健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

画面を閉じる

項 目

内 容

名称

イチョウ [英]Ginkgo、 Maidenhair tree [学名]Ginkgo biloba L. イチョウ科[イチョウ属]

概要

イチョウは、中国原産で、日本でも数多く栽培されている落葉高木である。中国や日本では種子を漢方として古くから利用しており、中国では紀元前2600年に既に喘息や気管支炎に用いていたという記録がある。イチョウの中国語名は「銀杏」、「白果」、「公孫樹」であり、中薬ではその種子のみを用いている。近年、ヨーロッパではイチョウ葉の有効性に関する多くの研究が行われ、イチョウ葉エキスは、俗に、「血液循環を良くする」「ボケを予防する」などと言われ、老人性の循環器系および神経系疾患等に対しては、一部にヒトでの有効性が示唆されている。ドイツのコミッションE (ドイツの薬用植物の評価委員会) は、記憶障害、耳鳴り、めまいの改善に対するイチョウ葉抽出物の使用を承認している。安全性については、出血傾向、まれに胃腸障害、アレルギー反応を起こすことがあるが、規格化されたイチョウ葉製剤は適切に用いれば経口摂取でおそらく安全である。ただし、市場には品質に自主規格基準のある医薬品グレードのものと規格のない粗悪品も混在しているので注意が必要である。特にイチョウ葉中に含まれるギンコール酸はアレルギーを起こすことから、規格品ではその含量が5 ppm以下に規制されている。 その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・別名としてギンナン/ハクカがある。
・種子と葉は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当 (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・種子には青酸配糖体を含む。葉にギンコライド (ginkgolides) A,B,C,M,J、ギンコフラボノイドを含む。ケルセチン (quercetin) , ケンフェロール (kaempferol) , プロアントシアニジン類 (proanthocyanidins) , ルチン (rutin) , イソラムネチン (isorhamnetin) 、ビロバライド (bilobalide) 、ミリセチン、アピゲニン、セサミン等を含む (PMID:12009978)
・イチョウ葉製剤規格品は、フラボノイド類24%、テルペン類6%以上を含む (94) 。
・ポーランドで販売されているイチョウ葉抽出物製品11種 (医薬品3種、サプリメント8種) を分析したところ、医薬品として販売されている製品には有効成分とされるフラボノイドやテルペンラクトンが十分量含まれ、ギンコール酸濃度は5 ppm以下に守られていたが、サプリメント製品はばらつきが大きく、4製品ではフラボノイドやテルペンラクトン含量が少なく、5製品ではギンコール酸濃度が5 ppmを超えており、最も多いものでは8,000 ppmを超えていた (PMID:20635528)

分析法

・ギンコライド類およびビロバライドの分析には、アンモニウム、プロトン、ナトリウムを利用したLC/ES-MS法(Liquid chromatography-electrospray mass spectrometory)が用いられる (PMID:12081042)
・テルペノイド類の分析は、移動相としてトルエン/酢酸エチル/アセトン/メタノールを用いた薄層クロマトグラフィーにて分離し、蛍光定量を行う (PMID:11501927)
・フラボノイド(ケルセチン、ケンフェロール、イソラムネチン)の分析には、移動相にクロロホルム/メタノール/水を用いて、Multidimensional Counter-current chromatography法を行う (PMID:9604337)
・テルペノイドおよびフラボノイドの同時分析には、逆相カラムを用いたHPLC[HPLC-ELSD (evaporative light scattering detection)]法が用いられる (PMID:12151066)
・ギンコール酸(ginkgolic acid)の分析に、LC/ES-MS法が用いられる (PMID:10993512)
・イチョウ葉エキスの成分分析法に関する総説 (PMID:12219929)
・銀杏中毒患者の血清中の4-O-メチルピリドキシンHPLCを用いた分析法が報告されている (2005215711)。

