健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

コーヒー [英]Coffee [学名]Coffea アカネ科 [コーヒーノキ属]

概要

コーヒーはエチオピアを原産とするアカネ科の植物で、アフリカおよび東南アジアからマレーシア熱帯地域に分布する。花期は周年で、白色の花をつけ、果実は初めは緑色、熟すと濃赤色になる。成熟果実を採取して果肉を除き、種子の内皮、種皮を除いて焙煎し煮出したものを飲用する。主にカフェイン、ポリフェノール等を含み、10世紀頃からアラブ地方で薬用として用いられ、眠気覚まし等に利用されてきた。現代では嗜好飲料として世界中で飲用され、自律神経系への機能性や抗酸化能など様々な研究がされている。急性の下痢や口腔内粘膜の炎症に対して、コミッションE (ドイツの薬用植物の評価委員会) で治療目的での使用が承認されている。小児に対する安全性については危険性が示唆されているため摂取は避ける。詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・果実は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。
・「既存添加物」:コーヒー種子抽出物のカフェインは苦味料等 (78) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・カフェイン、クロロゲン酸、フェルロイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸、カフェオール、ジテルペン等を含む (PMID:17884997) (94) 。

分析法

・HPLC-MSにてロブスタコーヒー緑豆中のクロロゲン酸69種類を同定した報告がある (PMID:20681662) 。コーヒー豆数種 (緑豆、焙煎豆) のクロロゲン酸をHPLC法により定量分析した報告がある (PMID:19530715)

有効性








循環器・
呼吸器


メタ分析
・2015年7月までを対象に2つのデータベースで検索できた前向き研究4報と、スウェーデンの男性41,881名 (45〜79歳) 、女性34,594名 (49〜83歳) を対象に12年間追跡したコホート研究の結果を合わせて検討したメタ分析において、コーヒーの摂取量と心房細動の発症リスクに関連は認められなかったが、試験によるバラツキが大きかった (PMID:26394673)
RCT
・高齢男女7人 (平均67.4歳、イギリス) を対象とした二重盲検ランダム化比較試験において、試験食摂取後にカフェイン200 mgを含むコーヒーを摂取させたところ、食後における直立時の収縮期血圧および拡張期血圧の低下が抑制された (PMID:1898434)
・正常高値〜軽度高血圧の男女37名 (平均58.5±10.7歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、オリーブ葉抽出物500 mg+グリーンコーヒー豆抽出物100 mg+サトウダイコン粉末150 mg含有タブレット2錠/日を6週間摂取させたところ、BMI、血圧 (診察室血圧、24時間血圧、昼間血圧、夜間血圧) 、心拍数、動脈伸展性、空腹時血糖値、インスリン濃度、HOMA-IR、血清脂質 (トリグリセリド、HDLコレステロール、LDLコレステロール、総コレステロール、総コレステロール/HDLコレステロール比) に影響は認められなかった (PMID:25379688)
・コーヒー摂取習慣がある健康な男女74名 (平均38.5±9歳、アメリカ) を対象とした単盲検無作為化比較試験において、クロロゲン酸420 mg (25名) または780 mg (24名) を含むコーヒー400 mL/日を8週間摂取させたところ、血漿抗酸化能 (FRAP) 、血清脂質 (総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセリド) 、血流依存性血管拡張反応 (FMD) 、血漿NO代謝産物濃度、血圧に影響は認められなかった (PMID:26843588)
その他
・初期冠動脈心疾患患者848名 (男性700名、女性148名、平均59.1±10歳、65.3±9歳、ギリシャ) 、冠動脈心疾患でない男女1,078名 (男性862名、女性216名、平均58.8±10歳、64.8±10歳) を対象とした症例対照研究において、急性冠症候群の発症リスクはコーヒーの摂取量が300 mL/日以下では低下、300 mL/日以上では増加した (PMID:14519815)
・心筋梗塞患者503名 (男性373名、女性130名、平均56±11歳、60±10歳、コスタリカ) を対象としたケースクロスオーバー研究において、コーヒー摂取後一時間以内に心筋梗塞を発症するリスクについてコーヒーの摂取量が1杯/日以下では高まったが、2〜3杯/日以上では減少した (PMID:16837823)


