂肪量、アンドロイド型脂肪率、ジノイド型脂肪率、除脂肪量) 、骨密度 (BMD) に影響は認められなかった (PMID:26701796)
・身体を動かすことの少ない体脂肪率20%以上の男性10名 (イギリス) を対象とした二重盲検並行試験において、ビターオレンジ、緑茶、ガラナの抽出物を含む調剤500 mg (シネフリン6 mg、カフェイン150 mg、カテキン150 mgを含む) の単回摂取は、安静時および運動時のいずれにおいてもATP利用能に影響しなかった (PMID:16418760)
・健康な成人男性31名 (イギリス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物 (カテキン560 mg含有) ×2回/日を1日 (試験群11名、平均21±2歳) または7日 (試験群10名、平均22±5歳) 間摂取させたところ、7日間摂取群において運動中の血漿中グリセロール、遊離脂肪酸の増加が認められたが、その他の脂肪分解マーカー (脂質燃焼率、炭水化物燃焼率、呼吸ガス交換比、エネルギー消費量) に影響は認められず、1日摂取群ではいずれにも影響は認められなかった (PMID:23247713)
・運動習慣のある健康な男性19名 (平均21±2歳、イギリス) を対象とした二重盲検クロスオーバープラセボ比較試験において、カフェイン除去緑茶抽出物 (EGCG 624±3 mg/日、総カテキン1,136±24 mg/日含有) を28日間摂取させたところ、摂取期間終了後における30分間のサイクリング運動中の脂肪分解マーカー (脂質燃焼率、炭水化物燃焼率、エネルギー消費量、血漿中遊離脂肪酸、グリセロール) に影響は認められなかった (PMID:24172767)
・健康な男女60名 (試験群30名、平均28.3±10.7歳、オランダ) を対象とした単盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物 (EGCG>0.06 g含有) ×9個/日を12週間摂取させたところ、体組成 (体重、BMI、体脂肪率、ウエスト/ヒップ比) 、エネルギー代謝 (安静時エネルギー消費量、呼吸商、脂質および炭水化物酸化量、糞脂質量、糞エネルギー量) に影響は認められなかった (PMID:25740906)

その他

一般情報
・口内のロイコプラキー (粘膜の角化障害) の治療に緑茶の経口摂取で有効性が示唆されている (PMID:10202392) (94) 。
・パラチノースやマルチトールとともに茶ポリフェノールを関与成分とした特定保健用食品が許可されている。表示例は、「本品は虫歯の原因とならない○○○と茶ポリフェノールを原料素材にしていますので、虫歯の原因になりにくい食品です」など。
・緑茶抽出物入りのチュアブルキャンディーは、歯垢の蓄積や歯肉の炎症を抑えるという報告がある (PMID:11121366) 。この効果については、さらなる科学的根拠の蓄積が必要である (94) 。
・緑茶抽出物は、痰からのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌数を減少させるという無作
為化比較試験の報告がある (PMID:16461248) 。これらの効果については、さらなる科
学的根拠の蓄積が必要である。
RCT
・健康な女性56名 (試験群29名、平均50.9±10.2歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶ポリフェノール250 mg×2回/日を2年間摂取させたところ、皮膚の光老化に影響は認められなかった (PMID:19469799)
・健康な女性60名 (40〜65歳、試験群30名、ドイツ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶ポリフェノール飲料 (総カテキン1,402 mg/日含有) を12週間摂取させたところ、紫外線による皮膚の紅斑の抑制や、皮膚の弾力、密度、保水性、血流量や酸素濃度の増加が認められた (PMID:21525260)
・持久力訓練を受けている男性10名 (平均27.1±4.3歳、スイス) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物500 mg/日 (総カテキン160 mg/日含有) を3週間摂取させたところ、50%W (max) で2時間のサイクリング運動後の脂質、エネルギー代謝 (脂肪酸、3-βヒドロキシ酪酸、中性脂肪、LDLコレステロール、総コレステロール、乳酸、ブドウ糖、酸素摂取量、呼吸交換比率、エネルギー支出) や炎症性マーカー (IL-6、C反応性蛋白) 、酸化ストレス (過酸化脂質、酸化LDLコレステロール) に影響は認められなかった (PMID:19839000)
・持久力訓練を受けている男性9名 (平均32.2±2.1歳、スイス) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、緑茶カテキン 159 mg/日を3週間摂取させた後、最大出力の50%で2時間のサイクリング運動+30分間タイムトライアルを行い、運動1時間前、運動中、運動1時間後に評価を行ったところ、C反応性蛋白の低下が認められたが、他の炎症マーカー (IL-6) や、脂質・エネルギー代謝 (脂肪酸、3-βヒドロキシ酪酸、中性脂肪、LDLコレステロール、総コレステロール、乳酸、ブドウ糖、酸素摂取量、呼吸交換比率) 、酸化ストレス (過酸化脂質、酸化LDLコレステロール) 、運動パフォーマンス、主観的運動強度に影響は認められなかった (PMID:20533245)