有効性








循環器・
呼吸器


一般情報
・ドイツのコミッションE (ドイツの薬用植物の評価委員会) では末梢の動脈閉鎖症の患者の歩行時の痛みを改善する目的での使用が承認されている (58) 。
・葉の製剤の経口摂取で、末梢の動脈閉鎖症の患者が痛みを感じずに歩行できる距離を延ばすのに、有効性が示唆されている (94) 。
RCT
・収縮期血圧140 mmHgもしくは拡張期血圧85 mmHg以上の高血圧患者16名 (試験群8名、平均52±2歳、日本) を対象とし、イチョウ葉抽出物40 mgを含む飲料を1日1本、12週間摂取させたところ、血圧と血中尿酸濃度が低下した (2002149743) 。
・高齢者3,069名 (平均78.6±3.3歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物240 mg/日を平均6.1年間摂取させたところ、高血圧発症の抑制もしくは高血圧者の血圧低下は認められなかった (PMID:20168306)
・末梢動脈疾患者62名 (平均70±8歳、試験群31名、アメリカ) を対象とした二重盲検並行群間無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉エキス錠300 mg/日を4ヶ月間摂取したところ、トレッドミル最長歩行時間および痛みを伴わない歩行時間、血流依存血管拡張反応 (FMD) 、抗酸化能、歩行障害、生活の質に効果は認められなかった (PMID:18628657)
・高齢者3,069名 (平均79歳、試験群1,545名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物120 mg×2回/日を平均6.1年間摂取させたところ、心血管疾患 (冠状動脈疾患、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、脳出血) の発症率もしくはこれらによる死亡率に影響は認められなかった (PMID:20123670)
・レイノー症状のある41名 (試験群21名、平均47±13歳、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物 (EGB761) 240 mg/日を10週間摂取させたところ、発作の頻度、期間、重症度に影響は認められなかった (PMID:22030896)


