いわゆる健康食品との因果関係が疑われる健康被害 (症例報告) (2011.9〜)

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いわゆる健康食品との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。

■症例
・月経前症候群に伴う症状の解消を目的に、通信販売により入手したむくみ改善と痩身を謳った健康茶 (ティーバッグ 1包/日) を5年間摂取していた32歳女性 (日本) が、嘔吐、倦怠感、筋力低下を繰り返した後、起立不能を訴え入院。低カリウム血性周期性四肢麻痺と診断され、腎機能障害が認められた。血中電解質濃度と矛盾する電解質排泄および尿中にフロセミドを検出したため、当該製品を検査した結果、フロセミド (90 mg/1包) を検出。摂取中止によって症状は軽快したが、腎機能障害が残った (PMID:14509222)

・10年前から常盤霊芝3000 (霊芝含有) 、ALFE (鉄含有) などの健康食品を摂取し、8年前にシェーグレン症候群と診断された71歳女性 (日本) が、咳嗽、発熱を生じて医療機関を受診し、肺炎と肝障害が認められたためすべての健康食品の摂取を中止したところ回復。感冒のため自己判断で常盤霊芝3000を再摂取したところ病状が悪化し、再度摂取を中止して加療により回復した。薬剤リンパ球刺激試験 (DLST) の結果、常盤霊芝3000が陽性を示したため、これを原因とする薬剤性肺炎と診断された (2015401309) 。

・粉ミルクのみを飲んでいた男児 (スペイン) が、皮膚炎を発症したために医師から食事を変えるように指示を受け、2.5ヶ月齢から混合食を始め、6ヶ月齢から11ヶ月齢の間、「EcoMil」製のアーモンドミルク、アーモンド粉末、ゴマ粉末に、少量の玄米、シリアル(玄米およびアワ)、乳酸菌製品「Lactosul GG」を添加した混合食を与えられていたところ、ビタミンC欠乏を原因とする、成長障害、神経過敏、大腿骨の骨折などを伴う壊血病を生じた。混合食を中止し、通常の食生活および加療により改善した (PMID:26783325)

・28歳の妊婦 (オーストラリア) が、妊娠前より妊娠第一期を含む6ヶ月間、アーユルベーダ製品を2粒/日、摂取していたところ、妊娠20週で胎児の肺、腎臓の発育不全が見つかり、出生2日後に呼吸不全により死亡した。アーユルベーダ製品による母親の鉛中毒が原因の発育不全と考えられた (PMID:26654614)

・72歳男性がリコリス、ペパーミント含有のティーバッグ (8包/日) で淹れた茶を3ヶ月間摂取したところ、空間識失調、高血圧発作、重度の低カリウム血症を生じ、当該製品との因果関係はprobableと判断された (PMID:26948409)

・30歳男性が痩身を目的に、ダイダイ、茶、ガラナ、コレウス・フォルスコリ含有のカプセルとイワベンケイ含有の錠剤を摂取したところ (摂取量不明) 、2ヶ月間で18 kgの体重減少を呈し、心筋梗塞を生じた。当該製品との因果関係はprobableと判断された (PMID:26948409)

・40歳男性が性機能改善を目的に、朝鮮ニンジン、ガラナ、イエルバ・マテ (Ilex paraguariensis A. St. Hil.) 、マカ、ダミアナ、オーツ、トウガラシ属含有のサプリメントを1回摂取推奨量 (4錠) 摂取したところ、数時間後に一過性脳虚血発作を呈し、再摂取により同様の症状を呈したことから、当該製品との因果関係はcertainと判断された (PMID:26948409)

・リウマチ性関節炎のためメトトレキサート、スルファサラジン、ヒドロキシクロロキンを服用していた50歳女性 (シンガポール) が、副作用を避けるため、自己判断により、これらの医薬品の代わりに中国伝統医薬品「Kebigutaijiaonang」を2年間摂取したところ、体重増加、血糖値やHbA1cの上昇が認められた。この製品を分析したところ、プレドニゾン、ヒドロクロロチアジド、ピロキシカムが検出された (PMID:25037898)

・20歳男性 (アメリカ) が、ボディービルサプリメント「Friction」を4ヶ月前より断続的に摂取していたが、2〜3杯/日 (表示は1杯/日を推奨) で4週間継続的に摂取したところ、右上腹部痛、膨張、嘔吐を生じ、摂取を中止。症状か改善したため、再開したところ約1週間で右上腹部痛、震え、息切れ、悪心、嘔吐、褐色尿ため受診し、急性薬物性肝障害と診断された。WHO-UMC基準で“Certain”と評価されたため、当該製品が原因と判断された (PMID:25823877)

・26歳男性 (オーストラリア) が、ホエープロテイン粉末 (緑茶抽出物、グリーンコーヒー抽出物、アフリカマンゴノキ抽出物、ガラナ、ホエープロテイン、各種ビタミン、各種ミネラル含有) と痩身サプリメント (ガルシニア・カンボジア70%含有) を1週間摂取したところ、寒気を感じたため摂取を中止したが、倦怠感と黄疸を生じたため、摂取の10週間後に受診。肝機能の悪化と羽ばたき振戦を生じ、亜広範の肝壊死が認められたため肝移植を行った (PMID:26763816)