消化系・肝臓

その他
・男性46,008名 (40〜75歳、アメリカ) を対象としたコホート研究において、カフェインを含むコーヒーの摂取は胆石症発症リスクを摂取量依存的に低下させたが、カフェインを含まないコーヒーの摂取ではリスクの低下は認められなかった (PMID:10367821)
・米国在住男女13,938名 (20〜74歳) を対象とした全国健康・栄養調査において、コーヒー摂取は男女ともに胆のう疾患罹患率に影響を与えなかったが、女性の胆のう疾患既往者では再発率が摂取量依存的に低下した (PMID:11117612)

糖尿病・
内分泌

RCT
・自転車競技選手の男性10名 (平均26±5歳、メキシコ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較において、運動実施直後にカフェイン5 mg/kg体重またはグリーンコーヒー豆抽出物10 mg/kg体重を摂取させ、経口糖負荷試験を行ったところ、血糖値およびインスリン濃度に影響は認められなかった (PMID:25592006)
その他
・脳卒中、冠動脈心疾患、糖尿病に罹患していない成人男女14,629名 (35〜64歳、フィンランド) を対象とした前向き研究で、コーヒー摂取によりII型糖尿病リスクが摂取量依存的に低下した (PMID:15010442)

生殖・泌尿器

その他
・成人男女14,758名 (平均45歳、アメリカ) を対象とした食事摂取頻度調査において、コーヒー摂取により血清尿酸値が摂取量依存的に低下した (PMID:17530681)
・痛風罹患歴のない男性45,869名 (40〜75歳、カナダ) を対象とした追跡調査において、コーヒーの摂取量が多いと痛風の進行のリスクが低下した (PMID:17530645) (94) 。

脳・神経・
感覚器

一般情報
・コーヒーやカフェインを含む飲料を日常的に摂取することにより、注意力、認知能力の低下を予防することが示唆されている (94) 。
・カフェインは睡眠不足に伴う精神活動低下および注意力低下を回復させる (94) 。
・カフェインと砂糖を合わせて摂取する場合、カフェインのみまたは砂糖のみの摂取時に比べて精神活動が向上する可能性がある (94) 。
・コーヒー、紅茶、コーラ等カフェインを含む飲料の摂取によるパーキンソン病発症リスク低下が示唆されている (94) 。
その他
・日系アメリカ人男性8,004名 (45〜68歳、アメリカ) を対象とした追跡調査において、コーヒー摂取によりパーキンソン病のリスクが低下したという報告がある。この効果は摂取量依存的に認められ、コーヒー摂取量28オンス (3〜4杯) /日以上またはカフェイン摂取量421〜2,716 mg/日の場合に最もリスクが低下したが、この現象にはさらなる検証が必要である (PMID:10819950) (94) 。
・女性890名 (平均72.6歳、アメリカ) と男性638名 (平均73.3歳) を対象としたコホート研究において、80歳以上の女性では生涯におけるコーヒー摂取量が多い人ほど認知機能テストの成績が良好であったが、この現象についてはさらなる検証が必要である (PMID:12397002)

免疫・がん・
炎症

一般情報
・コーヒーを3杯/日以上摂取すると、直腸がんのリスクが減少する可能性があるとの疫学研究がある (94) 。
メタ分析
・2012年7月までを対象に2つのデータベースで検索できたコホート研究16報、症例対照研究10報について検討したメタ分析において、コーヒーの摂取は乳がん発症リスクに影響を与えなかった (PMID:23308117)
・2011年10月までを対象に4つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究24報について、茶またはコーヒー摂取と食道がんリスクの関連を検討したメタ分析において、緑茶は症例対照研究 (14報) 、中国 (11報) 、女性 (2報) 、アジア (7報) でリスク低下が認められたが、いずれもばらつきが大きく、全体 (16報) では影響は認められず、紅茶 (3報) は影響は認められず、コーヒーはアジア (7報) でのみリスク低下と関連が認められたが全体 (14報) では影響は認められなかった (PMID:2336908)
・2015年6月までを対象に2つのデータベースで検索できたコホート研究20報について検討したメタ分析において、コーヒーの摂取量が多いとすい臓がん発症リスクの低下が認められたが、試験によるバラツキが大きかった (PMID:27022386)
その他
・13報の前向きコホート研究のデータを用いたプール分析において、コーヒー、砂糖入り炭酸飲料の摂取は、結腸がんの発症リスクに影響は与えず、茶の多量摂取はリスクの増加と関連が認められた (PMID:20453203)
・14報の前向きコホート研究のデータを用いたプール分析において、コーヒー、茶、砂糖入り炭酸飲料の摂取は、前立腺がんの発症リスクに影響は与えなかった (PMID:22194529)
・健康な女性330,849名 (平均50.6±9.8歳、イギリス、イタリア、オランダ、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、フランス) を対象とした前向きコホート研究において、コーヒーまたは茶の摂取と上皮卵巣がんの発症リスクに関連は認められず、2011年4月までを対象に2つのデータベースで検索できた前向きコホート研究9報について検討したメタ分析においても、関連は認められなかった (PMID:22440851)

