健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

EPA (エイコサペンタエン酸) [英]Eicosapentaenoic acid [学名]-

概要

EPAは、炭素数が20、不飽和結合が5個のn-3系の直鎖の多価不飽和脂肪酸で、イワシなどの青魚の脂肪に含まれる必須脂肪酸の一つである。魚やアザラシを常食するイヌイットでは、脂肪摂取量が多いにもかかわらず血栓症や心疾患が非常に少ないことから注目された栄養素である。俗に、「動脈硬化、脂質異常症 (高脂血症)、認知症などの予防や改善によい」「アトピー、アレルギー等によい」などと言われている。有効性については、冠状動脈疾患に対してヒトでの有効性が示唆されている。「中性脂肪が気になる方の食品」という表示で、EPAを関与成分とした特定保健用食品が許可されている。安全性については、適切に用いれば経口摂取でおそらく安全であるが、大量摂取は危険性が示唆されている。EPA、DHAを含む魚油では、副作用としてげっぷ、吐き気、鼻血、軟便が報告されている。妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータがないため、魚などの食品や特別用途食品として摂取する以外の使用は避ける。また、米国FDAの限定的健康表示規格においては、サプリメントからの摂取はDHAとEPAを合わせて1日2 gを超えないようにとされている。EPAを多く含む食品としてはさば、いわし、まぐろなどがある。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。特定保健用食品の成分となっている。
・エイコサペンタエン酸のエチルエステル化合物である、「イコサペント酸エチル」は「医薬品」(高脂血症治療薬で600 mg×3回/日の用量)

成分の特性・品質

主な成分・性質

・C20H30O2、分子量302.46。

分析法

・EPAは水素炎イオン化 (FID) 検出器を装着したガスクロマトグラフィー (GC) によって分析されている (PMID:1840144)

有効性








循環器・
呼吸器


<血中脂質>
一般情報
・EPAおよびDHAを関与成分とし、「中性脂肪を低下させる作用のあるEPA、DHAを含んでおりますので、中性脂肪が気になる方に適します」などの表示が許可された特定保健用食品がある。
RCT
・中性脂肪値が100〜330 mg/dLの成人64名 (平均年齢46歳、試験群32名、日本) を対象とした二重盲検試験において、1日あたりEPA 200 mg添加魚肉ソーセージを12週間摂取させたところ、血中中性脂肪、RLPコレステロールが低下した (2005017143) 。
・血液透析患者25名 (平均51±15歳、ギリシャ) を対象とした単盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、n-3系不飽和脂肪酸 (EPA 920 mg/日、DHA 760 mg/日含有) とα-トコフェロール8 mg/日 (単独摂取群は14.2 mg/日) を4週間摂取させたところ、α-トコフェロールのみを摂取した群と比較して、血清脂質やC反応性蛋白質濃度に影響は認められなかった (PMID:21439849)
・多嚢胞性卵巣症候群で過体重または肥満の女性61名 (試験群30名、平均27.3±4.27歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、n-3系不飽和脂肪酸カプセル1 g (EPA 180 mg+DHA 120 mg含有) ×4個/日を8週間摂取させたところ、血清中のアディポネクチンの増加、血糖値、インスリン濃度、HOMA-IR、総コレステロール値、LDL-コレステロール値の低下が認められたが、高感度C反応性蛋白濃度に影響は認められなかった (PMID:23017309)

