健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

カルシウム [英]Calcium (Ca) [学名]-

概要

カルシウムは、体内で最も量の多いミネラルであり、その99%は骨および歯に存在し、残り少量のカルシウムは、血液凝固や心臓の機能、筋収縮などに関与し、体内で重要な役割を担っている。長期に渡ってカルシウムの摂取量や吸収量が不足すると骨粗鬆症を引き起こすことから、一般に「骨を丈夫にする」などと言われている。カルシウム欠乏などによるくる病、骨軟化症、低カルシウム血症、骨粗鬆症の治療に対してはヒトでの有効性が示唆されている。安全性については、適切に摂取すればおそらく安全であるが、過剰摂取により泌尿器系結石の形成、ミルクアルカリ症候群などの障害を起こす可能性がある。カルシウムを多く含む食品としては、乳・乳製品、魚介類、大豆製品などがある。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。基礎的な解説は「カルシウム解説」を参照。

法規・制度

・別名として炭酸カルシウムがある。「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。
・「既存添加物」 (焼成カルシウム、未焼成カルシウムは強化剤、製造用剤、イーストフード) である。
・「栄養機能食品」の対象成分である (下限値:210 mg、上限値:600 mg) 。→通知文1 (PDF) 通知文2 (PDF)

成分の特性・品質

主な成分・性質

・元素記号Ca 原子番号20、原子量40.08。化合物としては一般に無色のイオン型結晶で存在する。

分析法

・干渉抑制剤添加-原子吸光法、または過マンガン酸カリウム容量法で測定されている (101) 。

有効性








循環器・
呼吸器


<低カルシウム血症>
一般情報
・低カルシウム血症に経口摂取で有効である (94) 。
メタ分析
・2008年4月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験4報について検討したメタ分析において、甲状腺全摘後の患者によるビタミンD (コレカルシフェロールまたはカルシトリオール) とカルシウムの摂取は、低カルシウム血症の発症率を低下させた (PMID:20804871)
・5つのデータベースで検索できた無作為化比較試験9報について検討したメタ分析において、甲状腺全摘後の患者によるビタミンDとカルシウムの併用 (5報) は、低カルシウム血症の発症率を低下させたが、ビタミンDのみ (4報) 、またはカルシウムのみ (3報) では影響は認められなかった (PMID:23635556)

<心臓>
一般情報
・小児の心肺停止に対するカルシウム静注の有益性は不明である (25) 。カルシウムは高カリウム血性心室頻拍または細動を伴う心肺停止に有効であると広く信じられているが、これを裏付ける前向きのエビデンスは見つからなかった (25) 。
・虚血性発作の予防に経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。
メタ分析
・2010年3月までを対象に3つのデータベースで検索できた15報を検討したメタ分析において (検索条件:無作為化プラセボ比較試験、100名以上、平均40歳以上の成人、500 mg/日以上のカルシウムサプリメント摂取、摂取期間1年間以上) 、ビタミンDを同時投与しないカルシウムサプリメントの摂取は、心筋梗塞の発症リスク増加と相関がある (PMID:20671013)
・2009年7月までを対象に3つのデータベースで検索できた前向きコホート試験および無作為化比較試験17報について、ビタミンDおよびカルシウムの単独あるいは併用摂取と心血管疾患の関連を検討したシステマティックレビューにおいて、コホート試験ではビタミンD摂取 (6報) による心血管疾患死亡率の低下が認められたが、カルシウム摂取 (4報) には認められず、無作為化比較試験 (8報) ではビタミンD、カルシウムの単独および併用摂取ともに明確な影響は認められなかった (PMID:20194238)
・2012年12月までを対象に、3つのデータベースで検索できた無作為化プラセボ比較試験11報(検索条件:期間≧12カ月) について検討したメタ分析において、カルシウム、ビタミンDの単独摂取または併用は、主要心血管イベント (11報) 、心筋梗塞 (7報) 、脳卒中 (11報) のリスクに影響を与えなかった (PMID:24035175)
・2013年5月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験18報 (検索条件:平均年齢50歳以上、期間≧1年、摂取量≧0.5 g/日) について検討したメタ分析において、閉経後女性によるカルシウムの単独摂取またはビタミンDとの併用は、冠動脈心疾患 (5報) 、心筋梗塞 (7報) 、狭心症および急性冠症候群 (4報) 、慢性冠動脈疾患 (4報) の発症リスクおよび全死亡率 (17報) に影響を与えなかった (PMID:25042841)
RCT
・閉経後の健康な女性1,471名 (試験群732名、平均74.2±4.2歳、ニュージーランド) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム1 g/日を5年間摂取させたところ、骨密度の低下抑制が認められたが、腰の骨折リスク (PMID:16945613)、心血管疾患による心臓発作の発症リスク (PMID:18198394) が増加した。さらに、試験終了後5年間追跡調査を行ったところ (1,174名、試験群577名) 、前腕と脊椎骨折のリスク低下が認められたが総骨折リスク、骨密度、心血管疾患リスク、総死亡リスクに影響は認められなかった (PMID:24114400)
・子宮摘出手術後エストロゲン療法を受けている50〜59歳の女性754名 (試験群374名、平均55.1±2.9歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム1,000 mg/日とビタミンD 400 IU/日を平均7年間摂取させたところ、冠状動脈の石灰化(カルシウム量)に影響は認められなかった (PMID:20551849)
・高齢女性1,460名 (平均75.1±2.7歳、試験群730名、オーストラリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、炭酸カルシウム1,200 mg/日を5年間摂取させ、その後4.5年間追跡したところ、アテローム性動脈硬化症の発症率に影響は認められなかった (PMID:20614474)
その他
・健康な成人23,980名 (35〜64歳、ドイツ) を対象としたコホート試験において、平均11年間追跡したところ、食事からのカルシウム摂取量が平均513 mg/日の群と比較して、820 mg/日の群では心筋梗塞の発症リスクが低かったが、1,130 mg/日の群では認められず、カルシウム摂取量と脳卒中および心疾患の発症リスクとの関連は認められなかった。また、カルシウムサプリメント利用者は非利用者と比較して心筋梗塞の発症リスクが高かった (PMID:22626900)
・健康な成人388,229名 (男性219,059人、女性169,170人、50〜71歳、米国) を対象とした12年間の前向きコホート研究において、心血管疾患死者 (男性7,904人、女性3,874人) におけるカルシウム摂取の影響を解析したところ、カルシウム含有サプリメント利用者は男性51%、女性70%であり、男性ではサプリメントからのカルシウム摂取が全心血管疾患、心疾患による死亡リスクを高めたが、女性ではいずれも影響がなく、また食事からのカルシウム摂取は男女ともに影響がなかった (PMID:23381719)
・健康な成人女性61,433名 (平均53〜55歳、スウェーデン) を対象とした19年間の前向きコホート研究において、カルシウム摂取量が600〜999 mg/日の人と比較して、600 mg/日未満または1,400 mg/日以上では全死亡リスク、心血管疾患や虚血性心疾患による死亡リスクが高かった (PMID:23403980)

