妊娠中に摂取したサプリメント製品によるスティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)の症例報告(100924)

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■タイトル
妊娠中に摂取したサプリメント製品によるスティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)の症例報告(100924)

■症例
32歳女性(日本)が、妊娠24週より、葉酸を含む市販のサプリメント製品および乳酸菌などを含む整腸作用のあるサプリメント製品を摂取したところ、妊娠25週に発熱、眼球結膜充血、顔面と口唇に痛みと腫脹を伴う紅色皮疹が出現し、葉酸を含むサプリメント製品が原因と思われるスティーブンス・ジョンソン症候群と診断された(2010117955)。

■原因
リンパ球幼若化試験で葉酸を含むサプリメント製品および処方された医薬品(解熱鎮痛薬、総合感冒薬)が陽性であったが、摂取および発症の時期より葉酸を含むサプリメント製品が原因と考えられた。また、葉酸そのものよりも、サプリメントに含まれた基材や添加物に対して反応したと推察された。

■対策
・利用歴を記録しておく

 いわゆる健康食品を利用する際には、その必要性を十分に検討し、「どのような食品を」「いつから」「どのくらいの量・頻度で」利用しているか、記録に残しておきましょう。
・体調に異常を感じたときには摂取を中止する
 独自の判断で「からだによい」と思っていても、個人の体質や摂取時の体調、また製品に問題があった場合などにより、上記のように予期せぬ健康被害が起きる可能性が否定できません。思い込みで摂取を継続したりせずに、異変を感じたら直ちに摂取を中止し、必要ならば医療機関を受診し、保健所にも相談してください。
・妊娠を希望する人に対して、葉酸の摂取が推奨されているのは「妊娠する1ヶ月前から、妊娠後3ヶ月」です。また、葉酸を摂取することと、それを含む多様なサプリメント製品を摂取することは、必ずしも同等ではありません。

■関連情報
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ(厚生労働省作成2010年版)」
健康食品に関する注意喚起情報→当サイト「最新ニュース」
児母第72号、健医地生発第78号、神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について、平成12年12月28日

参考文献

(2010117955)臨床婦人科産科 2010;64(1):104-7