<血管>
一般情報
・高リスク妊娠における妊娠由来の高血圧に対して、妊娠12週から14週において1日3 gの経口摂取で効果がないことが示唆されている (PMID:7756203)
・冠状動脈疾患に対して有効性が示唆されている。EPAに富む食事をすると冠状動脈疾患患者の死亡リスクが若干低減するという知見がある (94) 。
メタ分析など
・DHA、EPA、α-リノレン酸などのオメガ3系 (n-3系) 脂肪酸が総死亡率、心血管系イベント発生率 (心筋梗塞や狭心症など) 、がんの発生率に及ぼす影響について検討したシステマチックレビュー (系統的総説) がある (PMID:16565093) 。48報の無作為化比較試験と41報のコホート試験をメタアナリシスした結果、オメガ3系脂肪酸には総死亡率、心血管系イベント、がん発生率を低減する効果は認められなかった。
・2013年2月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験70報について検討したメタ分析において、18歳以上の高血圧薬非服用者によるDHA+EPAの摂取 (3週間以上) は、収縮期 (66報) 、拡張期 (66報) 血圧の低下と関連が認められた (PMID:24610882)
RCT
・埋め込み型除細動器 (ICD) を利用している患者546名 (試験群273名、平均60.5歳、オランダ) を対象としたランダム化二重盲検比較試験において、魚油カプセル (EPA 464 mg、DHA 335 mg含有) を1日2 g、約365日間 (14〜376日) 摂取させたところ、不整脈発作の再発や全死亡の発生を低減する効果は認められなかった (PMID:16772624)
・冠状動脈バイパス術もしくは弁修復術を受けた患者168名 (試験群83名、平均67歳、アイスランド) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA 1,240 mg/日とDHA 1,000 mg/日を手術前5〜7日間と、術後退院するまで (最長2週間) 摂取させたところ、術後の心房細動発生率に影響はなかった (PMID:20061328)
・心筋梗塞の既往歴があり治療中の患者4,837名 (60〜80歳、試験群3,601名、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、マーガリンとしてEPA 226 mg/日+DHA 150 mg/日もしくはα-リノレン酸1.9 g/日、またはこれら全てを40ヶ月間摂取させたところ、心血管イベント発生率 (PMID:20929341) 、抑うつ症状や楽観主義傾向 (PMID:22030221) に影響は与えず、また、このうち心血管疾患を有する2,911名 (試験群2,172名) を対象とした二次解析において、認知機能の低下に影響は与えなかった (PMID:21967845)
・投薬中の高コレステロール血症患者 (総コレステロール6.5 mmol/L以上) 17,703名 (試験群8,841名、平均61±8歳、日本) を対象としたオープンラベル無作為化比較試験において、スタチンの投薬と共にEPA 1,800 mg/日を約5年間摂取させたところ、脳卒中発症リスクに影響は認められなかったが、脳卒中経験者 (試験群485名) の脳卒中再発リスクの低下が認められた (PMID:18451347)

<その他>
RCT
・心筋梗塞の既往歴のある男性高齢者1,850名 (平均68.4±5.3歳、試験群1,378名、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、α-リノレン酸2 g/日とEPA-DHA 400 mg/日を41ヶ月間、いずれかまたは併用させたところ、血中テストステロン濃度やテストステロン欠乏症リスクに影響は認められなかった (PMID:22394170)
・健康な成人94名 (平均39.6±1.7歳、試験群62名、オーストラリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、高EPA油 (EPA 1,000 mg/日+ DHA 200 mg/日) または高DHA油 (EPA 200 mg/日+ DHA 1,000 mg/日) を4週間摂取させたところ、高EPA油および高DHA油ともに血小板凝集能の低下が認められた。また、性別で検討した場合、男性では高EPA油摂取群、女性では高DHA油摂取群で血小板凝集能の低下が認められた (PMID:23390192)


消化系・肝臓

一般情報
・DHA・EPAを含む魚油の経口摂取が潰瘍性大腸炎に対して有効性を示唆した (PMID:1553930) (PMID:1312317)