・25歳パキスタン人男性 (イギリス) が、潰瘍性大腸炎の治療目的で中国ハーバリストの勧めで中国ハーブ製品「YanNan BaiYao」を2ヶ月間摂取したところ、重度の頭痛、一過性の断続的な右足虚脱を生じ、脳静脈洞血栓症と診断された (PMID:22797968)

・オランダ中毒情報センター (DPIC) には、2009年6月〜2013年6月にサプリメント製品「Iomax」による健康被害が11例報告された。患者は体重減少またはスポーツ能力向上目的で利用し、最少量0.5カプセル1回摂取で虚脱、吐き気、嘔吐、頭痛、発汗、胸の痛み、動悸、めまい、心拍増加、過呼吸、高血圧、筋硬直、不眠、不安などを呈した。該当製品の成分を分析したところ、アンフェタミン100〜120 mg/カプセル、ジ- (β-フェニルイソプロピル) アミンが検出された (PMID:24274383)

・高血圧のためアムロジピン、ヒドロクロロチアジド、メトプロロール、リシノプリルを服用中の63歳男性 (アメリカ) がアンチエイジング目的で自然療法プラクティショナーに勧められたサプリメント (メラトニン、テストステロン、マルチビタミン、EPA、DHA、ビタミンE、DHEA、成長ホルモン、プレドニゾロン、アスピリン、「Almour thyroid」、「Lipotain」、「Zymax」) を服用したところ (摂取量、期間不明) 、閃輝暗点、眼窩周囲の頭痛、意識消失を生じ受診。脳静脈血栓症、甲状腺機能亢進症、性腺刺激ホルモン欠乏が認められ、摂取中止と加療により改善した。(PMID:23969472)

・慢性B型肝炎の既往歴があるが治療を受けていなかった43歳女性 (オーストラリア) が、過敏性腸症候群のため、中国医の処方で複数のハーブ (キバナオウギ、Codonopsis pilosula、シャクヤク、Atractylodes macrocephala、クズ、ブクリョウ、Dioscorea opposita、オミナエシ、Psoralea corylifolia、ソウズク、カンゾウ、Dolomiaea souliei sp.) を摂取したところ、数時間後から吐き気、嘔吐、無気力、発汗、悪寒、筋肉痛を呈し、パナデイン (パラセタモール+コデイン) 1 g/日を2日間服用したが症状が悪化し、受診。肝臓移植が必要な急性肝不全と診断され、術後、多臓器不全で死亡した(PMID:24915453)

・25歳、45歳の男性2名 (イギリス) がアナボリック・アンドロジェニック・ステロイド (AAS) を含むサプリメント製品「Mass-Drol (Celtic Dragon)」を摂取したところ (摂取期間:3週間、9日間)、無気力、食欲不振、黄疸、腹部不快感、掻痒などを生じ、胆汁うっ滞性肝炎と診断された (PMID:23750872)

・自己免疫性肝炎の5歳女児 (イタリア) が、両親の意向で通常の治療を拒否し、ホメオパシー治療としてAurum arsenicosumを9ヶ月間、続けてAurum metallicumを3年3ヶ月間、Natrum muriaticumを11ヶ月間、Naturum phosphoricumを4ヶ月間摂取。同時に、セイヨウネズ、ライムギ、ヌスビトハギ属、curcuma pro、イヌバラも摂取したところ、症状が悪化したため再受診。通常の治療により改善した (PMID:25336104)

・運動習慣のある53歳女性 (アメリカ) が、普段から行っている運動の30分前にスポーツサプリメント“Jacked Power”を推奨量 (13 g) 摂取したところ、運動開始45分後から左手のしびれ、動きにくさを感じ、出血性脳卒中と診断され、加療により回復した。製品から表示されていないβ-メチルフェネチルアミン (アンフェタミン異性体) が検出されたため、当該製品の摂取と運動により誘発されたものと考えられた (PMID:26075771)

・24歳男性 (アメリカ) が減量目的でトリヨードサイロニンサプリメントを約1ヶ月間摂取したところ、筋痙攣、四肢不全麻痺を起こし、トリヨードサイロニン中毒と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:23567793)

・41歳男性 (アメリカ) が、体重減少を謳ったサプリメント「Hydroxycut SX-7 Clean Sensory」を2カプセル×4日/週、8週間摂取したところ、悪心、疲労、吐き気、嘔吐、黄疸、しゃっくりを呈し、受診。急性肝細胞性肝障害と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:25948859)

・サプリメント製品「Dexaprine」、「Dexaprine XR」では、2012年5月〜2013年10月に26例の健康被害が報告され、このうち11例が1錠以下の摂取で心停止、心臓の動悸、胸の痛み、吐き気、頭痛などを呈したことから、2013年8月にオランダ食品・消費者製品安全局 (VWA) により注意喚起(厚生労働省からも注意喚起済み) が出されている。該当製品の成分を分析したところ、シネフリン、oxilofrine、deterenol、ヨヒンビン、カフェイン、テオフィリン、β-メチルβ-フェニルエチルアミンが検出された (PMID:24802503)