試験管内・
動物他での
評価

・紅茶抽出物が実験動物の血糖値を有意に低下した (21) 。
・発がん性N-ニトロソ化合物が緑茶ポリフェノールによって抑制されることが示されている (23) 。
・最近の研究で、緑茶ポリフェノールとエピガロカテキンガレートがマウスにおける皮膚腫瘍の成長、大きさ、数を抑えることがわかった (23) 。
・マウス腹腔内投与実験で緑茶カテキン抽出物が黄色ブドウ球菌毒素 B (SEB) の致死毒性とSEBによって誘導されるTNF-α、IFN-γ、IL-4産生を抑制した (PMID:12883826)
・慢性関節リウマチの実験モデルで、緑茶ポリフェノールが関節部の変性を抑える可能性がある (PMID:10200295)
・in vitro 実験で、高濃度のLDLによって起こる血管平滑筋の増殖を緑茶カテキンが抑えることが示されている (PMID:11755158)
・動物実験において、エピガロカテキンガレートが腫瘍組織の血管新生を防いだという結果が得られている。また、エピガロカテキンガレートは細胞周期とアポトーシスに影響を与えることで腫瘍細胞の増殖を抑えると考えられる (PMID:10519963) (PMID:11251015) (PMID:12913695)
・緑茶ポリフェノールは歯科疾患の原因菌の細胞接着を低減する (PMID:11121366)
・動物モデルで緑茶抽出物は紫外線などによる皮膚の酸化ダメージ、皮膚の炎症、表皮の肥厚を抑えた (PMID:10926734)