糖尿病・
内分泌

メタ分析
・2011年6月までを対象に4つのデータベースを元に検索できたコホート研究16報について検討したメタ分析において、魚や魚介類の摂取や、EPA+DHAの摂取、α-リノレン酸の摂取はII型糖尿病の発症リスクと関連が認められなかったが、試験によるばらつきが大きく、さらなる検討が必要 (PMID:22591895)
RCT
・健康な男女48名 (平均25.9±6.82歳、男性13名、女性35名、ドイツ) を対象とした無作為化比較試験において、α-リノレン酸6.0 g/日、エイコサペンタエン酸2.8 g/日、ドコサヘキサエン酸2.9 g/日を3週間単独摂取させたところ、血中グルコース、インスリン、フルクトサミン、HbA1c濃度に影響は認められなかった (PMID:19011281)
・II型糖尿病患者45名 (平均54.9±8.2歳、試験群28名、イラン) を対象とした三重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA 980 mg/日またはDHA 964 mg/日を12週間摂取させたところ、空腹時血糖、C反応性蛋白、体重、BMI、体脂肪率に影響は認められなかった (PMID:24049619)
・過体重のII型糖尿病患者67名 (試験群32名、平均45.03±4.88歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA 2 g/日を3ヶ月間摂取させたところ、空腹時血糖、HbA1c、HOMA-IRの低下が認められた (PMID:23900468)
・インスリン抵抗性のある過体重の成人31名 (試験群14名、平均35.3±2.9歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA 2.7 g/日+DHA 1.2 g/日を6ヶ月間摂取させたところ、肝臓におけるインスリン感受性がわずかに増加したが、末梢インスリン感受性、食後の血糖動態、インスリン分泌能、筋肉内ミトコンドリア機能に影響は認められなかった (PMID:25852206)
その他
・高血圧治療を受けているII型糖尿病患者59名 (オーストラリア) に対して経口でEPA 4 gを1日1回6週間摂取しても血中脂質濃度、血糖値、HbA1cに改善はみられなかった (PMID:12399272)
・高トリグリセリド血症患者953名 (男性:45〜75歳、女性:55〜80歳、試験群470名、イタリア) に対して、EPAエチルエステルを含むn-3系脂肪酸エチルエステル2 g (EPA 510 mg) 1日3回、2ヶ月間経口摂取した大規模介入試験では血糖に影響がないことが報告されている (PMID:9622285)
・II型糖尿病患者45名 (試験群29名、平均66.3±2.5歳、日本) を対象とした臨床試験において、EPAを900 mg/日、12ヶ月摂取させたところ、尿中アルブミン排泄が減少した (PMID:7587910)

生殖・泌尿器

RCT
・健康な成人252名 (試験群126名、平均51.8±6.6歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、n-3系不飽和脂肪酸カプセル (EPA 1.12 g + DHA 0.72 g含有) 2個×2回/日を12週間摂取させたところ、血清前立腺特異抗原濃度の減少が認められたが、性ホルモン (テストステロン、ジヒドロテストステロン、黄体形成ホルモン、性ホルモン結合グロブリン) 濃度に影響は認められなかった (PMID:23199523)