<血圧・血管>
一般情報
・高血圧に経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。カルシウム摂取により血圧がごくわずか (たいていの場合2 mmHg程度) 低下する。しかしこれは一部の人、とくに塩分摂取を控えている (salt-sensitive) 人や、カルシウム摂取が日常的に低いアフリカ系の人において、より効果がある現象である (94) 。
・カルシウム補充が高血圧者に対して特異的に有効であることを示すエビデンスは不十分であった (25) 。高血圧者と正常血圧者を調べた複数の無作為割付臨床試験 (RCT) を統合した1件のシステマティック・レビューによると、カルシウム補充により、わずかであるが、収縮期血圧と拡張期血圧を低下することが見つかった (25) 。
・腎疾患の末期において、血圧を減少させるのに経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。
・カルシウム摂取不足の女性の妊娠に伴う高血圧および子癇前症において、血圧を減少させるのに経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。
・子癇前症の予防にカルシウムの補給は有益である可能性が高い (25) 。複数の無作為割付臨床試験 (RCT) を統合した1件のシステマティック・レビューおよびその後発表された1件の無作為割付臨床試験 (RCT) によれば、カルシウム (1日1 g以上) を補給すると、子癇前症のリスクが相対的に30%減少し、出生体重が2,500 g未満の乳児を出産するリスクが相対的に17%減少した (25) 。
メタ分析
・2006年3月までにコクランに登録された無作為化比較試験12報について検討したシステマティックレビューにおいて、妊婦のカルシウム1 g/日以上の摂取は、高血圧、子癇前症のリスクを減少させ、妊産婦死亡もしくは深刻な疾病率を低下させた (PMID:17565614)
・2012年2月までを対象に1つのデータベースで検索できた無作為化比較試験16報について検討したメタ分析において、妊婦によるカルシウムサプリメントの摂取は、食事からのカルシウム摂取量が不足している場合 (7報) には子癇前症の発症リスクの低減と関連が認められたものの、試験によるバラツキが大きく、食事からのカルシウム摂取量が十分な場合 (6報) では子癇前症の発症リスクと関連は認められなかった (PMID:22889274)
・2012年12月までを対象に2つのデータベースで検索できた前向き観察研究11報について検討したメタ分析において、カルシウム摂取量が700 mg/日未満の場合 (5報) のカルシウム摂取量の増加は脳卒中リスクの低下と関連が認められたが、700 mg/日以上の場合 (6報) ではわずかなリスク増加と関連が認められた (PMID:23553167)

<血中脂質>
一般情報
・低脂肪食との組み合わせで、軽度から中等度の高コレステロール血症に対して経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。低脂肪食の摂取開始8週間後から、炭酸カルシウム400 mg、1日3回を併用して6週間摂取したところ、LDLが4.4%減少し、HDLが4.1%増加したという報告がある (94) 。
RCT
・閉経後女性1,191名 (試験群592名、61.6±6.8歳、アメリカ) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、カルシウムを1 g/日、ビタミンD3を400 IU/日、5年間摂取させたところ、血中脂質濃度 (LDL-コレステロール、HDL-コレステロール、非HDL-コレステロール、総コレステロール、トリグリセリド、リポ蛋白 (a)) に影響は与えなかった (PMID:20181812)
・高齢男性140名 (試験群73名、平均61.3±7.7歳、オーストラリア) を対象とした無作為化比較試験において、カルシウム (1,000 mg/日) とビタミンD3 (800 IU/日) が含まれる低脂肪乳400 mL/日を2年間摂取させたところ、血圧、血中脂質濃度 (総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリド) に影響は認められなかった (PMID:19156159)


消化系・肝臓

一般情報
・制酸剤として炭酸カルシウムの経口摂取は有効である (94) 。
・腸管バイパス手術に伴う直腸上皮の異常増殖や下痢の治療に経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。

