慢性肝炎患者のプエラリア・ミリフィカ含有健康食品の利用による肝硬変進行および死亡例報告(101217)

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■タイトル
慢性肝炎患者のプエラリア・ミリフィカ含有健康食品の利用による肝硬変進行および死亡例報告(101217)

■症例
糖尿病とC型慢性肝炎に罹患していた56歳男性(日本)が、肝機能改善を目的としてプエラリア・ミリフィカ(ガウクルア)含有健康食品を自己判断で1週間摂取したところ、全身倦怠感が出現し、医療機関を受診。アルブミン合成能低下、血小板低下とともに胆道系酵素の上昇が認められ、摂取したガウクルア含有健康食品との因果関係が疑われる薬剤性肝障害と診断された。治療による改善がみられなかったため、入院により肝機能および腎機能低下に対する対症療法と全身管理を継続したが、肝不全が進行し、肝不全・腎不全により死亡した(2010320565)。

■対策
・病気の人は健康食品を利用しない

 健康食品は「健康な人」を対象として作られている製品です。病気の人が健康食品を利用すると、本人の体調や、摂取量や、製品に含まれる成分等によっては、思わぬ健康被害を受けることがあります。特に薬を服用中の人は、健康食品と薬の「相互作用」に注意が必要です。成分によっては、薬の効果を弱めたり、副作用を強めたりすることがあります。薬と違って、健康食品は含有成分名と量が曖昧なことが多いので、安全性の保証が困難です。病気の人は健康食品を利用しないようにすると共に、どうしても使いたい製品がある場合は、医師や薬剤師等の専門家に必ず相談しましょう。また、病気の人に健康食品を差し入れたり、贈ったりすることも、控えましょう。
・利用歴を記録しておく
 いわゆる健康食品を利用する際には、その必要性を十分に検討し、「どのような食品を」「いつから」「どのくらいの量・頻度で」利用しているか、記録に残しておきましょう。
・体調に異常を感じたときには摂取を中止する
 独自の判断で「からだによい」と思っていても、個人の体質や摂取時の体調、また製品に問題があった場合などにより、上記のように予期せぬ健康被害が起きる可能性が否定できません。思い込みで摂取を継続したりせずに、異変を感じたら直ちに摂取を中止し、必要ならば医療機関を受診し、保健所にも相談してください。

■関連情報
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ(厚生労働省作成2010年版)」
健康食品に関する注意喚起情報→当サイト「最新ニュース」

参考文献

(2010320565) プラクティス.2010;27(5):567-73