健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ヤムイモ、ワイルドヤム [英]Wild yam [学名]Discorea villosa

概要

熱帯、亜熱帯性気候の地域で自生する植物で、北部、中央部アメリカ原産。落葉性の蔓性の多年草で、ハート型の葉と小振りの緑色の花を付ける。使用部位は根と塊根で、秋に収穫され、アフリカ・熱帯アジア・ラテンアメリカなどで主食として栽培されている。同属の別種が多く存在するが、ここではDiscorea villosaについての情報を記載する。俗に、「滋養強壮作用がある」「関節痛に効く」「月経痛に効く」などと言われているが、ヒトにおける有効性や安全性については、調べた文献中に信頼できるデータは見当たらない。妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分なデータがないことから、使用を避ける。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・根茎が「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・ジオスシン、ジオスゲニン、グリコシドサポニン、β-ステロール、アルカロイド、タンニン、でんぷんを含む (101) (PMID:17887511) (PMID:15513824) (PMID:18646278)

分析法

・HPLCもしくはGSを用いて分析される (PMID:15513824)
・ジオスシン誘導体を蒸発光散乱検出器に結合した遠心分配クロマトグラフィーにより分取分離した報告がある (PMID:18646278)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

メタ分析
・2010年6月までを対象に3つのデータベースで検索できた臨床試験について検討したシステマティックレビューにおいて、ブラックコホシュ、イソフラボン、レッドクローバー、ダイズ、ビタミンE、朝鮮人参、トウキ、メマツヨイグサ油、ヤムイモ、カバ、メラトニンを代替医療としてそれぞれ単独使用することが、更年期女性のホットフラッシュ (ほてり、のぼせ) に与える影響には一定の傾向が認められず、長期使用の安全性データが不十分であった (PMID:20833608)
RCT
・閉経後の女性23名 (平均53.3±1.1歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、ワイルドヤムのクリームを3ヶ月間外用させたところ、ほてりの症状に影響は認められなかった (PMID:11428178)

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・経口摂取もしくは局所的に使用する場合、安全性が示唆されている (22) (94) (PMID:11428178)
・チンキ剤を高容量で経口摂取すると、嘔吐を発症する (22) (66) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分なデータがないことから、使用を避けるべきである (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<試験管内・動物>
・ラットにおいて、ジオスゲニンの投与は血清インドメタシン濃度を低下させた (PMID:9277414)

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・根茎の抽出物を投与:ラット経口 (連続的) 22,120 mg/kg/28日 (91) 。
2.その他
・in vitro 試験において、ヤムイモの水-メタノール抽出物、酢酸エチル抽出物、メタノール抽出物には、腎毒性の可能性が示された (PMID:18808387)
・ラットにヤムイモ抽出物0.79 g/kg/日を摂取させた毒性試験において、腎臓および肝臓の急性毒性は認められなかったが、28日間摂取による腎線維症、肝臓の炎症の増加がみられた (PMID:18662738)

AHPAクラス分類
及び勧告

・根茎:クラス1。チンキ剤の多量の服用は嘔吐を起こすことがある (22) (66) 。

総合評価

安全性

・経口摂取もしくは局所的に使用する場合、安全性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中は使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトに対する有効性については調べた文献に十分なデータが見当たらない。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(66) Pharmacist’s Letter/Prescriber’s letter Natural Medicine Comprehensive Database(2006)
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(33) 世界薬用植物百科事典 誠文堂新光社
(PMID:17887511) Magn Reson Chem. 2007 Nov;45(11):1001-5.
(PMID:15513824) Int J Toxicol. 2004;23 Suppl 2:49-54.
(PMID:18646278) J Sep Sci. 2008 Jul;31(13):2486-91.
(PMID:11428178) Climacteric. 2001 Jun;4(2):144-50.
(PMID:9277414) Am J Physiol 1997 273(2Pt1) G355-64.
(PMID:18808387) Nephrology (Carlton). 2009 Feb;14(1):70-9.
(PMID:18662738) Food Chem Toxicol. 2008 Sep;46(9):3122-31.
(PMID:20833608) J Am Pharm Assoc (2003). 2010 Sep-Oct;50(5):e106-15.
(94) Natural Medicines