糖尿病・
内分泌

RCT
・II型糖尿病リスクの高い成人92名 (平均57±1歳、試験群68名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為プラセボ比較試験において、コレカルシフェロール2,000 IU/日、炭酸カルシウム400 mg×2回/日を単独または併用で16週間摂取させたところ、コレカルシフェロール摂取により、インスリン分泌 (disposition index) の増加が認められた (PMID:21715514)
・妊娠糖尿病患者56名 (試験群28名、平均28.7±6.0歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ビタミンD3 50,000 Uを試験開始時および3週間後の2回+炭酸カルシウム1,000 mg/日を6週間摂取させたところ、空腹時血糖値、インスリン濃度、HOMA-IR、LDLコレステロール値、総コレステロール:HDLコレステロール比の低下、量的インスリン感受性検査指数(QUICKI)、HDLコレステロール値、グルタチオン濃度の上昇およびマロンジアルデヒド濃度の上昇抑制が認められたが、HOMA-B、総コレステロール値、トリグリセリド値、高感度CRP、NO、総抗酸化能に影響は認められなかった (PMID:24962666)
・多嚢胞性卵巣症候群でビタミンD欠乏の女性60名 (18〜40歳、試験群30名、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メトホルミン治療とともにビタミンD200 IU+ビタミンK2 90μg+カルシウム500 mg×2回/日を8週間摂取させたところ、血清遊離テストステロン、デヒドロエピアンドロステロン硫酸抱合体、黄体形成ホルモン、高感度CRPの低下、血漿総抗酸化能上昇、マロンジアルデヒド濃度の上昇抑制が認められたが、その他のホルモン濃度 (プロラクチン、卵胞刺激ホルモン、プロゲステロン) 、血漿一酸化窒素濃度、グルタチオン濃度に影響は認められなかった (PMID:27050252)
その他
・女性看護師83,779名 (平均46.0歳、アメリカ) を対象としたコホート研究 (追跡期間20年) において、カルシウムの摂取量が多いほど糖尿病の発症率が低く、ビタミンDの摂取によってさらに低下する傾向がある (PMID:16505521)

生殖・泌尿器

一般情報
・月経前症候群 (PMS) の症状軽減に経口摂取がおそらく有効である (94) 。PMSに対するカルシウム・サプリメントの効果については不十分なエビデンスしか見つかっていない (25) 。PMSに対する効果についてのシステマティック・レビューは見つからなかった (25) が、カルシウムの効果が認められた2件の無作為割付臨床試験 (RCT) があった。うち1件では、カルシウムが水分貯留と疼痛に有効であることが示され、もう1件の無作為割付臨床試験 (RCT) では全般的な症状に有効であった (25) 。
・腎疾患において、リン酸との結合を目的に炭酸カルシウムおよび酢酸カルシウムの経口摂取は有効である (94) 。
・慢性腎機能障害患者に付随する上皮小体亢進症を軽減するのに、炭酸カルシウムの経口摂取がおそらく有効である (94) 。
RCT
・月経前症候群の女性26名 (18歳以上48歳以下、試験群13名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、炭酸カルシウム600 mg×2回/日を4月経周期摂取させたところ、抑うつ症状、月経前緊張、症状の重症度および改善度に影響は認められなかった (PMID:23963058)

脳・神経・
感覚器

RCT
・65歳以上の女性4,143名 (試験群2,034名、平均70.7歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウムを1,000 mg/日とビタミンD3を400 IU/日、平均7.8年間併用摂取させたところ、認知症や軽度認知機能障害の発症リスク、認知機能評価に影響は認められなかった (PMID:23176129)

免疫・がん・
炎症

一般情報
・大腸がん発症のリスクを低減させるのに経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。大腸がんの予防効果の可能性がある。409名の中年の男女を対象にした調査でカルシウム補足により対照群と比較して直腸腺腫を25%防いだ (53) 。
メタ分析
・2012年1〜2月までを対象に3つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験10報(検索条件:カルシウム摂取量≧500 mg/日、対象者≧100人、期間>1年)について検討したメタ分析において、カルシウムの摂取は、前立腺がん (3報) のリスクを低下させたが症例数が少なく、全がん (7報) 、大腸がん (7報) 、乳がん (6報) 、がん関連死 (4報) のリスクに影響は認められなかった (PMID:23601861)
・2013年4月までを対象に1つのデータベースで検索できた前向き研究32報について検討したメタ分析において、総カルシウム摂取量 (9報) および食事 (15報) や乳製品 (6報) からのカルシウム摂取量が400 mg/日増える毎に、前立腺がんリスクの増加と関連が認められたが、非乳製品 (4報) やサプリメント (9報) からの摂取量とは関連が認められなかった (PMID:25527754)
・2013年1月までを対象に3つのデータベースで検索できた前向きコホート研究24報について検討したメタ分析において、カルシウム(8報) 、ビタミンA (2報) サプリメントの摂取は結腸直腸がんのリスク低下と関連が認められたが、ビタミンC (3報) 、ビタミンE (5報) 、ビタミンD (5報) 、ニンニク (2報) サプリメントの摂取は関連が認められなかった。また、ビタミンE (5報) 、カルシウム (6報) 、葉酸 (3報) サプリメントの摂取量が多いと結腸直腸がんのリスク低下と関連が認められたが、ビタミンA (2報) 、ビタミンC (3報) 、ビタミンD (4報) サプリメントの摂取量は関連が認められなかった (PMID:25335850)
RCT
・散発性腺腫の患者86名 (平均60歳、試験群58名、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、アミロメイズ30 g (アミロースの多いコーンデンプンで難消化性でんぷん19 g含有) /日、もしくはカルシウム1 g/日を2ヶ月間摂取させたところ、盲腸、結腸、直腸の上皮細胞の増殖に影響は認められなかった (PMID:12467132)
・結腸のポリープまたは粘膜内がんの既往歴のある成人98名 (平均61.4歳、試験群50名、カナダ) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、葉酸1 mg、魚油2g、カルシウム500 mgを1日3回、28日間併用摂取させたところ、大腸炎症マーカー (便中calprotectin、血漿中C反応性蛋白) に影響は認められなかった (PMID:16136044)
・結腸直腸腺腫患者92名 (30〜72歳、試験群69名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較において、カルシウムを2 g/日、ビタミンD3を800 IU/日、6ヶ月間、単独摂取または併用させたところ、血漿中炎症マーカー (C反応性蛋白、TNFα、IL-6、IL-8、IL-1β、IL-10) に影響は認められなかった (PMID:21724580)
・120日以内に直腸結腸腺腫の摘出手術を行った中高年患者2,259名 (アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ビタミンD3 を1,000 IU/日、炭酸カルシウムを1,200 mg/日、3〜5年間摂取させたところ、ビタミンD (試験群1,130名 ) 、カルシウム (試験群840名 ) 、両者の併用摂取 (試験群710名) のいずれにおいても直腸結腸腺腫再発リスクに影響は認められなかった (PMID:26465985)