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

RCT
・2015年5月までを対象に2つのデータベースで検索できた観察研究11報について検討したメタ分析において、コーヒー摂取量はメタボリックシンドロームのリスク低下と関連が認められたが、試験によるバラツキが大きかった (PMID:26431818)

その他

その他
・健常成人男女10名 (24〜35歳、イタリア) を対象としたクロスオーバー研究にて、180 mgのカフェインを含むコーヒー200 mLまたは180 mgのカフェインを含むカプセルと200 mLの水を摂取させたところ、血小板凝集とトロンボキサンB2を抑制した (PMID:18439332)
・健常成人男女10名 (24〜35歳、イタリア) を対象としたクロスオーバー研究において、200 mLのコーヒーを摂取させたところ、LDLコレステロールの酸化を抑制した (PMID:17823423)





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・適切に摂取する場合は、おそらく安全であるが、コーヒー浣腸薬は敗血症を引き起こし、電解質異常など重症の副作用により死に至ることがあるため、浣腸薬として直接腸内に投与する場合はおそらく危険である (PMID:6710988) (PMID:1433763) (94) 。
・カフェイン除去またはカフェインを含むコーヒーを少量から中等量に摂取することは、おそらく安全である (94) 。
・コーヒー摂取量1〜数杯/日では高血圧のリスクを増大させなかった (PMID:16278361)
・健常成人64名 (平均43歳、オランダ) を対象としたクロスオーバー試験において、フィルターを通さず抽出したコーヒー (フレンチプレスコーヒー) を1 L/日、2週間摂取させたところ、血漿ホモシステイン濃度が10%、コレステロール濃度が10%、トリグリセリド濃度が36%上昇した (PMID:10648261)
・関節炎を発症していない成人6,809名を対象とした横断研究において、コーヒーの摂取量とリウマチ因子陽性リスクは相関し、また、関節炎の罹患歴のない成人18,981名 (平均45歳) を対象としたコホート研究において、コーヒーの摂取量が4杯/日以上ではリウマチ因子陽性関節炎を発症するリスクが高かったが、この現象についてはさらに詳細な検証が必要である (PMID:10913061)
<小児>
・小児の場合、成人よりも有害作用が重篤になる可能性があるため、カフェインを含むコーヒーを経口摂取する場合は危険性が示唆されている (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊婦中は、少量を経口摂取する場合は安全性が示唆されているが、多量摂取では危険性が示唆されている。カフェイン200 mg/日以下の摂取では胎児への重篤な臨床的障害との関連性は示唆されていないが、200 mg/日以上の摂取では流産の危険性が高まることが示唆されている (94) 。
・授乳中は、少量を経口摂取する場合は安全性が示唆されている。多量摂取では危険性が示唆されている。コーヒー飲料1、2杯/日の摂取では母乳中のカフェイン濃度は認められない程度であったという報告があるが、カフェインは乳児に睡眠障害、食物不耐性、消化管過敏を引き起こす可能性がある (94) 。