安全性

危険情報

<一般>
・緑茶は適量であれば経口摂取でおそらく安全である (PMID:9578298)(PMID:3930448) (PMID:3143695) (PMID:8640692) (PMID:1873447) (PMID:12163323) が、多量の経口摂取はカフェインの副作用が出やすくなるので、危険性が示唆されている (94) 。カフェインの致死量は、10〜14 g/日である。
・緑茶エキスの経口摂取は安全性が示唆されている。カフェイン7%含有エキスは6ヶ月まで安全とされる (PMID:11251015) (94) 。
・閉経後の女性1,075名 (試験群538名、59.9±5.0歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物カプセル (総カテキン1,315 mg/日、EGCG 843 mg/日) を12ヶ月間摂取させたところ、有害事象の発生率に影響は認められなかったが、緑茶抽出物摂取群では吐き気と皮膚症状の発生頻度が高く、下痢の頻度は低く、肝機能マーカーのALT上昇を起こした者が多かった (PMID:26051348)
・緑茶の外用は適切に用いれば安全性が示唆されている (94) (PMID:10926734)(PMID:14512803)
<小児>
・食品や飲料に通常含まれる量の摂取は安全性が示唆されている(PMID:12204387)
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中においては適量であれば緑茶の経口摂取は安全性が示唆されている (94) 。妊娠中の摂取については賛否両論あるが、中程度の量の摂取で臨床上重篤な副作用の報告はない (PMID:10572151) (PMID:10572159) (PMID:9717693) (PMID:12615610) 。多量摂取は危険性が示唆されている (94) (63) 。緑茶カフェインは胎盤を通過し、早産や出産時の体重低下などを起こすという報告もある。カフェインとして300 mg/日以上摂取しないこと (94) 。
・出産後6ヶ月以内の母親6,942名 (症例518名、アメリカ、カナダ) を対象とした3つの症例対照研究のデータを用いた解析において、妊娠初期の茶摂取量と子どもの二分脊椎発症リスクに関連は認められなかったが、葉酸摂取量400μg/日以上かつ茶摂取量3カップ/日以上の場合、リスクが増加する傾向が認められた (PMID:22641606)
・授乳中においては適量であれば緑茶の経口摂取は安全性が示唆されている。多量摂取は危険性が示唆されている (94) (63) 。母乳中のカフェインは母親の血中濃度の約50%であるとされる (94) 。
<その他>
・カフェインやタンニンにアレルギーや過敏症のある人は、摂取を避けたほうがよい (63) 。
・発酵させた紅茶の茶剤は、長期または過剰量の使用は不可 (22) 。
・過剰摂取は便秘 (20) (63) 、消化不良 (20) 、めまい (20) (94) 、動悸 (20) (94) 、不整脈 (94) 、興奮 (20) 、不眠 (20) (94) を起こす。他には神経過敏、動揺、振せん、妄想、頭痛、利尿、不安、頻呼吸、胸焼け、食欲不振、腹部膨満、腹痛、鼓腸、吐き気、嘔吐、下痢、耳鳴り、血糖値上昇、コレステロール値上昇、肝毒性、ひきつけを起こすことがある (94) 。これらの症状は5〜6 L/日に相当する緑茶あるいは緑茶抽出物を摂取したときに起こりやすい(PMID:11251015) (PMID:12627508)
・カフェインには利尿作用があるので、切迫性尿失禁を悪化させる可能性がある (63) 。
・カフェインを含む飲料を摂取すると、体内での胃酸産生量が増加するため、潰瘍を悪化させる可能性がある (63) 。
・カフェインの耐性は広く信じられているが、臨床的な根拠は少なく、あったとしても有意差はわずかである (PMID:12204389)
<被害事例>
・去痰目的に市販の総合感冒薬 (カフェイン75 mg/日含有) を10年間服用していた49歳男性 (日本) が、これに加えて肥満解消目的に緑茶抽出物入り飲料を2〜4L/日 (カフェイン460〜920 mg/日含有) 、2週間摂取したところ、四肢の筋力低下を呈し、カフェインの大量摂取による低カリウム血性ミオパチーと診断された (PMID:23524606)
・37歳のヒスパニック系女性 (パキスタン) が、緑茶を主成分とした抽出物383.3 mgを含有するサプリメントを4ヶ月間摂取し、腹痛、吐き気、黄疸などの症状を呈し、血中肝障害マーカーの上昇、肝細胞壊死、炎症がみられた (PMID:16389263)
・2007年6月までを対象に2種のデータベースで検索できた症例報告および、アメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダの政府機関に寄せられた症例報告を対象にシステマティックレビューを行ったところ、緑茶製品に関する症例報告216報のうち、34報が肝障害に関するものであり、このうち27報は緑茶製品に関連する可能性あり、7報は関連の疑いが強いという報告がある (PMID:18484782) 。障害は濃縮された緑茶抽出物を空腹状態で摂取した条件において発現するようである。
・1999年から2008年10月までを対象に1つのデータベースで検索できた、緑茶製品の摂取による肝障害の症例報告は34例、この他にイタリア保健省 (Italian National Institute of Health) 監視システムからの報告が2例あり、摂取中止後の経過が報告されている29例では、全て摂取中止により症状が回復した (PMID:19198822)
・α-1アンチトリプシンMZ型の24歳白人女性 (アメリカ) が、体重減少を目的に緑茶抽出物 (EGCG 135 mg含有) を含むサプリメント2錠を空腹時に2回/日、3ヶ月摂取したところ、褐色尿、無胆汁便、上腹部痛、進行性疲労、血中肝酵素値 (ALT、ALP、総ビリルビン) の上昇および肝生検によるネクローシスを伴う炎症が認められ、当該製品摂取との因果関係が疑われる肝障害と診断された。当該製品中止後3週間経っても回復せず、医薬品 (プレドニゾン) 投与により回復した (PMID:22567188)
・ヒスパニック系の16歳男性 (アメリカ) が、体重減少を目的に、数種類のサプリメント製品とともに緑茶抽出物含有サプリメントを2粒/日 (EGCG 400 mg/日含有) 、60日間摂取したところ、黄疸、暗色尿、腹痛などを呈し、急性肝不全と診断された (PMID:23964154)
・乳がんの既往歴があり、アナストロゾール (アロマターゼ阻害薬) 、ラミプリル (降圧薬) 、オキシブチニン (抗排尿障害薬) 、ビタミンD3サプリメントを服用中の63歳女性 (ドイツ) が、デカフェイン緑茶抽出物725 mg/日を約40日間摂取したところ、倦怠感、黄疸、かゆみ、尿と便の変色などを呈し、緑茶抽出物が原因と思われる薬剤性肝炎と診断された (PMID:24862489)
・16歳女性 (イギリス) が、減量目的でインターネットにて購入した中国緑茶を3カップ/日以上、3ヶ月間摂取したところ、吐き気、全身の関節痛、腹痛、黄疸を生じ、急性肝炎と診断された。当該製品の摂取中止で速やかに改善し、CIOMS/RUCAM評価にて”probable”と判定されたため、摂取した中国緑茶が原因と考えられた (PMID:26400588)
・56歳男性 (アメリカ) が、紅茶を8オンス (約237 mL) カップで約16杯/日摂取したところ (摂取期間不明) 、虚弱、倦怠感、体の痛みを感じ受診、血清クレアチニンが高値であり、紅茶に含まれるシュウ酸塩の過剰摂取による急性腎不全と診断され、透析を受けた (PMID:25830441)
・38歳白人女性が、緑茶抽出物200 mgを含有する減量目的のサプリメントを2ヶ月間摂取し、血栓性血小板減少紫斑症を発症した (PMID:20237380)
・肥満の19歳男性 (イラン) が減量のために、1日に緑茶15杯+白飯10スプーンのみの極端な食事制限を実施し、2ヶ月間で30 kg減量、その後運動トレーニングを開始し、14日目の運動実施1時間後に左心室細動による意識喪失を生じ、4週間経過しても意識が回復しなかった (PMID:24963315)
・高血圧および心房細動のためワルファリンとバルサルタン・ヒドロクロロチアミドを服用中の72歳男性 (アメリカ) が、いつもより濃く淹れたウーロン茶 (茶葉1〜1.2 gを240 mLの熱湯で5分浸出) をカップ1杯摂取したところ、直後に失神、視覚異常、言語障害などを伴う一過性脳虚血発作様症状を呈した (PMID:24900951)
・47歳女性 (アメリカ) が、1日に100〜150包のティーバッグで出した茶 (推定フッ化物 >20 mg/日) を17年間摂取し、5年前より背中、腕、足、お尻の痛み、歯の脆さを生じ、X線撮影にて骨格のフッ素症によるものと考えられた (PMID:23514291)
・緑茶のアレルギー症状には咳、呼吸困難、意識消失、ぜん息がある (94) 。また、カフェインを摂取した後に発疹や蕁麻疹などが出現した報告もある (63) 。
・アレルギー性鼻炎の既往歴がある緑茶製造工場勤務の21歳男性 (日本) が緑茶を摂取したところ、全身の紅斑、呼吸困難、膨疹、意識消失を来たし、緑茶アレルギーを合併した緑茶喘息と診断された (PMID:19432136)
・20代の時にジュエリーによるニッケル接触性アレルギーの経験がある40歳女性 (韓国) が、緑茶を10杯/日以上、数年間摂取したところ、摂取開始数ヶ月後から、色素沈着性接触性口唇炎を発症し、緑茶摂取の中止により改善した (PMID:20136886)
・糖尿病と胃がん (胃切除術) の既往歴があり、緑茶多飲、茶葉喫食 (摂取量等詳細不明) の習慣があり、柿多食の嗜好のない89歳女性 (日本) が、嘔吐、腹痛が出現したため医療機関を受診、腫瘤による閉塞性イレウスを認め開腹手術となった。切除した腫瘤を分析したところ98%タンニンよりなる結石であったため、緑茶多飲・茶葉喫食との関連が疑われる残胃胃石イレウスと診断された (2005259648) 。
・数年前より煎茶をすりつぶし茶葉ごと毎日、多量に摂取していた人 (日本、年齢および性別不明) が、体幹・手掌に皮疹が出現して医療機関を受診。パッチテストにおいて数種類の茶葉が陽性であり、茶葉の摂取中止により回復したため、茶葉による全身性接触皮膚炎と診断された (2011061579) 。
・結核の既往歴のある51歳男性 (日本) が、高濃度カテキン含有緑茶抽出物50 mg/mL含有の溶液2 mLを1〜2回/日、1ヶ月間吸入したところ、過敏性肺炎を起こした (PMID:21454952)
・茶工場における茶の吸入により、稀に喘息や過敏性肺臓炎の報告がある(PMID:7988204) (2004210748) 。
・高血圧のためアムロジピン、リジノプリル、ベンドロフルメサイアザイドを、高コレステロール血症のためアトルバスタチンを服用中の73歳男性と高血圧のためアムロジピン、リジノプリルを、高コレステロール血症のためシンバスタチンを服用中の67歳女性の夫婦 (イギリス) が、緑茶を300 mL×8杯/日摂取していたところ (摂取期間不明) 、自覚症状はなかったが、血液検査にて低カリウム血症が見つかり、緑茶摂取量を減らしたところ改善した (PMID:26884077)