脳・神経・
感覚器

<脳・神経>
一般情報
・再発性の単極性うつ症状に対する抗うつ治療の補助剤として、経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。標準的な抗うつ治療に加えてEPA1 gを1日2回摂取したところ、治療2週間で気分の消沈、罪悪感、無気力、不眠などの症状が改善したという報告がある (94) 。
・統合失調症に対する向精神治療の補助剤として、経口摂取で効果がないことが示唆されている。標準的な向精神治療にEPA摂取を加えても、症状を改善することはなかった (94) 。
・境界性人格障害 (borderline personality disorder) に対して、経口摂取で有効性が示唆されている。中等度の同疾患を持つ女性において、EPAは攻撃的な行動やうつの症状をある程度改善したという知見がある (94) 。
メタ分析
・2006年6月までに検索可能な8種のデータベースについて検討したシステマティック・レビューにおいて、オメガ3系高度不飽和脂肪酸のうつ症状に対する12報のランダム化比較試験はバイアスが大きく、まとめて評価するにはより大規模で信頼できるデータが必要である (PMID:17158410)
・2010年6月までを対象に1つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験15報について検討したメタ分析において、摂取した魚油 (EPA+DHA) のEPA含有率が60%以上で抑うつ症状スコアの改善が認められたが、60%未満では影響は認められなかった (PMID:21939614)
・2009年12月までを対象に7つのデータベースで検索できた無作為化プラセボ比較試験7報について検討したメタ分析において、EPA、DHA、魚油の4週間以上の摂取は、周産期のうつ症状に影響を与えなかった (PMID:21078211)
・2011年3月までを対象に1つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験7報について検討したメタ分析において、統合失調症患者によるEPAの摂取は精神症状に影響を与えなかった (PMID:22367656)
・2011年6月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験12報について検討したメタ分析において、乳児によるDHA、EPA、アラキドン酸、リノール酸等を含む長鎖不飽和脂肪酸の摂取は認知機能に影響を与えなかった (PMID:22641753)
RCT
・うつ病を併発している糖尿病患者25名 (18〜75歳、試験群13名、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、抗うつ薬の補助としてエチル-EPAを1 g/日、12週間摂取させたところ、うつ状態評価尺度 (MADRS) (PMID:20466431) や脳由来神経栄養因子 (BDNF) の血清濃度 (PMID:21422768) に影響は認められなかった。
・うつのリスクの高い妊婦126名 (アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、高EPA魚油 (EPA 1,060 mg + DHA 274 mg /日、試験群39名、平均29.9±5.0歳) または、高DHA魚油 (DHA 900 mg + EPA 180 mg/ 日、試験群38名、平均30.6±4.5歳) を妊娠初期から出産後6〜8週間まで摂取させたところ、うつの評価 (BDI、MDD) に影響は認められなかった (PMID:23531328)
・高齢者302名 (65歳以上、試験群196名、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、DHAとEPAを合計400 mg (平均176 mgと226 mg) または1,800 mg (平均847 mgと1,093 mg)/日、26週間摂取させたところ、不安・抑うつ尺度 (評価指標:CES-D、MADRS、GDS-15、HADS-A) には影響しなかった (PMID:18779287)
・アルツハイマー病の患者174名 (スウェーデン) を対象とした、無作為化二重盲検試験において、魚油カプセル (1,720 mg DHA、600 mg EPA含有) または等カロリーのプラセボ (2.4 gリノール酸含有) を6ヶ月間摂取させた結果、ミニメンタルステート検査および臨床痴呆評価尺度による認知能の低下には差がなかった (PMID:17030655)
・高齢者867名 (70〜79歳、試験群434名、イギリス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA200 mg/日とDHA500 mg/日を24ヶ月間併用摂取させたところ、カリフォルニア言語学習検査 (CVLT) やその他の認知機能評価に影響は認められなかった (PMID:20410089)
・健康な若年成人140名 (18〜35歳、試験群92名、イギリス) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、DHA 450 mg/日+EPA 90 mg/日またはDHA 200 mg/日+EPA 300 mg/日含有の魚油1 g/日を12週間摂取させたところ、認知機能に与える影響はごくわずかであり、気分への影響は認められなかった (PMID:21864417)
・鉄欠乏の小児321名 (6〜11歳、試験群160名、南アフリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較において、DHA420 mg+EPA80 mg、または鉄50 mgと併用で4回/週、8.5ヶ月間摂取させたところ、認知機能評価 (HVLT、K-ABC) に影響は認められなかった (PMID:23097272)
・ADHDの小児87名 (7〜12歳、試験群58名、オーストラリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA高含有魚油 (EPA 1,109 mg+DHA 108 mg/日含有) またはDHA高含有魚油 (EPA 264 mg+DHA 1,032 mg/日含有) を4ヶ月間摂取させたところ、言語能力、認識能力、精神症状評価尺度に影響は認められなかった (PMID:22541055)
・発症72時間以内に開頭クリッピング術を施行した、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血患者58名 (試験群45名、平均61.5歳、日本) を対象とした群間比較試験において、通常の治療や投薬と並行してEPAを1,800 mg/日、第4病日から14病日まで投与したところ、症候性脳血管攣縮 (血管が細くなる変化のこと。脳に血液がいかなくなり、脳梗塞の原因となる) の発生頻度が減少したという予備的な報告がある (2006035882) が、この減少についてはさらなる検証が必要である。
・多発性硬化症患者92名 (試験群46名、平均38.8±8.4歳、ノルウェー) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA 1,350 mg/日+DHA 850mg/日を6ヶ月間摂取させ、その後、インターフェロンベータ-1aによる治療と18ヶ月間併用させたところ、症状の進行や再発率、生活の質 (QOL) に影響は認められなかった (PMID:22507886)
・大うつ病性障害患者35名 (試験群18名、平均43.5±3.72歳、韓国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA 1,140 mg/日 + DHA 600 mg/日を12週間摂取させたところ、症状の評価スコアCGI-Iのみ改善が認められたが、CGI-S、CES-D-K、HAM-D-17に影響は認められなかった (PMID:25824637)
・事故負傷による集中治療室入院患者110名 (試験群53名、平均38.1±13.5歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、DHA 1,470 mg/日とEPA 147 mg/日を12週間摂取させたところ、心的外傷後ストレス障害 (PTSD) スコアに影響は認められなかった (PMID:26335087)
<感覚器>
一般情報
・加齢黄斑変性の予防に、効果がないことが示唆されている (94) 。