・カフェインを含むコーヒー6カップ/日 (カフェイン量600 mg) 以上の短期間または長期間の飲用は、カフェイン中毒症状である不安やその進行症状であるせん妄、興奮を引き起こす可能性があり、危険性が示唆されている。特に大量の慢性的摂取は耐用性、習慣性、精神的依存を引き起こすことがあり、カフェイン摂取の突然の中止により身体的禁断症状をもたらすことがある (94) 。
<その他>
・消化性潰瘍疾患またはヘリコバクターピロリの治療を受けていない男女447名 (15〜79歳、ドイツ) を対象とした横断研究において、コーヒーの摂取量が3杯/日以上でヘリコバクターピロリ菌の感染リスクが増加した (PMID:9420488)
<被害事例>
・多種の向精神薬を服用している31歳男性 (日本) が、口渇のためにコーラおよび砂糖入りコーヒーを毎日6〜9 L (カフェイン700〜800 mg/日、糖質200〜300 g/日) 摂取したところ (摂取期間不明) 、四肢の疼痛が出現し、自力歩行が困難となり医療機関を受診、コーラおよびコーヒーの多飲が原因と考えられる低カリウム血症性四肢麻痺と診断された (2012098471) 。
・高齢女性489名 (65〜77歳、アメリカ) を対象とした横断研究において、カフェインを300 mg/日以上摂取した群では、脊椎中の骨量減少が促進され、また、ビタミンD受容体変異を持つ被験者の場合、カフェインによる骨量減少リスクが高かった (PMID:11684540)
・双極性感情障害の30歳女性 (アメリカ) が、カフェイン錠剤60錠 (カフェイン相当量24 g) を摂取してカテコールアミンが高値を示し、洞性頻脈、代謝性アシドーシス、高血糖、ケトーシスを引き起こした (PMID:7109204)
・統合失調症を罹患し、薬物、エタノールを乱用していた54歳の男性 (スウェーデン) が、カフェイン錠剤100錠を摂取後、死亡した。検死の結果、慢性肝炎、慢性肺気腫、冠状動脈硬化症を発症していた (PMID:14687776)
・運動選手の33歳男性 (フランス) がエフェドラ40〜60 mg、カフェイン400〜600 mgを含むサプリメントとクレアチン1水和物6,000 mgを含むサプリメントを約6週間摂取したところ、虚血性発作を発症した (PMID:10671124)
・進行性乳がんの23歳女性 (メキシコ) がコーヒー浣腸を行ったところ、サルモネラ菌とカンピロバクター菌による複数菌敗血症により死亡した (PMID:6710988)
・44歳女性 (台湾) が、眠気覚まし目的でブラックコーヒー4カップ (1 L、推定カフェイン摂取量565 mg) を数時間のうちに摂取したところ、6時間後に吐き気、嘔吐、胸部絞扼感、筋痙攣、動悸、茶褐色尿を生じて医療機関を受診。血漿クレアチンキナーゼ、AST、ALTの上昇が認められ、カフェイン過剰摂取による横紋筋融解症と診断され、加療により回復した (PMID:24220878)
・高血圧の既往がある61歳女性 (日本) が、ジョッキ5杯/日のアイスコーヒーを1ヶ月間、これに加えて1.5〜2 L/日のコーラを2ヶ月間 (推定カフェイン摂取量約2,000 mg/日) 摂取したところ、腰部の違和感と四肢近位部の筋力低下を生じ、頭部拳上および歩行困難となり医療機関を受診。低カリウム血症性ミオパチーと診断され、加療とカフェイン含有飲料の摂取を控えることにより回復した (2015300901) 。