・製茶業従事者の緑茶粉塵との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
1) 54歳女性 (日本) が18年間浮遊茶粉塵の極めて多い茶工場で従事しており、1年間続く乾性咳嗽と労作時息切れを主訴とした、過敏性肺炎が強く疑われた (2004210748) 。
2) 製茶業従事者3名 (日本) が緑茶粉塵による気管支炎喘息と診断された (1993124545) 。
3) ・茶工場の緑茶粉塵の多い環境で11年間勤務しサルコイドーシスを発症し、その後4年間経過観察しながら継続勤務していた54歳女性 (日本) が、咳嗽、呼吸困難を生じ、検査の結果、間質性肺炎の所見が認められた。エピガロカテキンガレートを用いた皮内テストで遅延型反応が陽性を示したため、緑茶を原因とする亜急性過敏性肺炎と診断された。緑茶粉塵ばく露の少ない作業環境に異動したところ症状は改善した (PMID:27081492)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・健康成人10名 (20〜30歳、日本) を対象とした無作為化クロスオーバー試験において、緑茶700 mL/日を14日間摂取させた後、ナドロール (β遮断薬) を緑茶で服用させたところ、ナドロールの血中濃度 (Cmax、AUC) の低下およびナドロールの降圧作用の減弱が認められた (PMID:24419562)
・腎臓移植後、タクロリムス (免疫抑制剤) 1 mg/日を服用していた特定の遺伝素因 (CYP3A4*1B、CYP3A4*10) をもつ58歳男性 (イタリア) が、緑茶を摂取したところ (量、期間不明) 、血漿中タクロリムス濃度が上昇し、緑茶の摂取中止により回復した (PMID:21787983)
・一次性高コレステロール血症と高血圧の61歳男 (アメリカ) 性が、シンバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチン(いずれもHMG-CoA還元酵素阻害薬)を10 mg/日服用し、緑茶を摂取していたところ、脚の筋痙攣および筋肉痛を訴え、緑茶との相互作用によるシンバスタチンの血中濃度上昇が疑われた (PMID:18711168)
・腎臓がんにより腎摘出を受けた5年後に、右目の腫れと痛みを訴え、脳、肝臓、肺、骨に転移が確認された男性 (年齢不明、中国) が、スニチニブ (腎臓がんを対象とした抗がん剤) の服用とともに緑茶を頻繁に摂取すると (摂取量不明) 、右目の症状が再発し、緑茶摂取を控えると症状の改善がみられたことから、緑茶によるスニチニブの阻害が疑われた。また、in vitro試験および動物実験 (ラット) においてEGCGの投与はスニチニブの生物学的利用能を阻害した (PMID:21331509)
・イルベサルタン(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)150 mg/日、ゲストデンと17α-エチニルエストラジオールの混合薬(経口避妊薬、摂取量不明) を数年間服用していた42歳女性 (イタリア) が、抹茶 (カテキン1.0 g/日含有) を1日おきに10日間摂取したところ黄疸を呈し、自己免疫性肝炎と診断され、女性の持つ薬物代謝酵素関連の遺伝子多型の関与が想定された (PMID:23928507)