・22歳男性 (オーストラリア) が、「oxyelite」 (厚生労働省からも注意喚起済み製品) を摂取したところ (摂取量、期間不明) 、動悸や体調不良を生じ受診。心房細動と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:25326558)

・健康な中年女性 (アメリカ) が、2〜3ヶ月前から脱毛症治療のために中国製ハーブ「Ban Tu Wan」を時々摂取していたところ (摂取量不明) 、1週間前から体調不良、下痢、筋肉痛、関節痛を生じ、3日前にかかりつけ医を受診。急性全身エリテマトーデスと暫定診断され、デキサメタゾンとプレドニゾンを処方されたが、症状は改善せず、せん妄、混乱などを生じ、救急搬送された。搬送時には腹痛、精神状態の不安定 (無気力、混乱、興奮) を伴い、急性肝不全および腎不全を生じ、死亡した (PMID:22878995)

・悪性神経膠腫の切除後、テモゾロミドと放射線の化学療法を受けていた56歳女性 (オーストリア) が、中国伝統医薬品「Bu Zhong Yi Qi Wan」を2回/日、2週間併用したところ、黄疸を伴う肝障害を呈し、摂取中止、薬の変更、加療により改善した (PMID:24679099)

・心房細動患者の66歳女性 (アメリカ) が、医療の受診を中止し、代替療法として複数のビタミン、大量のニンジンジュース、N-アセチルシステイン、海藻などを含む50種類以上のサプリメントを毎日摂取していたところ、胸の痛みと呼吸困難を生じ救急搬送され、投薬により改善した。入院時に顔と腕の皮膚が灰色であったため検査したところ、銀沈着症と診断された。1〜2年前に、全てのがんに良いといわれコロイド銀水を毎日1 qt (約0.95 L) 飲用していたところ、1年前に激しい腹痛を起こしたため、摂取を中止したが、この時に摂取していたコロイド銀水が今回の症状の原因と考えられた (PMID:23772435)

・アマチュアマラソンランナーの36歳男性 (イギリス) が、ハーフマラソンのスタート前にパフォーマンス向上目的でスポーツサプリメント (1錠にエフェドリン30 mg、アスピリン30 mg、カフェイン120 mg、ナリンギン80 mg含有) を2錠摂取したところ、レース中に昏睡で倒れ救急搬送された。一命は取り留めたが、横紋筋融解症と急性腎不全を起こし、継続的な透析が必要となった (PMID:22669965)

・激しい運動を好む35歳男性 (アメリカ) が、プロテインシェイクを3〜4回/日、6ヶ月以上摂取したところ、腹痛、膨満感、吐き気、嘔吐、満腹感、3〜4ヶ月で4.5 kgの体重増加を呈し受診、胃底部に大きな胃石が見つかり、長期に渡るタンパク質過剰摂取が原因と考えられた (PMID:26203434)

・腰椎圧迫骨折、数度の流産、高脂血症、うつ病の既往歴があり、シンバスタチン (抗高脂血症薬) 、シタロプラム (抗うつ薬) 、リシノプリル (降圧薬) を服用していた65歳女性 (アメリカ) が、体重減少を謳ったサプリメント「Hydroxycut」を2週間摂取したところ、突然の激しい頭痛、聴覚過敏、羞明、吐き気を生じ入院、2日後に足の虚弱、左側の視覚障害を呈し、可逆性血管収縮性症候群と診断された (PMID:22074635)

・42歳男性 (アメリカ) が、数種類の性機能改善用ハーブサプリメントを摂取したところ (詳細不明) 、激しい右側頭痛、右目視力喪失、眼球運動を呈し受診、治療中も摂取を継続していたため改善がみられず、7週間後に当該製品の摂取を中止したところ、改善した (PMID:25378904)

・メトプロロール (降圧薬) を服用中の52歳女性 (アメリカ) が、減量目的に断食のうえ、緑茶抽出物含有のサプリメント「SlimQuickTM」を2日間摂取したところ、2週間後頃から1週間継続する嘔吐、黄疸を生じ受診、強膜黄疸、腹部膨張、下肢浮腫を伴う肝壊死が認められ、肝臓移植を受けた。断食によりカテキンの血中濃度が高値となったことが原因と思われる肝障害と診断された (PMID:26157882)

・甲状腺機能低下症、喘息、前立腺がんの腰椎転移の既往歴があり、レボチロキシン、プレドニゾン、ゾピクロン、ロイプロリド、サルブタモール、シクレソニド、モンテルカストを服用していた70歳男性 (カナダ) が、中国人医師の勧めにより冬虫夏草粉末とハーブ製品「Flower Man Sang Hung」を3日間摂取したところ、吐き気、嘔吐、脱力を呈し入院した後、心房細動併発甲状腺クリーゼを発症した。「Flower Man Sang Hung」を分析したところ、チロキシンが検出されたため、この製品が原因と考えられた (PMID:25644333)