消化系・肝臓

調べた文献の中で見当らない。

糖尿病・
内分泌

一般情報
・糖尿病由来の網膜症において、色認識の改善に葉製剤の経口摂取は有効性が示唆されている (94) 。

生殖・泌尿器

一般情報
・月経前症候群 (PMS) に対して、葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。

脳・神経・
感覚器

<脳・認知機能>
一般情報
・ドイツのコミッションE (ドイツの薬用植物の評価委員会) では葉の抽出液は、一次性変性痴呆症と血管性痴呆症のいずれにも効果があり、記憶障害、集中力の欠如、感情の抑うつ状態、耳鳴り、めまい、頭痛などを改善する目的で承認されている (58) 。
・アルツハイマー、脳血管性および混合型の痴呆に対し、葉製剤は経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。さまざまなタイプの痴呆において、3ヶ月から1年間イチョウ葉を経口摂取したところ、認識能力や社会適応性を示す指標が維持または改善されたと報告されている (94) 。この疾患における有効性に反する報告が1例あるが、ほとんどの知見では治療に何らかの助けになるとしている (94) 。
・症状の進行に対する効果についてはまだ立証されていない (94) 。また、一般の痴呆薬と直接比較した試験はまだないが、その効果はドネペジルやタクリンといった処方薬や他のコリンエステラーゼ阻害剤とおそらく同程度であるという報告もある (94) 。
・ドイツではイチョウ葉製剤を痴呆の選択薬の一つとしている開業医もいる (64) 。
・やや記憶力が衰え始めた年配者において、認識能力 (とくに一瞬見たものの記憶力や認識処理速度) を向上させるのに、葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されている (64) 。この作用に関しては、一部を除き、ほとんどの知見で何らかの効果が期待できるとしている (64) 。
・複数の無作為割付臨床試験を統合した複数のシステマティック・レビューによると、イチョウ葉エキスで認知機能が改善した。治療の認容性は良好である (25) 。
・健康な高齢者の記憶の向上に対して、経口摂取で効果がないことが示唆されている。正常の精神機能を持つ60歳以上の成人が1日3回40 mgの葉エキスを摂取したが、記憶に改善はみられなかった (64) 。
・健康な成人 (30〜59才) における認識能力 (記憶力や認識処理速度) を向上させるのに、葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されている (64) 。記憶力の減退を訴えない成人において、記憶や認識処理速度などの認識能力が改善したという知見がある (64) 。
・冬季うつ病の予防に、葉製剤は効果がないことが示唆されている (94)
メタ分析
・2007年1月までを対象に、6つのデータベースで検索可能な無作為化比較試験15報について検討したシステマティックレビューにおいて、60歳以下の健常人によるイチョウ葉エキスの摂取 (規格化品を最大360 mgまで単回あるいは2日〜13日) には、認知能を向上させる効果は認められなかった (PMID:17480002)
・2012年3月までを対象に3つのデータベースと2つのレビューで検索できた無作為化比較試験10報 (13試験) について検討したメタ分析において、健康な成人によるイチョウ葉エキスの摂取は、記憶力 (13試験) 、実行機能 (7試験) 、注意力 (8試験) に影響を与えなかった (PMID:23001963)
・2013年7月までを対象に4つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験8報について検討したメタ分析において、アルツハイマー患者によるイチョウ葉エキスの摂取は、認知機能 (6報) 、日常生活活動 (4報) の向上と関連が認められたが、試験によるばらつきが大きく、アルツハイマー症の進行リスク (2報) に影響は認められなかった (PMID:24871648)
RCT
・記憶力が正常な85歳以上の高齢者118名 (試験群60名、平均87.50歳、アメリカ) を対象とした無作為化二重盲検プラセボコントロール試験において、イチョウ葉エキス80 mg×3回/日、42ヶ月摂取させたところ、コンプライアンス (服薬遵守。処方された薬を指示どおりに服用すること) を考慮すると臨床的認知症尺度 (Clinical Dementia Rating) による進行リスク低減と記憶スコアの減少抑制が認められたという予備的な報告がある (PMID:18305231)
・認知症や神経疾患のない高齢男女90名 (65〜84歳、試験群44名、アメリカ) を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、イチョウ葉サプリメント (1日分としてイチョウ葉160 mg、ツボクサ68 mg、DHA 180 mg) を4ヶ月間摂取させたところ、認知機能、QOL、血小板機能に効果は見られなかった (PMID:17324660)
・健常もしくは軽度認知症の高齢者3,069名 (75歳以上、試験群1,545名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉エキス120 mg×2回/日を平均6.1年間摂取させたところ、認知症やアルツハイマー症の発症リスク、軽度認知症の進行率に効果は認められなかった (PMID:19017911)
・記憶障害のある70歳以上の高齢者2,820名 (試験群1,406名、平均76.3±4.4歳、フランス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較において、イチョウ葉抽出物 (EGB761) を120 mg×2回/日、5年間摂取させたところ、アルツハイマー症の発症リスクに影響は認められなかった (PMID:22959217)
・アルツハイマー型痴呆の患者51名 (試験群25名、平均65.72±4.69歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物120 mg/日を24週間摂取させたところ、症状の進行 (MMSE、SMT) にリバスティグミン (アルツハイマー型認知症治療薬) 4.5 mg/日のような改善効果は認められなかった (PMID:23866514)
・男女176名 (試験群88名、平均79.3歳、イギリス) を対象とした二重盲検並行群間無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉エキス120 mg/日を6ヶ月間摂取させたところ、認知機能 (ADAS-Cog) および全般的QOL (QOL-AD,自己評価および介護者の評価による) に影響は認められなかった (PMID:18537221)
・健康な高齢者3,069名 (試験群1,545名、平均79.1±3.3歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物120 mg×2回/日を平均6.1年間摂取させたところ、経時的な認知機能の低下 (3MSE:Modified Mini-Mental State Examination、ADAS-Cog: Alzheimer Disease Assessment Scale、神経心理学的検査) に影響は認められなかった (PMID: 20040554)
・右利きの中高年男性19名 (平均54.9±3.1歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉エキス40 mg×2回/日を14日間摂取させたところ、作業記憶パフォーマンスが向上し、作業中の左側頭、左前頭領域の脳波の活性が認められたる (PMID:21941584)
・健常な若い男女78名 (イギリス) を対象とした無作為化二重盲検クロスオーバー試験において、イチョウ葉エキス120 mgを単回摂取させたところ、摂取後の記憶の質および二次記憶、反応速度に関するスコアが改善した (PMID:17902186)
・多発性硬化症患者120名 (試験群61名、平均51.3±8.6歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物 (EGB761) を 120 mg×2回/日、12週間摂取させたところ、認知機能 (PASAT、Stroop Test、COWAT、CVLT-II) に影響は認められなかった (PMID:22955125)
・慢性治療抵抗性統合失調症の男女42名 (試験群20名、平均29.7±4.8歳、トルコ) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、クロザピン (抗精神病薬) の投与とイチョウ葉エキス120 mg/日を12週間併用させたところ、簡易精神症状評価尺度 (BPRS) と陽性症状評価尺度(SAPS) に効果は認められなかったが、陰性症状評価尺度 (SANS) の低下が認められた (PMID:18545061)
・ADHD (注意欠陥多動性障害) 患者50名 (試験群25名、平均9.12±1.61歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、イチョウ葉エキス80〜120 mg/日を6週間摂取させたところ、メチルフェニデート (ADHD治療薬) 20〜30 mg/日投与群と比較して、症状の改善は認められなかった (PMID:19815048)
・急性虚血性脳卒中患者102名 (試験群52名、平均70.0±11.3歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物40 mg×3回/日を4ヶ月間摂取させたところ、NIHSS (脳卒中重症度評価スケール) の点数がベースライン時から半減した者の割合が増加した (PMID:23871729)
その他
・脳梗塞後遺症者9名 (52〜74歳、日本) を対象とし、40 mgのイチョウ葉エキスを含む錠剤を1日3錠摂取させたところ、全ての患者で症状の改善又は改善傾向が見られたという予備的な報告がある (2002136703) 。この現象についてはさらなる検証が必要である。
・慢性期脳梗塞患者10名 (平均71±10歳、日本) を対象とし、イチョウ葉エキスを240 mg/日、4週間摂取させたところ、8名で自覚症状 (頭痛、抑うつ、自発性の低下など) や低血流部位への脳血流の増加が認められたという予備的な報告がある (2001018978) 。この現象についてはさらなる検証が必要である。