骨・筋肉

<骨>
・カルシウムの摂取と骨密度や骨折リスク等との関連についての報告があるが、現時点ではポジティブな (有効性があるとする) 結果とネガティブな (有効性がないとする) 結果の両方が存在しており、個々の情報は下記のようになっている。
≪骨に対する有効性が示唆された報告≫
一般情報
1) くる病・骨軟化症に対し経口摂取で有効である (94) 。
2) 閉経後5年以上の女性にみられる骨粗鬆症の予防に、また治療にはエストロゲン・カルシトニンなど他剤との併用で、経口摂取がおそらく有効である (94) 。最も大きい低減作用は、補給を始めた1〜2年にみられる。この”初年度効果”にもかかわらず、閉経後の30年間の継続的なカルシウム補給は骨密度を10%向上させる可能性があり、体全体で骨折の発生率を50%低減させる可能性があると見積もられている。補給は無期限で継続しなくてはならない。なぜならカルシウム補給2年間の骨密度に対する効果は、補給を停止後2年間でほとんど失われてしまうためである。カルシウムはビタミンDやエストロゲン類、カルシトニンなどの物質と併用すると骨密度に対し相加的な効果が得られる。カルシウム、ビタミンD、及びエストロゲン類の組み合わせが閉経後の女性の骨粗鬆症を予防あるいは治療するのに最も効果的なようだ。
3) 閉経後の体重減少時における高回転骨代謝を抑制するのに有効性が示唆されている (94) 。
4) 経口摂取で、更年期前の40代の女性の骨量減少を予防するのにおそらく有効である (94) 。40代では年間0.5〜1%の割合で骨量は減少し、カルシウムの摂取量が推奨栄養所要量 (RDA) を下回る場合はより骨量が減少する可能性がある。1,000 mg/日のカルシウムのサプリメントにより40歳以上の更年期前の女性の骨量減少を防ぐ可能性がある (66) 。
5) 胎児の骨成長、骨密度の増加に対しては、母体がサプリメントを経口摂取することがおそらく有効である (94) 。
6) 長期間ステロイドを使用している人における骨密度の減少に対して、ビタミンDとの併用摂取は有効性が示唆されている (94) 。ステロイド使用はカルシウム欠乏症を引き起こし、長期になると骨粗鬆症になることがあるので、大量に使用する場合は、使用中およびその前後にカルシウムサプリメントとビタミンDを併用摂取するとよい (94) 。
7) 男性の骨粗鬆症の治療に経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。男性の骨粗鬆症予防に対するカルシウムの有用性は女性ほど調べられていない1 g/日のカルシウムを2年間摂取した場合、皮質骨の骨量を2〜4%まで上昇させるかもしれないことが示唆されている。サプリメントによるカルシウムとビタミンDの摂取は、中程度に大腿骨頸部、脊柱、全身の骨量減少を抑制し、非脊椎骨での骨折の発生率を減少させると思われる (94) 。
メタ分析
1) 1966年1月から2007年1月を対象に、11種のデータベースで検索可能な無作為化比較試験29報について検討したメタ分析において、50歳以上の女性のカルシウムとビタミンDのサプリメント摂取は、骨折リスクと骨密度の低下を減少させた (PMID:17720017)
2) 1996年1月から2008年7月を対象に3つのデータベースで検索できた7つの大規模無作為化比較試験に参加した高齢者68,517名 (平均69.9歳) について検討した個別患者データ分析において、ビタミンD 10μg/日とカルシウム 1,000 mg/日の併用摂取は全身の骨折リスクを低下させたが、ビタミンDの単独摂取では、骨折リスクに影響は認められなかった (PMID:20068257)
3) 2011年7月までを対象に2つのデータベースで検索できた無作為化比較試験12報について検討したメタ分析において、カルシウムとビタミンDの併用摂取は骨折リスク低減と関連が認められた (PMID:22184690)
4) 2014年9月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験51報について検討したメタ分析において、50歳以上の高齢者によるカルシウムサプリメントの1年および2年間の摂取は、腰椎 (1年:27報、2年:21報) 、大腿骨頸部 (19報、14報) 、腰部 (各7報) 、前腕 (各10報) 、全身 (10報、6報) の骨密度 (BMD) の増加と関連が認められたが、いずれも試験によるバラツキが大きかった (PMID:26420598)
RCT
1) 高齢女性120名 (70〜80歳、オーストラリア) を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、カルシウム1,200 mg/日もしくは、カルシウム1,200 mg/日とビタミンD1,000 IU/日を5年間摂取させたところ、カルシウム単独摂取では影響はみられなかったが、カルシウムとビタミンDを併用すると、骨量減少の抑制、血漿中アルカリホスファターゼ (骨形成マーカー) 増加の抑制、尿中PDP/Cr値 (骨吸収マーカー) の低下がみられた (PMID:18089701)
2) 健康な男性323名 (40歳以上、試験群216名、ニュージーランド) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム600 mg/日もしくは1200 mg/日を2年間摂取させたところ、1200 mg/日摂取群において、骨密度(BMD)の減少抑制、骨代謝のマーカー (血清副甲状腺ホルモン、アルカリホスファターゼ活性、儀織廛蹈灰蕁璽殴N末端プロペプチド) の減少が認められたが、血管イベントリスクが増加した (PMID:19001206) 。また、試験終了後、1200 mg/日摂取群 (87名、平均58±9歳) を平均20ヶ月間追跡調査したところ、全身骨密度がわずかに高値を維持していたが、大腿骨近位部、腰椎の骨密度はプラセボ群と差異が認められなかった (PMID:25231677)