・52歳のインド人女性 (イギリス) が、白斑の治療目的でアーユルベーダ製品のBabchi種子を摂取したところ (摂取量、期間不明) 、黄疸、嘔吐、掻痒、腹痛、倦怠感、白色便、暗色尿を呈し、肝炎と診断され、摂取中止により回復した (PMID:25103314)

・52歳のインド人女性 (シンガポール) が、膝の疼痛緩和目的でアーユルベーダ製品 (Ostolief and Arthrella tablets) を6か月間摂取したところ、労作性呼吸困難、湿咳、体重減少を生じて受診。当該製品が原因と思われる過敏性肺臓炎と診断され、製品の摂取中止と加療により回復したと (PMID:24557005)

・インド出身の35歳男性 (イギリス) が、性機能不全の治療を目的に、インドで購入したアーユルベーダ製品を摂取したところ (摂取量等不明) 、腹痛、便秘、体重減少を生じ受診、血清鉛濃度は88.59μg/dLと高値であったため、摂取した製品が原因と思われる鉛中毒と診断された (PMID:24364054)

・12歳男児 (イタリア) が、タラ肝油由来のビタミンDサプリメント「Merluzzovis」を健康増進と骨の強化を目的に母親の自己判断で通常量の倍 (6カプセル/日) 、1ヶ月間摂取したところ、腹痛、便秘、嘔吐を呈し受診、ビタミンD中毒 (高カルシウム血症、急性腎不全、高血圧) と診断された。同サプリメントを5カプセル/日、2週間摂取していた男児の兄 (15歳) は血漿25-OHビタミンD高値、PTH低値であった。当該製品のラベルにはビタミンD 1.5μg/カプセル含有と表記されていたが、母親から入手した製品を分析したところ、1,060±49μg/カプセルのビタミンDが検出された (PMID:24670344)

・アルコール依存症の55歳男性 (ベルギー) が、大量に飲酒後、催眠目的にセイヨウカノコソウ製品20粒 (抽出物500 mg/粒含有) を摂取したところ、1時間以内に顔、体、手足の発疹、呼吸困難、低酸素血症、意識消失を呈し、その後咽頭浮腫、ピンク色の排尿が続いた。薬剤師が製品に記載せずにプロメタジン20 mg/粒を添加しており、セイヨウカノコソウとプロメタジンの過剰摂取が原因と疑われた (PMID:25233954)

・60歳女性 (中国) が、中国伝統薬 (詳細不明) を10年間摂取したところ、腎症を引き起こし、1年前より透析を受けていたが、腹痛、吐き気、倦怠感が3週間続いたため受診、突発性腸間膜静脈硬化症と診断された (PMID:23256112)

・48歳女性 (ポーランド) が、乾癬の完治を目的に、代替医療として生薬バスジェルの使用および食事療法 (炭水化物、卵、多量の肉類で構成された食事) とともに、中国伝統医薬品「Fu Fang Quing Dai Wan」を1袋x3回/日摂取したところ、約1カ月後から乾癬症状悪化、蕁麻疹、倦怠感、食欲不振、腹痛、消化不良、吐き気、黒色便、体重減少、膝関節痛を生じて受診、鉄欠乏性貧血が認められ、すべての代替療法の中止と投薬治療によって回復した (PMID:24364460)

・23歳男性 (インド) が、体重減少を謳ったサプリメント「Hydroxycut」を1〜2カプセル/日、1ヶ月間摂取したところ、3週間目頃から、突然の怒り、攻撃性の増加、幻覚、不眠などの症状を呈し、躁病と診断された (PMID:23761572)

・28歳男性航空機搭乗員 (アメリカ) が、搭乗前にサプリメント製品「C4 Extreme」 (クレアチン、硝酸塩、アルギニン、カフェイン、シネフリン、L-ドパ、ナイアシンアミド含有) を摂取したところ、飛行中に低酸素症状を呈した (PMID:24919389)

・アメリカの現役軍人による体重減少を謳ったサプリメント「Hydroxycut」摂取による横紋筋融解症が3例報告されている (PMID:24005555) 。個々の詳細は以下の通り。
 1) 40歳男性がシタロプラム、メロキシカムとともにダイエタリーサプリメント「Ripped Fuel」、「horny goat weed」、「Hydroxycut」、「Metabolift」を摂取していたところ (期間不明) 、3ヶ月以上続く足の痛みを呈し、歩行訓練をした後、足の腫脹や痙攣、暗色尿を呈するようになった。
 2) 25歳男性が運動トレーニング強度の増加とともに「Hydroxycut」を約1週間摂取したところ、腕の腫脹、痛みを呈した。
 3) 20歳男性が「Hydroxycut Hardcore」を約1ヶ月間摂取したところ、訓練中に重篤な痙攣を呈した。

・34歳男性トライアスロン選手 (イタリア) が、トライアスロンのスタート前にパフォーマンス向上目的でエフェドラ (摂取量不明) を摂取したところ、競技中に急性熱中症で倒れ救急搬送された (PMID:24054731)

・健康な20日齢男児 (イスラエル) が、疝痛のためにホメオパシー製品「Gail-col Baby」を規定量服用したところ、数分後に、咳、窒息、呼吸困難を呈し、肺水腫、肺炎が認められた (PMID:23946028)