免疫・がん・
炎症

<免疫>
一般情報
・L-アルギニン、RNAとの組み合わせで、手術後の回復時間を短縮し、重篤な合併症の予防、免疫能の向上に対して、経口摂取あるいは経管摂取で有効性が示唆されている (94) 。手術前後に、食事に加えてRNA、L-アルギニン、EPAを摂取したところ、術後感染が減り、傷の治癒が早くなり、回復期間が短縮したという報告がある (94) 。
RCT
・遺伝的にアトピーになりやすいと考えられる乳児420名 (試験群218名、オーストラリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、魚油サプリメント (DHA 280 mg/日、EPA 110 mg/日含有) を産まれてから6ヶ月齢まで摂取させたところ、6ヶ月齢時および12ヶ月齢時 (323名、試験群156名) の喘息、食物アレルギー、皮膚炎、アレルギー感作の発症率に影響は認められなかった (PMID:22945403)
・リウマチ性関節炎患者81名 (試験群41名、平均49.24±10.46歳、韓国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、EPA 2.090 g + DHA 1.165 g /日、16週間摂取させたところ、非ステロイド性抗炎症薬の必要量や、症状、血中サイトカイン、エイコサノイド、骨代謝マーカー濃度に影響は認められなかった (PMID:23333088)
その他
・アトピーの妊婦 (試験群40名、オーストラリア) がn-3系多価不飽和脂肪酸3.7 g (EPA 27.7%、DHA 56.0%) を含む魚油を20週間経口摂取することにより、子供のアトピー性皮膚炎の重症度が軽減された (PMID:14657879)
・乳児554名にEPAを含む魚油を1日500 mg、6ヶ月間経口摂取させた研究において、18ヶ月間の喘鳴を予防することを示唆した (PMID:12532113) 。一方、4週間摂取しても喘息に対する効果がみられなかった (PMID:7791267)
・リウマチ患者 (ドイツ、アメリカ、ベルギー) に対して、EPAを含む魚油 (30、130 mg/kg) やn-3系脂肪酸 (2.6 g:EPA 28%、DHA 6%) を3〜12ヶ月経口摂取させた研究において、症状の軽減が報告されている(PMID:12548439) (PMID: 7639807) (PMID: 8003055)
・大規模なコホート研究で、EPAの摂取量が高いほど花粉症のリスクが低下することが報告されている (PMID:14616103) 。一方、花粉症の喘息患者 (非喫煙者) 25名において、1日3.2 gのEPA 経口摂取は花粉症に効果がなく、喘息の症状 (喘鳴、咳、鼻症状など) を改善しなかった (PMID:8484622)

<がん>
メタ分析
・2011年6月までを対象に5つのデータベースで検索できたコホート研究3報について検討したメタ分析において、EPAの摂取は前立腺がんのリスクに影響を与えなかった (PMID:23193480)
・DHA、EPA、α-リノレン酸などのオメガ3系 (n-3系) 脂肪酸が総死亡率、心血管系イベント発生率 (心筋梗塞や狭心症など) 、がんの発生率に及ぼす影響について検討したシステマティックレビューがある (PMID:16565093) (PMID:16434631) 。48報の無作為化比較試験と41報のコホート試験をメタアナリシスした結果、オメガ3系脂肪酸には総死亡率、心血管系イベント、がん発生率を低減する効果は認められなかったという報告がある (PMID:16565093) 。また、38報のコホート試験をメタアナリシスした結果においても、オメガ3系脂肪酸には、がん発生率を低減する効果は認められなかったという報告がある (PMID:16434631)
その他
・大規模なコホート研究で、魚油を多く含む魚の摂取量が高いと前立腺ガンのリスクが低下することが報告されている (PMID:11403817)