3) 思春期前の一卵性双生児の女児20組 (9〜13歳、試験群20名、オーストラリア) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、カルシウムを800 mg/日+ビタミンD3を400 IU/日、6ヶ月間摂取させたところ、脛骨および橈骨における骨密度、骨強度の増加が認められた (PMID:20544178)
4) 骨粗鬆症ではない閉経後女性343名 (試験群178名、平均66.0±4.4歳、タイ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム500 mg/日を2年間摂取させたところ、血中の副甲状腺ホルモンの減少、骨代謝マーカー (CTx-1、P1NP) の低下、腰椎骨密度の増加、大腿骨頸部骨密度の低下抑制が認められた (PMID:23681085)
≪骨に対する有効性が認められなかった報告≫
一般情報
1) 骨髄移植後、または腎移植に伴う骨密度の減少には、経口摂取で効果がないことが示唆されている (94) 。
2) 授乳婦の骨密度の減少を防ぐためには、効果がないことが示唆されている (94) 。
メタ分析
1) 2005年4月までの時点で、9種のデータベースと2つの書籍から検索できた無作為化比較試験19報についてメタ分析したところ、3-18歳の健康な子供に対する300〜1,200 mg/日のカルシウム投与には、大腿頸部と腰椎の骨密度に効果がなく、全骨量と上肢骨密度にわずかな効果が認められるのみであった (PMID:16980314)
2) 2006年12月までを対象に、2種のデータベースで検索できたコホート研究8報と無作為化比較試験 (RCT) 5報をメタ分析したところ、カルシウム摂取と股関節部もしくは脊椎以外の骨折のリスクには関連が認められず、股関節部骨折に限ったRCT 4報においては、カルシウムの投与はリスクを増加させた (PMID:18065599)
3) 2014年9月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験26報について検討したメタ分析において、50歳以上の高齢者によるカルシウムサプリメントの摂取は、総骨折リスク (20報) 、脊椎骨折リスク (12報) の低下と関連が認められたがバイアスが大きく、腰 (13報) 、前腕 (8報) の骨折リスクとの関連は認められなかった (PMID:26420387)
RCT
1) カルシウム摂取量が少ない妊婦125名 (平均350 mg/日、平均27.4±7.5歳、試験群61名、ガンビア) を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、カルシウムサプリメント1,500 mg/日を妊娠20週から出産まで摂取させ、出産後 (授乳中) 2、13、52週に全身の骨塩状態を測定したところ、特定の部位で一貫して骨塩量、骨面積、骨密度等の有意な低下がみられたため、カルシウム摂取量の少ない妊婦へのカルシウムサプリメント投与は、母体の骨代謝を乱す (PMID:20554790)
2) 骨減少症または骨粗鬆症の閉経後女性81名 (試験群41名、65歳以上、韓国) を対象とした無作為化比較試験において、カルシウム (500 mg/日) 単独またはエゾウコギ抽出物 (3 g/日) と6ヶ月間併用摂取させたところ、併用摂取した場合でのみ血清オステオカルシン濃度が上昇し、骨塩量に影響は認められなかった (PMID:19452124)
3) 65歳以上の高齢女性3,195名 (試験群1,586名、67.4±1.9歳、フィンランド) を対象とした無作為化比較試験において、カルシウムを1,000 mg/日、ビタミンD3を800 IU (20μg) /日、3年間摂取させたところ、骨折リスクに影響は認められなかった (PMID:20200964)
4) 中高齢の男性180名 (50〜79歳、オーストラリア) を対象とした無作為化比較試験において、週3回の運動とともに、または運動をせずに、カルシウムとビタミンD3強化乳400 mL/日 (1,000 mg/日のカルシウム+800 IU/日のビタミンD3含有) を18ヶ月間摂取させたところ、骨密度に強化乳摂取の影響は認められなかった (PMID:21209030)
5) 骨粗鬆症ではない閉経後女性300名 (北アイルランド) を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、カルシウム800 mg/日 (100名、平均61.3±6.6歳) またはカルシウム800 mg/日+短鎖フラクトオリゴ糖3.6 g/日 (100名、平均61.3±6.4歳) を24ヶ月間摂取させたところ、併用群で血清オステオカルシンの減少が認められたが、骨密度、その他の骨代謝マーカー (尿中デオキシピリジノリン、血清CTX、尿中CTX) に影響は認められなかった (PMID:24453130)
6) 小児急性リンパ性白血病の経験者275名 (試験群141名、中央値16.6歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム1,000 mg/日とビタミンD3 800 IU/日を2年間摂取させたところ、腰椎の骨密度に影響は認められなかった (PMID:24395288)
7) 骨折経験のある70歳以上の高齢者5,292名 (平均77±6歳、試験群3,960名、イギリス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ビタミンD3 800 IU/日、カルシウム1,000 mg/日を24〜62ヶ月間 (中央値45ヶ月間)、単独または併用摂取させたところ、骨折の再発リスクに影響は認められなかった (PMID:15885294)