<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、中国茶 (Wuniu Early Tea; Camellia sinensis) の摂取は、CYP2C9活性を阻害したが、CYP1A2、CYP2C19、CYP2B6活性に影響は与えなかった (PMID:23901167)
・動物実験 (ラット) において、緑茶または紅茶の摂取は、肝ミクロソームのCYP1A1、CYP1A2活性を亢進し、CYP2C、CYP2E1、CYP3A活性を抑制した (PMID:24815822)
・動物実験 (ラット) において、緑茶抽出物の摂取はシンバスタチン (CYP3A基質) の血中濃度時間曲線下面積 (AUC) を増大させた (PMID:23698259)
・動物実験 (ラット) において、緑茶抽出物やEGCGの摂取はナドロール (β遮断薬) の血中濃度 (Cmax、AUC) を低下させた (PMID:23920278)
・in vitro試験 (ヒト多発性骨髄腫細胞) および動物実験 (マウス) においてEGCGの投与はボルテゾミブ (bortezomib) (プロテアソーム阻害剤:多発性骨髄腫の治療薬) の効果を阻害した (PMID:19190249)
・緑茶抽出物はin vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、CYP2C9、CYP2D6、CYP3A4活性を阻害し、動物実験 (ラット) において、ミタゾラム (鎮静剤:CYP3A4基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) を増加させ、クリアランスを低下させた (PMID:15499196)
・in vitro試験において、緑茶によるCYP3A4阻害作用が報告されている (PMID:19170155)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、市販の緑茶抽出物製品12種中、8製品にCYP3A4阻害作用が認められた (PMID:19353999)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム、ヒト腸ミクロソーム) において、緑茶抽出物またはEGCGは、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A活性を阻害した (PMID:23268924)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム、ヒトCYP3A4タンパク) において、緑茶はCYP3A4活性を強く阻害した (PMID:24392691)
・in vitro試験 (スーパーソーム、ヒト肝ミクロソーム) において、緑茶はCYP2C9活性を阻害した (PMID:24730468)
・in vitro試験 (CHRC5細胞) において、緑茶ポリフェノールはP-糖タンパク質の活性を阻害した (PMID:11853888)
・動物実験 (ラット) において、緑茶または紅茶の摂取は3-メチルコラントレン (アリル炭化水素受容体 (AhR) を介したCYP1A誘導剤) による肝臓CYP1A1発現および活性の誘導を抑制した (PMID:25582180)
・動物実験 (ラット) において、ニュージーランド緑茶、オーストラリア緑茶、ジャワ緑茶、ドラゴン緑茶、ガンパウダー緑茶、英国式紅茶の摂取はいずれもCYP1A2活性を増加させた。さらに、ニュージーランド緑茶、ドラゴン緑茶、英国式紅茶、緑茶抽出物はCYP1A1活性を、ニュージーランド緑茶、ガンパウダー緑茶、ジャワ緑茶はグルタチオン-S-トランスフェラーゼ活性を増加させた (PMID:11341376)