・過剰にビタミンDを含有するサプリメント製品「MerluzzoVis」による健康被害が3例報告されている (イタリア) 。この製品には、ビタミンD3 1.5μg (60 IU) /カプセル含有と表示されていたが、分析の結果1,320±66μg (約52,800 IU) /カプセル含まれていた。個々の患者は以下の通り (PMID:23594340)
 1) 骨粗鬆症、アトピー性皮膚炎、セリアック病の既往歴のある34歳女性が、6カプセル/日を4ヶ月間摂取したところ、高カルシウム血症、腎不全を起こした。
 2) 高血圧の57歳男性が3カプセル/日を11ヶ月間摂取したところ、急性腎不全を起こした。
 3) 47歳男性が7〜9カプセル/日を5ヶ月間摂取したところ、腎不全を起こした。

・2009〜2012年にアメリカの現役軍人によるダイエタリーサプリメント摂取による肝障害が5例報告されている (PMID:24083935) 。摂取した製品や期間は下記の通り。
 1) 28歳男性が「NO Xplode」と「Hydroxycut」を4週間摂取。
 2) 31歳男性が「Lipodrene With ephedra」を4年間、間欠的に使用し、4週間前から連続で摂取。
 3) 23歳男性が「C4 Extreme」を2ヶ月間摂取。
 4) 46歳男性が「Herbalife」を2週間摂取。
 5) 31歳男性が「Animal Stak」を4週間摂取。
いずれの症例も、摂取中止後2週間〜6ヶ月間で回復した。

・26歳男性兵士 (アメリカ) が、ダイエタリーサプリメント「N.O.-Xplode」を表示 (トレーニングをした日は約20 g×3回、トレーニングをしていない日は約20 g×1回) に従い、3ヶ月間摂取したところ、吐き気、食欲減退、ピンク色を帯びた尿を伴う側腹痛および腹痛が生じて医療機関を受診。血中クレアチニン値は9.45 mg/dLであり、腎生検により急性尿細管壊死が確認された。当該製品の摂取中止により1週間で改善したため、当該製品摂取との因果関係が疑われる腎不全と診断された (PMID:25002010)

・汎発性膿疱性乾癬の37歳女性 (イギリス) が、中国ハーブ医からハーブクリーム2種とハーブティー1種を処方され、10ヶ月間利用したところ、ムーンフェイス、高血圧を伴うクッシング症候群を呈した。ハーブ製品の利用を2〜3週間かけて徐々に減らしたところ、クッシング症候群の症状は改善したが、汎発性膿疱性乾癬が再発し、ハーブティーに含まれていたステロイドが原因と診断された (PMID:23855684)

・腎臓移植の経験があり、免疫抑制剤 (シクロスポリンA、シロリムス) を服用中の64歳男性 (中国) が、ハーブティー (サラシナショウマ属、イソリキリチゲニン、ウルソール酸、オレアノール酸、2-(4-ヒドロキシフェニル)エタノール、その他不明な成分を検出) を500 mL/日、3日間摂取したところ、シクロスポリンAとシロリムスの中毒症状を呈し、ハーブティーによるCYP3A4阻害が原因と考えられた (PMID:24180243)

・II型糖尿病と慢性腎臓病の治療を受けている82歳男性 (アメリカ) が、チェリー濃縮物を2〜4オンス (約63〜126 mL) /日、約1ヶ月間摂取したところ、高カリウム血症を伴う急性腎機能障害を呈した (PMID:24290246)

・50代男性 (日本) が、にんにく卵黄を摂取したところ (摂取量・摂取期間不明) 、感冒症状が生じて医療機関を受診、昏睡型急性肝不全を診断された。DLSTにおいて当該製品が強陽性を示し、DDW-J2004薬物性肝障害診断基準で10点と高値であったため、当該製品摂取との因果関係が強く疑われた (O317210026) 。

・末梢神経障害の74歳女性 (イギリス) が、イチョウ葉、魚油、n-3系不飽和脂肪酸、グルコサミン硫酸塩含有のサプリメントを、推奨量を超える量摂取していたところ (摂取量、期間不明) 、尿中ヒ素濃度の上昇を伴う症状の悪化が認められ、全てのサプリメント摂取中止により、改善した (PMID:23761379)

・41歳女性 (オーストラリア) が、体重減少を謳った中国製ハーブサプリメント「Qian Zhi Su」をインターネットで購入し約3ヶ月間摂取したところ、甲状腺中毒症を発症し、摂取中止により改善した。摂取していたサプリメントを分析したところ、トリヨードサイロニン、サイロキシン、甲状腺刺激ホルモンおよび甲状腺組織が検出されたため、当該製品摂取によるものと診断された (PMID:23250039)

・0.7〜4.2歳の7名の小児 (トルコ) が、市販の魚油サプリメントを20日〜2ヶ月程度摂取したところ、虚弱、食欲不振、嘔吐、体重減少などが生じて医療機関を受診。血清カルシウム値が16.5 mg/dL (中央値) 、25-OH-D値が620 mg/dL (中央値) と高値であった。摂取していたサプリメントを分析したところ、表示の4,000倍以上のビタミンD3を検出したため、当該製品摂取との因果関係が疑われたビタミンD中毒と診断された (PMID:24298009)

