厚生労働省がブラックコホシュの利用に関して再度注意喚起 (121120)

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■タイトル
厚生労働省がブラックコホシュの利用に関して再度注意喚起 (121120)

■注意喚起および勧告内容
ブラックコホシュ[学名:Cimicifuga racemosa (L.) ]は月経前症候群や更年期症状の緩和に利用されているハーブであるが、海外において肝障害との関連が疑われる多数の事例が報告されたため、国内外の行政機関から注意喚起情報が出されていた (厚生労働省からは2006年8月3日に注意喚起 (こちらを参照) ) 。2012年10月29日、英国医薬品・医療製品規制庁 (MHRA: (The Medicines and Healthcare products Regulatory Agency) ) が、最近の有害事象報告を踏まえて注意喚起情報を出したことを受け、2012年11月19日、厚生労働省も改めて注意喚起情報を出した。現在のところ、日本国内でブラックコホシュまたはこれを含む食品摂取との因果関係が疑われる健康被害事例は報告されていない。

■解説
英国MHRAによると、ブラックコホシュ製品の使用に関連すると疑われる有害事象が医薬品安全性監視報告システムに53件報告されており、そのうち36件は肝機能異常、黄疸、肝炎などの肝臓に関するものであった。英国MHRAは2006年以降、ブラックコホシュ製品の製造業者に肝障害の警告を表示するよう依頼してきた。市場に流通しているブラックコホシュ製品には、伝統ハーブ登録システム (Traditional Herbal Registration:THR) により登録された製品と未承認の製品の両方が合法的に販売されている。登録製品にはTHR登録番号及びロゴが表示されており、許容できる安全性を確保するための品質チェックが実施されていて、使用方法及び副作用の可能性についての説明書が添付されている。一方で未登録製品には登録番号及びロゴはなく、品質が評価されていないため注意が必要。

(この情報は食品安全情報(化学物質)No. 23/ 2012 (2012.11.14)を参考に作成。)

■今回の情報で留意すべきポイント
・ハーブ類は伝統・天然というイメージで安全と思われているが、必ずしも安全でない。
・ハーブ類を含む製品は、同じ名称でも品質は様々。インターネットを介して入手された製品は、製品の安全性が確保されていない可能性が高い。
・有害事象は製品に問題がなくても、利用者の体質や医薬品との併用によっても起こる。肝臓に既往症のある人はブラックコホシュ製品を使用しないことが賢明。
・もし健康食品を利用するとしても、利用した製品のメーカー名、摂取状況とその時の体調をメモし、体調に不調を感じたら直ちに利用を中止。必要なら、医療機関を受診し、保健所にも連絡。

■関連情報
厚生労働省ウェブページ
海外におけるブラックコホシュの利用に関する注意喚起について (2006年8月3日)
ブラックコホシュの利用に関する注意喚起について (2012年11月19日)
英国MHRAウェブページ (2012年10月29日、英語)→「Press release: Liver failure case highlights need to use Black Cohosh remedies carefully 」
当サイト内に掲載している関連情報→「ブラックコホシュ」 (素材情報データベース内)