<理論的に考えられる相互作用>
・カフェイン含有のハーブやサプリメント、エフェドラ、アルコールとの併用はカフェインの副作用を増強することがあるので注意すること (PMID:11349754)
・鉄との作用:幼児では緑茶250 mL/日以上の摂取で小赤血球貧血を起こすことがある (PMID:4003328) 。これは茶に含まれるタンニンが鉄と結合してその吸収を抑えることによると考えられる。しかし、鉄欠乏症の成人に対する研究では、緑茶の鉄吸収に対する影響はみられなかった (PMID:2263011) 。緑茶・紅茶は食品中の非ヘム鉄の吸収を低下させることがわかっている (PMID:4003328) (PMID:11237939) (PMID:11029010)
・緑茶は鉄サプリメントの吸収を阻害することが考えられるので、鉄欠乏症の人は緑茶を摂取するのは食事中ではなく、食間にするとよい (PMID:11029010)
・医薬品との相互作用は数多く知られており、以下のような医薬品があげられる (94) 。アデノシン、抗凝固薬、向精神薬、アスピリン、アセトアミノフェン、バルビツール系、ベンゾジアゼピン類、βアドレナリン作用薬、クロルプロマジン、シメチジン、クロザピン、ジスルフィラム、エフェドリン、エルゴタミン、リチウム、MAO阻害薬、メキシレチン、経口避妊薬、フェニルプロパノールアミン、フェニトイン、キノロン類、テオフィリン、ベラパミル、ワルファリン。
・シメチジン、経口避妊薬、フルコナゾール、キノロン系抗菌薬、テオフィリン、ジスルフィラムとの併用により、カフェインのクリアランスを低下させ、カフェインの作用/副作用を増強させるおそれがある (PMID:7075114) (PMID:10471985) (PMID:4029248) (PMID:2920498) (PMID:2729942) (PMID:8491248) (PMID:3948467)
・カフェイン400〜1,000 mg/日の用量は、クロザピンの代謝を抑制しクロザピンの作用、毒性を増強するおそれがある (PMID:10606838)
・ジピリダモールによる血管拡張をカフェインは抑制するおそれがある (PMID:12186961)
・エフェドリンとの併用により、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、発作、死に至るような重大な副作用のリスクが高まる可能性がある (PMID:11117974)
・エストロゲンはカフェインの代謝を抑制し、カフェインの副作用のリスクを高めることがある (PMID:10471985)
・突然のカフェイン使用中止は、リチウムレベルを増加させることがある (PMID:7748990) (PMID:3338980)
・メキシレチンはカフェインの排泄を抑制しカフェインの作用および副作用を増強させるおそれがある (PMID:3628469)
・MAO阻害薬と大量のカフェイン摂取により、高血圧を発症させるおそれがある (94) 。
・フェニルプロパノールアミンとの併用により、相加的に血圧を上昇させるおそれがある (PMID:1914371)
・以下のような疾患や健康状態の場合、緑茶の影響を受けることがあるので注意して用いること:出血傾向、うつ、糖尿病、不整脈などの心臓異常、高血圧、骨粗鬆症 (94) 、不安症 (PMID:12204388) (94) 、緑内障 (PMID:12022898) (94) 。
・緑茶の摂取は以下のような臨床検査値に影響を与えることが考えられる (94):止血時間、クレアチン、クロム親和性細胞腫試験、神経芽腫試験、血中尿酸値、尿中カテコールアミンなど。
・紅茶は弱いエストロゲン様作用をもつので、乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮内膜症、子宮筋腫等の女性は大量の紅茶の摂取は避けるべきである (PMID:10731510)