・インド出身の29歳男性 (アメリカ) が副甲状腺腺腫除去後の痛み用にとインドの医師が処方したアーユルベーダ製品を約15 g/日、6週間摂取したところ、摂取4週間後より、腹痛、吐き気、便秘、疲労、貧血などを呈し、製品中に含まれる高濃度の鉛による鉛中毒と診断された (PMID:22476953)

・高コレステロール血症、高血圧、精索静脈瘤手術の既往歴のある中年男性 (年齢不明、オーストラリア) が、コレステロール低下を謳った「Mustika Dewa」および性機能改善を謳った「Raja Syifa」の2つのハーブサプリメントを摂取したところ (摂取期間、量不明) 、体重増加、浮腫等を呈し、クッシング症候群と診断された (PMID:20738313)

・HIV感染症のため、リトナビル100 mg×2回/日、アタナザビル300 mg/日、アバカビル600 mg/日、ラミブジン300 mg/日を服用中の49歳男性 (アメリカ) が、違法なメタンフェタミン (摂取量不明) とともにハーブサプリメント (Africa Black Ant) を1カプセル摂取したところ、5日間継続する持続勃起症を呈した (PMID:23386071)

・米国の軍事施設からの患者において、様々なダイエタリーサプリメントとの因果関係が疑われる肝障害が48例報告された。このうち、12例 (男性11名、女性1名、平均29歳) がパフォーマンス強化を謳ったダイエタリーサプリメント「N.O.-XPLODE」を利用 (平均摂取期間55日) し、血中肝酵素値異常や黄疸、吐き気、嘔吐などの症状を訴えた。8名はATRO-PHEX、カルニチン、Hydroxycut、Muscle Milk、prohormone、testosterone booster、True-Massと併用していた。肝障害とダイエタリーサプリメントとの因果関係は、1名で確か (definite) 、3名で非常に確からしい (Highly probable) 、5名で確からしい (probable) 、3名で可能性がある (possible) と判断された。全例、摂取中止により回復した (PMID:24081297)

・糖尿病性腎症による慢性腎不全のため、8年間透析を受けている60歳女性 (トルコ) が、食欲増進目的にノハラガラシ (Charlock mustard、学名Sinapis arvensis) を150〜200 g/日、10日間摂取したところ、黄疸、疲労、虚弱などを呈し、肝炎と診断された (PMID:23190524)

・小児期に気管支喘息の既往歴がある35歳女性 (日本) が、痩身用健康食品 (スーパーファットバーニング) を1カプセル/日摂取したところ、7日後より発熱および乾性咳嗽が生じ、58日後に胸部陰影悪化が認められて入院、加療および当該製品摂取中止により回復した。当該製品のDLSTは陽性であった。その後、自己判断にて当該製品の再摂取を開始したところ、17日後に発熱および全身倦怠感が出現、加療により回復したため、当該製品による好酸球性肺炎と診断された (2013281645) 。
なお、当該製品には医薬品成分であるシブトラミンが含まれており、厚生労働省および熊本県が注意喚起を行っている (当サイトにも掲載済み)

・健康な25歳男性 (イギリス) が、体重減少を謳ったサプリメント (Hydroxycut Hardcore X (R)) を摂取し、12時間後から出血性下痢と腹痛を呈し、5日間症状が持続したため、医療機関を受診、潰瘍性大腸炎のため結腸切除術を受けた。この男性は、以前にも当該製品を1〜2週間摂取し、下痢や腹痛を経験していた (PMID:23291814)

・高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症の処方薬を服用している67歳男性 (日本) が、3年前から動植物粉末加工食品である新五浄心 (トウサンサイシンエキス末、ベニバナエキス末、ガジュツエキス末、スイテツ末、デンシチニンジンエキス末など) を1.5 g/日併用したところ、下腿の浮腫、動悸、こむら返りが生じて医療機関を受診、血清カリウム値が低値であった。当該製品摂取中止および加療により回復したため、当該製品による偽性アルドステロン症と考えられた (PMID:23459654)

・金属アレルギーのなかった76歳女性 (スウェーデン) が、強心目的にホメオパシー薬 (製品名Aurocard、製品中金濃度5μg/mL、推定摂取量449.3μg/月) を4ヶ月間摂取したところ、金アレルギーによる全身性接触皮膚炎を起こし、摂取中止と加療により回復した (PMID:23317995)

・50歳男性 (アメリカ) がボディービルダー用のサプリメントSuper Advanced Creatine Performance、Super Advanced Whey Protein、およびIncredible Bulk、Spartan 45 (アナボリックステロイドなどを含む) を2ヶ月間摂取したところ、水様性下痢、褐色尿、白色便を伴う進行性無痛性黄疸が生じて医療機関を受診、血中肝酵素値の上昇が認められ、加療により回復した。因果関係スコアであるRUCAMスコアが10 (Highly probable) であったため、摂取したサプリメントによる胆汁うっ滞性黄疸と診断された (PMID:23757384)