<炎症>
RCT
・メタボリックシンドロームの成人100名 (平均50±10歳、試験群各20名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、α-リノレン酸2.2 g/日または6.6 g/日、EPA+DHA1.2 g/日または3.6 g/日のいずれかを8週間摂取させたところ、血漿中炎症マーカー (MCP-1、IL-6、sICAM-1) に影響は認められなかった (PMID:22031659)
・透析を受けていない慢性腎臓病患者31名 (試験群17名、平均64.1±9.5歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、魚油2.4 g/日 (EPA 1,400 mg + DHA 1,000 mg 含有) を8週間摂取させたところ、血中のIL-1β濃度の増加抑制が認められたが、IL-6、TNF-α濃度に影響は認められなかった (PMID:22285316)
その他
・インターフェロン+リバビリン (RBV) 併用療法を受けたC型慢性肝炎患者41名 (平均年齢53歳、試験群19名、日本) を対象としてEPAを1日1,800 mg、8週間摂取させたところ、ヘモグロビン (Hb) の低下量を抑制することができたという予備的な報告がある (2006117336) が、この現象についてはさらなる検証が必要である。

骨・筋肉

RCT
・軽度から中等度のうつ病患者113名 (18〜67歳、試験群53名、イギリス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、n-3系不飽和脂肪酸1.48 g (0.63 gEPA + 0.85 gDHA) /日を12週間摂取させたところ、血清の骨吸収マーカー (I型コラーゲン架橋C-テロペプチド:β-CTX) に影響は認められなかった (PMID:21129235)

発育・成長

一般情報
・1日3 gのEPAの摂取は、子宮内発育遅延のリスク低減に対し、経口摂取で効果がないことが示唆されている (PMID:7756203)
RCT
・乳児155名 (3〜9ヶ月齢、試験群79名、ガンビア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、DHA 200 mg/日+ EPA 300 mg/日を6ヶ月間摂取させたところ、9ヶ月および12ヶ月齢時の上腕周囲径、12ヶ月齢時の皮下脂肪厚の増加が認められたが、9ヶ月齢時の罹患率、腸粘膜炎症マーカーや12ヶ月齢時の認知機能に影響は認められなかった (PMID:23221579)

肥満

RCT
・低エネルギー食の指導を受けている肥満の成人63名 (平均45.4±9.2歳、試験群20名、オーストラリア) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、脂の多い魚180 g/週の摂取の助言とともにEPA 420 mg/日+DHA 210 mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、体重、体脂肪、空腹時血糖値、インスリン、HOMA-IR、血中脂質、血圧の変化に影響は与えなかった (PMID:24369765)
その他
・中等度の肥満・高血圧患者52名 (アメリカ) がEPAを含むn-3系脂肪酸を経口摂取することにより、体重が減少した (PMID:11593093)

その他

一般情報
・嚢胞性線維症の小児5名 (オーストラリア) の治療に12ヶ月経口投与した結果、単独では経口摂取で効果がないことが示唆されている (PMID:9323627)
・慢性疲労症候群に対して、EPAを含む魚油の経口摂取で有効性が検討されているが、結果は明確になっていない (PMID:2270749) (PMID:10071170)
RCT
・サイクリスト23名 (試験群11名、平均26.9±2.8歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、n-3系不飽和脂肪酸含有カプセル (EPA 2,000 mg/日、DHA 400 mg/日) を6週間摂取させたところ、10 kmタイムトライアルの結果や運動前後の血中炎症マーカーに影響は認められなかった (PMID:19910654)
その他
・アトピー性皮膚炎患者64名 (2ヶ月〜63歳、試験群12名) にDHA1.2%、EPA0.6%を含む軟膏を2〜3回/日、4週間塗布したところ、紅斑、丘疹、掻痒の皮膚症状が改善したという予備的な報告がある (2000207599) 。この現象についてはさらなる検証が必要である。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中で見当らない。