動物他での
毒性試験

1.LD50(半数致死量)
カテキン類30%含有抽出物を投与:マウス経口4,647.3 mg/kg (2000040772) 。
2.NOAEL (無毒性量)
緑茶抽出物を投与:ICR系雌雄マウス経口2,500 mg/kg/日 (PMID:21771628)
3.その他
・マウス胚子に茶抽出物 (総カテキン66.2%、カフェイン9%を含有) を24時間曝露し、その後発育を観察したところ、最大125μg/mLまでは催奇形作用は認められなかった (2001269669) 。
・シリアンハムスターの頬袋を用いた粘膜刺激性試験において、茶カテキン抽出物の50%水溶液は口腔粘膜刺激性を示さなかった (2000040772) 。
・キイロショウジョウバエの胚および幼虫を用いた毒性試験において、緑茶ポリフェノール10 mg/mLは成長障害、生殖毒性が認められた (PMID:26693252)

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・緑茶および緑茶エキスは適量であれば経口摂取でおそらく安全であが、多量の経口摂取はカフェインの副作用が出やすくなるので、危険性が示唆される。
・妊娠中・授乳中においては適量であれば緑茶の経口摂取は安全性が示唆されているが、多量摂取は危険性が示唆されている。緑茶カフェインは胎盤を通過し、早産や低体重児出生のリスクを高める報告がある。
・過剰摂取は便秘、消化不良、めまい、動悸、不整脈、興奮、不眠、頭痛、利尿、不安、胸焼け、食欲不振、下痢を起こす。
・慢性的に長期間、特に多量に摂取していると、耐性、習慣性、精神的依存性が生じることがある。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・経口摂取で有効性が示唆されているのは、1) 血中コレステロールおよびトリグリセリドの低下、2) 血圧調節、3) 下痢の治療、4) 認識能の向上、5) パーキンソン病の予防および進行を遅らせること、6) 食道がん、胃がん、膵臓がん、大腸がん、膀胱がん、卵巣がんの予防および乳がんの再発予防、7) 口内のロイコプラキー (粘膜の角化障害) の治療、8) 子宮頚部形成異常
・茶カテキンや茶ポリフェノールを関与成分とした特定保健用食品が許可されている。
・結腸直腸がんの予防に対して有効でないことが示唆されている。

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