<神経・感覚器>
一般情報
・めまい、平衡感覚障害に対し、葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。これらの症状に対する葉製剤は、プラセボと比較して有意に効果が見られたという臨床知見と、その効果はベタヒスチンに匹敵するという臨床知見がある (94) 。ドイツのコミッションE (ドイツの薬用植物の評価委員会) ではめまいと耳鳴りへの使用が承認されている (58) 。
・耳鳴りに対して、葉製剤の経口摂取は効果がないことが示唆されている (94) 。
・糖尿病由来の網膜症において、色認識の改善に葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。
・正常圧の緑内障の治療に葉製剤の経口摂取は有効性が示唆されている (94) 。
・加齢黄班変性に対し、葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されている (94) 。
・高山病の予防に葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されている(94)。登山中に、イチョウ葉製剤80mg ×2回/日服用したところ、高山病の症状発現(頭痛、疲労、呼吸困難、吐き気、嘔吐)を抑えた。また耐寒性も23%改善した (94)。
RCT
・正常眼圧緑内障患者30名 (18〜80歳、試験群15名、韓国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物80 mg×2回/日を4週間摂取させたところ、眼底組織の血流が増加した (PMID:21976939)
・健康な成人 (アメリカ) を対象とした2つの二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉エキス240 mg/日を4〜5日間摂取させ、標高1,600 mから4,300 mの高地に移動 (車にて2時間) して24時間滞在したところ、一方の試験 (41名、試験群21名、平均23.6±5.42歳、5日間摂取) では急性高山病の発症率と症状が低減したが、もう一方の試験 (44名、試験群22名、平均23.3±5.31歳、4日間摂取) では影響は認められなかった (PMID:19364166)
・低地に住む男性28名 (試験群10名、平均19.4±1.5歳、中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物120 mg/日を、航空機による高地への移動の3日前から移動当日までの4日間摂取させたところ、移動後の肺動脈収縮期血圧 (PASP) 、平均動脈圧 (MAP) 、心拍数、動脈血酸素飽和度、努力肺活量、1秒率 (FEV1)、最大呼気流量、急性高山病(AMS)スコアに影響は認められなかった (PMID:23795737)