<その他>
一般情報
・妊娠中のこむらがえりの予防に経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。1 gのカルシウムを1日2回 (各種ミネラルとの混合物として) 摂取したところ、妊娠後期において、こむらがえりの回数が減少したという知見がいくつかある (94) 。

発育・成長

一般情報
・思春期前の低カルシウム摂取の小児にサプリメントが有効である (53) 。
RCT
・カルシウム摂取量600 mg/日未満の妊娠20週までの妊婦510名 (試験群251名、平均20.8±4.7歳、アルゼンチン) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム1,500 mg/日を出産時まで摂取させたところ、妊娠36週までの胎児の成長や出生時の体重、身長、頭囲、腹囲、大腿囲に影響は与えなかった (PMID:20078830)
・8〜12歳の小児160名 (試験群80名、平均10.4±0.1歳、ガンビア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム1,000 mg/日を週5日、12ヶ月間摂取させたところ、男児において、15.5歳時の高身長、増加ピーク年齢および身長の伸びの停止年齢の早期化、23.5歳時の低身長が認められ、女児においては、影響は認められなかった (PMID:22990031)

肥満

メタ分析
・2010年9月までを対象に5つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験7報について検討したメタ分析において、過体重または肥満の人による6ヶ月以上のカルシウム摂取は、わずかな体重および体脂肪の減少と関連が認められたが、より質の高い試験が必要である (PMID:21631515)
・2014年12月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験41報について検討したメタ分析において、カルシウムサプリメントまたは乳製品の摂取は体重 (サプリメント:16報、乳製品:31報) 、体組成 (9報、19報) 、体脂肪 (10報、21報) に影響を与えなかった (PMID:26234296)
RCT
・過体重または肥満の成人154名 (試験群75名、平均39±13歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム350 mgとビタミンD 100 IU含有のオレンジジュース240 mL×3回/日を16週間摂取させたところ、体重やBMI、腹囲に影響は認められなかったが内臓脂肪面積の減少が認められた (PMID:22170363)

その他

一般情報
・小児における歯のフッ素過剰を抑え、フッ素沈着を改善するのに、ビタミンCおよびDとの併用摂取が経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。
・高齢者における歯の損失を低減するのに有効性が示唆されている (94) 。骨粗鬆症を防ぐ用量のカルシウムとビタミンDの摂取は、高齢者における歯の保持にもまた良い効果がみられた。
・授乳婦の血中鉛濃度を下げるのに、効果がないことが示唆されている (94) 。妊娠中及び授乳中に、鉛はカルシウムと共に骨から移行するが、カルシウムのサプリメントは鉛濃度を有意に減少させなかった。
・予備的な臨床研究で、カルシウムの摂取が、急激なカルシウムイオンの減少による発作に役立つという知見がある。この用途には、さらなる証拠が必要であろう (94) 。
RCT
・閉経後の女性36,282名 (50〜79歳、試験群18,176名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム1,000 mg/日とビタミンD3を400 IU (10 μg) /日摂取させたところ、下記のような結果が報告されている。
1) 2年間摂取後の抑うつ症状や抗うつ剤使用率 (PMID:22573431) 、関節の痛みや腫れの発症リスクおよび症状の重さ (PMID:23954097) に影響は認められなかった。
2) 平均7年間摂取後の尿路結石発症リスクが増加 (PMID:21525191) 、心筋梗塞、脳卒中の発症リスクや心血管疾患死亡率 (PMID:17309935) 、収縮期血圧、拡張期血圧 (PMID:18824662) 、糖尿病 (PMID:18235052) 、直腸結腸がん (PMID:16481636) 、侵襲性乳がん (PMID:19001601) 、皮膚がん (メラノーマおよびノンメラノーマ) (PMID:21709199) 、全浸潤がん (PMID:21774589) 、良性増殖性乳房疾患 (PMID:18853250) 、大腿骨骨頭骨折(PMID:16481635) の発生リスク、全死亡率 (PMID:19221190) に影響は認められなかった。
3) カルシウムサプリメントを個人的に摂取していた人を除いた16,718名を対象に再解析したところ、全がん、乳がん、侵襲性乳がんの発症リスクの低下が認められたが (PMID:21880848) 、心筋梗塞の発症リスクの増加が認められ、この研究を含めた8報の無作為化比較試験を対象としたメタ分析においても、カルシウムの摂取はビタミンDとの併用の有無に関わらず、心筋梗塞の発症リスクを増加させた (PMID:21505219)
4) 同時に設定した前向き観察研究の対象者 (閉経後の女性93,676名) における摂取量別リスクを併せて再解析を行ったところ、カルシウムまたはビタミンDサプリメントを個人的に摂取していなかった人における5年以上の追跡でのみ、カルシウムおよびビタミンDの摂取量が多いと腰部の骨折リスク低下が認められたが、全骨折、死亡、心血管疾患 (心筋梗塞、冠状動脈疾患、全心疾患、脳卒中、全心血管疾患) 、がん (直腸結腸がん、乳がん、全浸潤がん) のリスクに、カルシウムおよびビタミンD摂取量の影響は認められなかった (PMID:23208074)
5) 試験終了後4.9年経過した時点では、脊椎骨折、非浸潤性乳がんリスクの低下が認められたが、大腿骨骨折、全骨折、 大腸がん、全がん、心血管疾患、総死亡リスクに影響は認められず、食事からのビタミンD摂取量が600 IU/日以上の人においては浸潤性乳がんリスク増加が認められた (PMID:24131320)
6) 同時に実施されたエストロゲンによるホルモン療法に関する無作為化プラセボ比較試験にも参加していた16,089名 (カルシウムおよびビタミンD摂取群8,054名) を対象とした解析において、カルシウム+ビタミンD摂取のみでは腰部の骨折リスクに影響を与えなかったが、ホルモン療法とカルシウム+ビタミンD摂取の併用により、ホルモン療法単独よりもさらに骨折リスクが低下した (PMID:23799356)
その他
・高齢女性38,772名 (平均61.6歳、アメリカ) を対象に平均19年間の追跡を行ったコホート研究において、カルシウムサプリメント利用者では総死亡リスクの低下が認められたが、マルチビタミン、ビタミンB6、葉酸、鉄、マグネシウム、亜鉛、銅サプリメントの利用者では死亡リスクの増加が認められた (PMID:21987192)

(欠乏症・先天性異常)
・欠乏により小児のくる病を引き起こす (55) 。
・極度の欠乏により筋肉の痙攣が起きる (56) 。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中で見当らない。