禁忌対象者

・消化性潰瘍には禁忌 (22) 。
・緑内障には禁忌 (一時的に眼圧を上昇させる) (22) 。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・アルコール:カフェインの代謝を60%低下させるため、血清カフェイン濃度および有害作用を高める可能性がある (94) 。
・アレンドロネート:コーヒーはアレンドロネートのバイオアベイラビリティを60%低下させるため、コーヒーの摂取とアレンドロネート摂取は2時間以上の間隔をおくこと (94) 。
・抗凝血薬、抗血小板薬:カフェインとの併用により、出血のリスクを高める可能性がある (94) 。
・糖尿病治療薬:コーヒーとの併用により、血糖調節に影響を及ぼす可能性がある (94) 。
・β‐アドレナリン作動薬:カフェインとの併用により、心変力作用を増強すると考えられる (94) 。
・シメチジン:カフェインのクリアランス速度を30%まで低下させることが示唆されており、血清カフェイン濃度および有害作用のリスクを高めると考えられる (94) 。
・クロザピン:カフェインはクロザピンの効果や毒性を増強させる可能性があるため、併用により精神病性症状を急激に悪化させることがある (94) 。
・経口避妊薬:カフェインのクリアランス速度を40〜65%低下させることが示唆されており、血清カフェイン濃度および有害作用リスクを高める可能性がある (94) 。
・ジスルフィラム:カフェインのクリアランス速度を低下させることが示唆されているため、血清カフェイン濃度および有害作用リスクを高める可能性がある (94) 。
・エフェドリン:カフェインとの併用は高血圧、心筋梗塞、脳卒中、てんかんおよび死に至るリスクを高めるため、コーヒーとの併用を避ける (94) 。
・エストロゲン:カフェインの代謝を抑制するため、血清カフェイン濃度および有害作用リスクを高める可能性がある (94) 。
・フルコナゾール:カフェインのクリアランスを約25%低下させるため、カフェイン作用を増大させる可能性がある (94) 。
・フルボキサミン:カフェインの代謝を抑制するため、血清カフェイン濃度および有害作用リスクを高める可能性がある (94) 。
・レボチロキシン:コーヒーは非吸収性の複合物を形成することによりレボチロキシンの吸収を阻害する可能性がある (94) 。
・リチウム:コーヒーの突然の中止は血清リチウム濃度を上昇させる (94) 。
・メキシレチン:カフェインの排泄を50%抑制することが示唆されているため、血清カフェイン濃度および有害作用リスクを高める可能性がある (94) 。
・モノアミンオキシダーゼ阻害薬 (MAOIs) :大量のカフェインと併用することによって高血圧を発症する可能性がある (94) 。
・ペントバルビタール:カフェインはペントバルビタールの催眠作用を阻害する可能性がある (94) 。
・フェニルプロパノールアミン:カフェインとの併用は、相加的な血圧上昇とカフェイン濃度上昇をもたらす可能性がある (94) 。
・キノロン系薬:カフェインのクリアランスを低下させるため、血清カフェイン濃度および有害作用リスクを高める可能性がある (94) 。
・リルゾール:カフェインおよびリルゾールはいずれもCYP 1A2で代謝され、併用により片方または両方の代謝を減少すると考えられるため、血清カフェインおよびリルゾール濃度を高める可能性がある (94) 。
・テルビナフィン:カフェインのクリアランス速度を低下させるため、血清カフェイン濃度および有害作用のリスクを高める可能性がある (94) 。
・テオフィリン:大量のカフェインはテオフィリンの代謝を阻害するため、血漿テオフィリン濃度および有害作用リスクを高める可能性がある (94) 。
・ベラパミル:カフェインとの併用により、血漿カフェイン濃度を25%上昇させる (94) 。
・抗血液凝固作用、抗血小板作用をもつハーブ:血小板凝集作用へ影響を与えるハーブ・サプリメントは出血のリスクを高める (94) 。
・ビターオレンジ:カフェインとの併用は血圧、心拍数を高め、心血管疾患リスクを高める (94) 。
・カフェインを含むハーブ・サプリメント:コーヒーとの併用によりコーヒー中のカフェインと重複作用するため、カフェイン関連性の有害作用リスクを高める (94) 。
・多量のカフェイン摂取はカルシウムの排出を増大させることがある (94) 。
・エフェドラ:コーヒーとの併用は高血圧、心筋梗塞、脳卒中、てんかんおよび死に至るリスクを高める (94) 。
・マグネシウム:多量のコーヒーの摂取はマグネシウムの排出を増大させることがある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・コーヒー:ヒト (男性) 経口摂取7,143 mg/kg (不整脈) 、ラット経口投与2,811 mg/kg (頭蓋顔面奇形、骨格筋奇形) 、ラット経口投与5,622 mg/kg (泌尿生殖器奇形) 、ラット経口投与1,340 mg/kg (新生児成長期) (91) 。
・コーヒー抽出物:ラット経口投与0.5 mg/kg (糸球体) 、マウス経口投与33 mg/kg (生殖器) (91) 。
・インスタントコーヒー液 (カフェイン除去) :マウス腹腔内投与10 mg/kg (神経感覚) (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・クラス2b;2d-長期の使用は不可。定められた容量を超えないこと。その他禁忌対象者の項目参照 (22) 。

クラス2b:妊娠中に使用しない、2d:特定の使用制限のあるハーブ

総合評価

安全性

・適切に用いれば、経口摂取する場合はおそらく安全であるが、コーヒー浣腸薬は死に至ることがあるため、浣腸薬として直接腸内に投与する場合はおそらく危険である。
・小児の場合、成人よりも有害作用が重篤になる可能性があるため、カフェインを含むコーヒーを経口摂取する場合は危険性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中は、少量を経口摂取する場合は安全性が示唆されているものの、多量摂取では危険性が示唆されている。
・消化性潰瘍には禁忌。
・緑内障には禁忌。
・エフェドリンとの併用は高血圧、心筋梗塞、脳卒中、てんかんおよび死に至るリスクを高めるため、コーヒーとの併用は避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・コーヒーやカフェインを含む飲料を日常的に摂取することにより、注意力、認知能力の低下を予防することが示唆されている。
・カフェインは睡眠不足に伴う精神活動低下および注意力低下を回復させる。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(78) 改訂 食品添加物インデックス 和名・英名E No.検索便覧 中央法規 社団法人日本輸入食品安全推進協会
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