・54歳女性 (香港) が、外傷の治癒を目的に、サンシチソウ (学名:Gynura segetum) を用いた自家製ハーブワインを1〜2カップ、3ヶ月間摂取したところ、腹部膨満および食欲不振が生じて医療機関を受診。因果関係スコアであるRUCAMスコアが6 (probable) であり、摂取したハーブワインよりピロリジジンアルカロイドを検出 (セネシオニン1.13 μg/mL、セネシフィリン0.83 μg/mL) したため、サンシチソウ摂取による肝静脈閉塞症と診断された (PMID:21146894)

・摂食障害の37歳女性 (アメリカ) が、減量を目的に市販のサプリメント製品Diurexを20粒 (カフェイン1 g、サリチル酸マグネシウム3.244 g相当) 摂取し、低カリウム血症を伴う中毒症状を呈した (PMID:21964836)

・21歳女性 (韓国) が、減量を目的にインターネットで入手したダイエタリーサプリメント (カフェインとシネフリン含有) を1週間摂取したところ (摂取量不明) 、意識障害および発作が生じて医療機関を受診し、当該製品摂取との因果関係が疑われるたこつぼ型心筋症と診断され、加療により回復した (PMID:23682231)

・42歳男性 (サウジアラビア) が、便秘のために混合ハーブ末を大量摂取したところ (詳細な摂取量不明) 、腹痛、嘔吐、息苦しさ、咳などの症状を呈し入院、その後、胃腸出血、低血圧などを伴い、3日後に死亡した。摂取したハーブ末の分析にて、トウゴマ (Ricinus communis) に含まれる毒物のリシン (ricin) が検出されたため、リシンによる中毒と診断された (PMID:22588447)

・健康な37歳女性 (アメリカ) が、体重減少を謳ったサプリメント (Hydroxycut(R)) を推奨量 (詳細不明) 、1ヶ月間摂取し、虚血性大腸炎を発症、製品の摂取中止により回復した。Naranjo Adverse Drug Reaction Probability Scale (有害事象と被疑薬物の因果関係評価指標) は7 (probable) であった (PMID:23596542)

・2011年〜2012年に、高濃度の鉛を含有するインド製アーユルベーダ製品10種 (Pregnita、Vatvidhwansan Ras、Kankayan Bati、Garbhapal Ras×2、Ovarin、Garbha Dharak Yog、Laxmana
Louh、Garbha Chintamani Ras、Pigmento) による妊婦の鉛中毒の報告が6例 (24〜36歳、インド出身5名、コロンビア出身1名) 、ニューヨークのNew York City Department of Health and Mental Hygieneに寄せられた (PMID:22914225)

・アトピー性皮膚炎の男児 (香港) に、標準的な医療を受けさせず、6ヶ月齢時からマルチビタミン、酵素、その他のサプリメントを与えていたところ、8ヶ月齢頃から発達の遅延が現れ、12ヶ月齢時に栄養不良と感染症により全身性湿疹、心停止、敗血症性ショックを呈した。男児が摂取していたのは、アイソトニック8 mL+ハーブティー60 mLを2回/日、アロエ20 mL+「Kindervital」 (マルチビタミン) 4 mL+プロバイオティック6匙+酵素錠剤8個+DHA4.5匙を4回/日、カルシウム+マグネシウム+亜鉛サプリメントを1回/日 (PMID:22947914)

・甲状腺機能低下症、強皮症の治療に、レボチロキシン、ニフェジピンを服用している45歳女性 (プエルトリコ) が、抗酸化サプリメントを標榜した製品Euforiaジュース (緑茶、アロエベラ、ノニ、クコなどを含有) を2 oz (約57 g)/日、1ヶ月間摂取し、中毒性肝炎を発症、製品の摂取中止により回復した (PMID:23257938)

・69歳男性 (オーストラリア) が、アリストロキア酸を含む植物として知られるウマノスズクサ属 (Dutchman’s-pipe) の根含有ハーブ製品を3回摂取し (摂取量不明) 、急性腎不全を発症した (PMID:22725717)

・セルトラリン (抗うつ剤) 100 mg/日を服用している38歳女性 (アメリカ) が、「速やかな体重減少」を標榜したカフェインを含むダイエタリーサプリメント「Zantrex - 3」を2カプセル×3回/日、2ヶ月間併用したところ、視野のぼやけ、けいれん大発作が生じて医療機関を受診、当該製品中止により回復した (PMID:23157583) (PMID:23374013)
当該製品と同じ名称の製品はエフェドリンを含むとして米国FDAより注意喚起されているため、注意が必要。

・複数の健康食品を摂取していた60歳女性 (日本) が、にんにく、卵黄、サフラワー油などを含む健康食品「にんにく卵黄」を1ヶ月程度摂取したところ (摂取量不明) 、黄疸、全身倦怠感、食欲不振などが生じて医療機関を受診。DLSTにおいて、当該製品のみ陽性、DDW-J2004薬物性肝障害スコアリングにおいてスコア10 (highly suspicious) であったため、当該製品摂取との因果関係が疑われる薬物性肝障害と診断された (2013075309) 。