安全性

危険情報

<一般、妊婦・授乳婦>
・適切に用いれば、健常人および妊娠中・授乳中でも経口摂取でおそらく安全である。適切に用いれば静脈内投与もおそらく安全であるが、妊娠中・授乳中については十分なデータがない (94) 。
・カルシウムの日常的な経口摂取の過剰摂取は危険性が示唆されている。過剰摂取 (1日2.4 g以上) で腎結石を起こすことがある (94) 。また塩化カルシウムの日常的な経口摂取は危険性が示唆されている。胃腸管出血を引き起こすことが報告されている (66) 。
・炭酸カルシウムの長期摂取は、胃酸過多を招き、結果としてリバウンドを起こす可能性がある (94) 。過剰摂取で泌尿器系結石 (3) 、長期の炭酸カルシウムの過剰摂取 (通常1日20 g以上) によりミルクアルカリ症候群 (94) 、カルシウム過剰症 (94) 、腎石灰沈着症 (94) 、腎不全 (94) を引き起こす可能性がある。腎機能障害がある人では、1日4 gの摂取でカルシウム過剰症やミルクアルカリ症候群になる可能性がある (94) 。また、サイアザイド系利尿剤とやや高濃度の炭酸カルシウムとの併用でミルクアルカリ症候群のリスクが高くなる (94) 。
・不適当な過剰摂取が高血圧につながる可能性がある (56) 。
・副作用としては、経口摂取で腸管炎症、げっぷ、腹部膨満が知られている。カルシウムの副作用として、よく便秘が挙げられるが科学的根拠はない (94) 。
・過剰摂取によって前立腺がんのリスクが増す可能性があるという疫学的結果がある (94) 。
<その他>
・閉経後の女性36,282名 (50〜79歳、試験群18,176名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム1,000 mg/日とビタミンD3を400 IU (10 μg) /日、2年間摂取させたところ、抑うつ症状や抗うつ剤使用率に影響は認められず (PMID:22573431) 、平均7年間摂取させたところ、尿路結石の発症リスクを増加させ (PMID:21525191) 、心筋梗塞、脳卒中の発症リスクや心血管疾患死亡率 (PMID:17309935) 、収縮期血圧、拡張期血圧 (PMID:18824662) 、糖尿病 (PMID:18235052) 、直腸結腸がん (PMID:16481636) 、侵襲性乳がん (PMID:19001601) 、皮膚がん (メラノーマおよびノンメラノーマ) (PMID:21709199) 、全浸潤がん (PMID:21774589) 、良性増殖性乳房疾患 (PMID:18853250) 、大腿骨骨頭骨折(PMID:16481635) の発生リスク、全死亡率 (PMID:19221190) に影響は認められなかった。 同試験において、カルシウムサプリメントを個人的に摂取していた人を除いた16,718名を対象に再解析したところ、全がん、乳がん、侵襲性乳がんの発症リスクの低下が認められたが (PMID:21880848) 、心筋梗塞の発症リスクの増加が認められ、この研究を含めた8報の無作為化比較試験を対象としたメタ分析においても、カルシウムの摂取はビタミンDとの併用の有無に関わらず、心筋梗塞の発症リスクを増加させた (PMID:21505219)
・脂質異常症の女性359名 (試験群179名、平均46.29±9.52歳、中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム800 mg/日を2年間摂取させたところ、血清トリグリセリド、HDLコレステロール、LDLコレステロール、頸動脈内膜中膜複合体厚 (CIMT) に影響は認められなかったが、総コレステロール値の増加が認められ、特に閉経後女性174名 (試験群86名) において総コレステロール値、CIMTの増加が認められた (PMID:24047919)
・カキ殻や精製された製品いずれでも、カルシウムのサプリメントには鉛の混入がある可能性があるが、これらの量は通常の食品に含まれる程度の量であり、またカルシウムは鉛の吸収を有意に抑制する働きがあるため、臨床上問題はないと考えられる。また混入した鉛による被害は報告がない (94) 。
<被害事例>
・4年前に甲状腺切除手術を受け、甲状腺機能低下症、低カルシウム血症、消化管潰瘍および癲癇の既往がある42歳女性 (イギリス) が、αカルシドール (0.5μg×2回/日) 、炭酸カルシウム (カルシウム600 mg 含有×3回/日) 、レボチロキシン、オメプラゾール、トピラマート、ドンペリドン、フェニトイン、アミトリプチリンを服用していたところ、嘔吐、上腹部痛を呈し、高カルシウム血症による急性膵炎と診断された (PMID:24417853)

・カルシウム含有製品摂取との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
1) 糖尿病腎症の66歳女性 (日本) が、市販栄養補助食品のカルシウム錠剤とミネラル補給錠剤 (1日に、カルシウム約200 mg、ビタミンD3約0.12μg) を約2ヶ月間、毎日摂取したところ、便秘と腹痛を主訴とし、高カルシウム血症に伴う意識障害、不整脈と脱水症状による慢性腎不全急性憎悪と診断された (2003206773) 。
2) 糖尿病性腎症で維持透析中の38歳男性 (日本) が、乾性咳嗽と呼吸困難を主訴とし、服用していた卵殻カルシウムによる薬剤性肺炎と診断された (2002043612) 。
3) 既往症のない48歳の日本人女性が、乳酸カルシウム、アスコルビン酸 (1日6,000 mg) 、ビタミンDのサプリメント及び便秘薬を長期間摂取し、尿細管閉塞や狭窄などの石灰化を伴う重症な近位尿細管機能不全を発症した (PMID:16175950)
4) 76歳女性 (アメリカ) が、マルチビタミン、カルシウム+ビタミンD 1,200 mg/日、ビタミンD 50,000ユニット/月、アレンドロネート70 mg/週、メトプロロールXL 25 mg/日、メロキシカム500 mg/日、アトロバスタチン80 mg/日、シタロプラム20 mg/日、ファモチジン40 mg/日、ドクセート200 mg/日、TUMSおよびRolaids (カルシウム含有製品、摂取量不明) を約3ヶ月間摂取し、ミルクアルカリ症候群を呈した (PMID:24261156)
5) 骨粗鬆症、腰部脊柱管狭窄症、高血圧のため、ミノドロン、リマプロクト、カンデサルタンを服用していた85歳女性 (日本) が、市販のカルシウムサプリメントを2種類、カルシウム量として約5,700 mg/日 (耐容上限量2,500 mg/日) 、4年間摂取したところ、食欲低下、脱水、意識障害を呈し、高カルシウム血症と診断された (2013118966) 。