安全性

危険情報

<妊婦・授乳婦>
・安全性について十分なデータがないため、魚などの食品 (94) や特別用途食品として摂取する以外の使用を避ける (94) 。
<その他>
・血液が固まりにくくなり、出血が止まりにくくなる (5) 。
・適切に用いれば経口摂取でおそらく安全であるが、大量摂取は危険性が示唆されている (94) 。1日3 g以上の摂取で、凝血能が低下し出血傾向が起きることがある (94) 。
・EPA単独では経口摂取の副作用は報告されていない (94) 。しかし、EPAを含む魚油では、げっぷ、吐き気、鼻血、軟便が知られている (94) 。
<被害事例>
・EPA含有製品摂取との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
1)アトピー性皮膚炎の既往歴のある27歳女性と25歳男性 (日本) がDHA・EPA含有栄養剤使用後に滲出性紅斑が出現し、使用中止により症状が改善した (2001122153) 。
2)家族性大腸ポリポーシス患者3名 (結腸亜全摘した31歳女性、半結腸切除術を受けた58歳女性、スリンダク摂取により多数の小腸潰瘍が発症したために結腸切除術を受けた59歳男性、日本) にDHA 2.2 g/日、EPA 0.6 g/日を1〜2年間投与したところ、それぞれ腺腫の粘膜の腺がん、子宮粘膜がん、肺がんを発症した (1999125863) 。
3)大うつ病のためフルオキセチン服用中の男性 (55歳、アメリカ) が、EPA高含有魚油サプリメント2 g/日 (EPA 1,000 mg/日含有) を8年間摂取し症状が改善したため、フルオキセチン服用を中止、魚油サプリメントを継続したところ、6ヶ月後から不安、不眠、軽いパニック症状を生じ、ロラゼパムを処方されたが症状が持続したため、魚油サプリメント摂取を中止したところ、数日で症状が改善した。魚油サプリメントを2日間再摂取してみたところ、不安症状が再発し、摂取の中止で改善した (101) 。

禁忌対象者

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・魚油の多量摂取は凝血能が低下することがある (94) 。抗凝血作用のあるハーブやサプリメント、医薬品との併用や出血傾向の高い人は注意した方がよい (94) 。
・エトレチネートとの併用で乾癬に対する効果を増強することがある (94) 。
・EPA含有魚油は、血糖値コントロールに影響を与えることがある (94) ので、モニタリングをきちんと行い、必要があれば治療薬の投与量を調節すること。
・EPA含有魚油は、血圧をさげることがあるので、血圧降下剤を服用中の人では相乗効果が起きることがある (94) 。
・臨床検査値 (インスリン、トリグリセリド、プロトロンビン時間、肺機能試験) に影響を与えることがある (94) 。

動物他での
毒性試験

調べた文献の中で見当らない。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・適切に用いれば経口摂取でおそらく安全であるが、大量摂取は危険性が示唆されている。1日3 g以上の摂取で、凝血能が低下し出血しやすくなる可能性がある。EPAを含む魚油では、副作用としてげっぷ、吐き気、鼻血、軟便が知られている。妊娠中、授乳中の安全性については十分なデータがないため、魚などの食品や特別用途食品として摂取する以外の使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒト試験の結果により、疾病などに対して経口摂取あるいは経管摂取で有効性が示唆されているのは、1) 冠状動脈疾患、2) 潰瘍性大腸炎、3) 再発性の単極性うつ症状に対する抗うつ治療の補助剤、4) 境界性人格障害、5) L-アルギニンとRNAの組み合わせで手術後の回復時間を短縮、6) 重篤な合併症の予防、7) 免疫能の向上、8) リウマチの改善、9) 中等度の肥満・高血圧患者の体重減少に対してである。
・中性脂肪を低下させる機能が、特定保健用食品の審査で認められている。
・統合失調症に対する向精神治療、加齢黄斑変性の予防、II型糖尿病、嚢胞性線維症の治療、高リスク妊娠における妊娠由来の高血圧、子宮内発育遅延のリスクの低減などに対しては経口摂取で効果がないことが示唆されている。

参考文献

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