・統合失調症でリスペリドン、クロミプラミンを服用中の66歳女性 (ロシア) が膀胱炎のためにベニバナセンブリ、ラベージ、ローズマリー含有のハーブ医薬品“Canephron N”を2錠×3回/日、2週間摂取したところ、1週間後に黄疸が生じ、肝障害と診断された (PMID:21507780)

・17歳男性 (メキシコ) が、筋力増強や運動パフォーマンス向上のためにサプリメント製品“NO Xplode (R)”をスプーン2杯×2回/日、“Growth Factor ATN (R)”と“Simicarnitina (R)”をそれぞれ2カプセル/日、3ヶ月間摂取し、虚脱、食欲不振、吐き気、嘔吐、黄疸、暗色尿などを呈し、肝細胞障害・胆汁うっ滞混合型肝障害と診断された (PMID:22700641)

・29歳男性 (イギリス) が、インターネットで購入したハーブサプリメント製品“Universal N1-T”を1粒/日、2ヶ月間摂取し、被害妄想、攻撃性、聴覚や視覚の知覚障害、幻想などの急性精神病症状が出現し、利用の中止と加療により改善した (PMID:22678228)

・リンパ腫で化学療法を受けている46歳男性 (モロッコ) が、Aristolocia Longaを主成分とするハーブ製品“Barraztam”を約1ヶ月間摂取し、腹痛、乏尿、吐き気、嘔吐を伴う急性腎不全を発症したが、医師の助言を拒否して退院し、治療を受けずに1ヶ月後に多臓器不全で死亡した (PMID:22283868)

・15年前に急性肝炎 (非B型非C型) の既往歴があるが糖尿病加療歴のない70歳女性 (日本) が、約10年前より複数種のサプリメントを服用し、加えて2年前からメチオニンを70 mg/日摂取したところ、動悸・発汗が生じて医療機関を受診。同様の症状は夕食前や深夜に繰り返し生じ、糖質の摂取により軽減していた。空腹時血糖の低値 (32 mg/dL) および血清インスリンの異常高値 (4,660μIU/mL) が認められ、HLAハロタイプはDRB1*0406であった。全てのサプリメントの中止および加療により回復したため、サプリメント連用中に発症したインスリン自己免疫症候群 (IAS) と診断された (2012221158) 。

・健康な53歳男性 (アメリカ) が"天然の抗生物質"と謳ったサプリメント (硝酸銀の希釈溶液) を6時間ごとに1/2オンス、約8ヶ月間摂取したところ、進行性の顔面色素沈着が生じ、摂取したサプリメントによる急激な銀中毒と診断された (PMID:21883362)

・35歳女性 (ロシア) と27歳男性 (ミャンマー) が、体重減少のため、チロキシン (甲状腺ホルモン) を含有したダイエタリー・サプリメント (10〜15錠/日) を2〜3週間摂取したところ、低カリウム性甲状腺中毒性周期性四肢麻痺を発症した (PMID:20068442)

・2003年〜2010年9月に、Herbalife(R)製品による肝障害の報告が20例  (平均49歳、女性16名) 、スペインのSpanish Pharmacovigilance Centres' database に寄せられており、このうち12例が入院、1例が肝硬変となった。患者が摂取した数種のHerbalife(R)製品を分析したところ、既知の肝毒性成分の特定はできなかった (PMID:21751292)
※この報告の関連情報
サプリメントとの因果関係が疑われる1例の急性肝障害(症例報告)(091209)
フィンランド食品安全局(EVIRA)がハーバライフ社製品との因果関係が疑われる肝毒性を調査(080117)
尚、この報告は過去の症例を解析したもので、現在販売されている製品における問題ではありません。


・58歳女性 (アメリカ) が糖尿病のコントロールの為にアーユルベーダ製品「Jambrulin」を2粒/日、5〜6週間摂取したところ、腹痛、貧血、肝機能異常などを呈し、製品中に含まれる高濃度の鉛による鉛中毒と診断された (PMID:22185092)
※この報告の関連情報
カナダ保健省が高濃度の鉛を含んだアーユルベーダ医薬品について注意喚起(060920)


・“天然ハーブ薬”と謳った製品を摂取し、4〜6時間後に動悸、倦怠感、低血圧、心室不整脈、心房ブロックなどの心毒性を示した症例が12例 (17〜60歳男女、インド) 報告されている。摂取したハーブは、アシュワガンダ、Asparagus abscendensが各2名、トリカブト、ビンロウジュ、グッグル他26種含有製品が各1名、不明が5名であり、3名は死亡した (PMID:21262956)

・バセドウ病治療で131I内用療法を受け、甲状腺機能低下の定期経過観察中に前立腺がんを発症した73歳男性 (アメリカ) が、前立腺がんの放射線治療後、ホルモン療法の代わりにハーブ製品(製品名PC-SPES、2002年に医薬品成分の混入により市場から回収)またはこれと類似の製品 (ノコギリヤシ、サンシチニンジン含有) を摂取したところ、血中L-チロキシン濃度の低下、前立腺特異性抗原濃度 (PSA) の低下、エストロゲン感受性肝臓タンパク質の増加が認められた (PMID:22232148)

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