禁忌対象者

調べた文献の中で見当らない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・健常女性26名 (試験群13名、平均39±5歳、チリ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、炭酸カルシウム600 mg/日を34日間摂取させたところ、ヘム鉄および非ヘム鉄のバイオアベイラビリティに影響は認められなかった (PMID:24290597)

<理論的に考えられる相互作用>
・ビタミンDとともに摂取することで経口摂取したカルシウムの吸収を促進する (102) 。
・ビスホスホネート系薬剤との同時摂取で、その吸収を妨げることがある。30分以上間隔をあけて摂取すること (103) 。
・高濃度のカフェイン摂取により、カルシウムの尿中排泄が促進されることがある (PMID:10411013) 。食物繊維に富むある種の食品はカルシウムの吸収を阻害するので2時間くらいあけて摂取すること (103) 。食塩を多く摂るとカルシウムの尿中排泄が増加する (PMID:10411013) (PMID:10601943)
・エストロゲンとの併用で、閉経後の女性におけるカルシウムサプリメントの吸収が促進される (PMID:6255005)
・フルオロキノロン系薬剤、テトラサイクリン系薬剤との併用で、これら薬物とカルシウム双方の吸収が妨げられることがある。薬剤服用後2時間以上間隔をあけて摂取すること。またカルシウム摂取後、4〜6時間の間隔を空けて薬剤を服用すること (PMID:1869762) (PMID:12821462)
・レボチロキシンとの併用で、その吸収を妨げる。4時間以上間隔をあけて使用すること (103) (PMID:9508149) (PMID:10838651) 。またレボチロキシンは骨の代謝回転を促進させ、カルシウム不足を招く可能性があるので、投与されている患者はカルシウムとビタミンDの摂取量をモニターすべきである (PMID:2023349) (PMID:3510598) (PMID:3367489) (PMID:2375563) (PMID:1858817)
・グルコン酸カルシウム静注をベラパミル静注の前に用いると、ベラパミルの抗不整脈作用には影響せずに、同薬投与による血圧降下を予防することができる (PMID:10852091)
・アルミニウム塩、マグネシウム塩との併用で、間接的にカルシウムの尿中排泄が促進されることがあるので、長期にわたる高濃度の摂取は避けること (PMID:428714)(PMID:7091034) (PMID:3041940) (PMID:6709029) 。ミネラルオイル (mineral oil) との併用はカルシウムの吸収を低下させることがあるので、長期摂取は避けること (104) 。
・峻下薬との併用でカルシウムの吸収を低下させることがあるので、峻下薬の使用は短期間に限ること (105) 。
・抗痙攣薬 (フェノバルビタール等) 、コレスチラミン服用中はビタミンD吸収不良に付随してカルシウムの吸収量が減り (PMID:7091034) (PMID:3092278) (PMID:640344)(PMID:66519) (PMID:5020877) 、またループ系利尿薬服用中にはカルシウムの尿中排出が増すため、いずれの場合もカルシウム不足を起こす可能性がある (PMID:1869762) (PMID:10598542) 。また副腎皮質ホルモン治療下では、重い骨粗鬆症を起こす可能性があるため、プレドニゾン1日7.5 mgを6ヶ月以上投与されている人は、カルシウム摂取量を1日1,500 mg以上に保ち、サプリメントを利用すべきであろう (PMID:8912500)(PMID:9487247) (107) (PMID:9856175) (PMID:8495275) (PMID:3465310) (PMID:3728366)
・カルシウム摂取は各種の検査値に影響を与えることがある (108) 。
・喫煙によりカルシウム吸収が抑えられる (PMID:9933475)
・カルシウムのサプリメントは食事中の鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルの吸収を抑制する可能性があるので食事と共に摂らないほうがよい (110) (PMID:9665102) (PMID:1442655) (PMID:9625100) (PMID:9665089) (PMID:12145016) (PMID:11165888)

動物他での
毒性試験

調べた文献の中で見当らない。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・適切に用いれば、健常人および妊娠中・授乳中でも経口摂取でおそらく安全である。しかし、日常的に過剰摂取 (1日2.4 g以上) すると腎結石等を起こすことがあり、危険性が示唆されている。
・過剰摂取によって前立腺がんのリスクが増す可能性があるという疫学的結果がある。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・低カルシウム血症、くる病・骨軟化症に対し経口摂取で有効と判断される。また、閉経前後の女性における骨量減少の予防、胎児の骨成長、骨密度の増加に対してはおそらく有効である。
・その他、・経口摂取で有効性が示唆されているのは、1)男女の骨粗鬆症の治療、2)ビタミンDとの併用で、長期間ステロイドを使用している人における骨密度減少の抑制、3)高齢者における歯の損失の低減、4)ビタミンCおよびDとの併用で、小児における歯のフッ素過剰の抑制、フッ素沈着の改善、5)虚血性発作の予防、6)腎疾患の末期における血圧の減少、7)カルシウム摂取不足の女性の妊娠に伴う高血圧および子癇前症における血圧の減少、8)腸管バイパス手術に伴う直腸上皮の異常増殖や下痢の治療、9)妊娠中のこむらがえりの予防である。
・炭酸カルシウムの経口摂取は、制酸剤として有効と判断され、また慢性腎機能障害患者に付随する上皮小体亢進症を軽減することにおそらく有効である。

参考文献

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(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
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