免疫・がん・
炎症

RCT
・高齢者3,069名(平均79歳、試験群1,545名、アメリカ)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物120 mg×2回/日を平均6.1年間摂取させたところ、がんの発症率に影響は認められなかった (PMID:20582906)

骨・筋肉

メタ分析
・2008年5月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験11報について検討したメタ分析において、イチョウ葉エキスの摂取は間欠性跛行患者の歩行可能距離に影響を与えなかった (PMID:20464671)

発育・成長

調べた文献の中で見当らない。

肥満

調べた文献の中で見当らない。

その他

RCT
・化学療法を受けている乳がん患者210名 (50歳未満:50歳以上=1:1、試験群107名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉抽出物 (EGB761) 60 mg×2回/日を、2サイクル目の化学療法実施前から終了後1ヶ月間まで摂取させたところ、副作用による吐き気の減少が認められたが、認知機能の低下 (HSCS、TMT、PHS、POMS) に影響は認められなかった (PMID:23150188)





試験管内・
動物他での
評価

・薬理学的、臨床医学的な数多くの実験より、葉エキスの血管拡張作用、種々の症状に対する末梢毛細血管や終末動脈の血流量増加作用が明らかになった(23)。
・ギンコライドはPAF(血小板活性因子)を抑制する(20)(58)(23)。
・実験的に抗低酸素症作用が認められる(23)。
・フラボノイドは活性酸素を不活性化する(58)。
・脳浮腫や神経毒に対する実験的阻害活性がある(23)。
・海馬へのコリンの取り込みを促進し、加齢に伴うムスカリン性アセチルコリンレセプターとα2-アドレナリンレセプターの減少を防ぐ(58)。
・脳内エネルギー代謝の調節作用がある(23)。
・網膜の水腫や網膜の細胞内の病変を減少させる(58)。
・気管支拡張作用がある(23)。
・ギンコライドはアレルギー反応を抑制する(20)。
・抗喘息作用がある(23)。

安全性

危険情報

<一般>
・イチョウ葉製剤は適切に用いれば経口摂取でおそらく安全である(94)。1年間にわたって摂取しても安全という報告もある(64)。生の葉は重篤なアレルギーを起こすことがあるので摂取を避ける (64)。
・葉製剤の副作用として、ごくまれだが胃や腸の不快感(58)(63)(94)、頭痛(58)(63)(94)、めまい(94)(63)、動悸(94)(63)、便秘(94)、皮膚アレルギー反応(58)(94)(63)など。高用量では落ち着きがなくなる、下痢、吐き気、嘔吐、筋緊張の低下など(94)(63)。重篤な副作用としては内出血が知られているが、報告は少ない。硬膜下出血が2例報告されている(64)。他にスティーブン・ジョンソン症候群の報告が1例ある(94)(63)。
・2009年2月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験18報について検討したメタ分析において、イチョウ葉抽出物の1週間以上の摂取は、血液粘度の低下が認められたが、他の出血パラメーター (血流、血小板凝集能、フィブリノーゲン濃度、プロトロンビン時間) に影響は認められず、240 mg/日以上の摂取または病者においてのみ活性化部分トロンボプラスチン時間の短縮が認められた (PMID:21923430)
・外用剤の安全性については十分なデータがない(64)。葉製剤では接触性皮膚炎が起きることがある(64)。
・種子は長期使用、過量摂取をしてはならない(22)、危険性が示唆されている(64)。摂取量は加工されたもので1日4.5〜10 g(22)。
・加工された種子の安全性については明確に報告されているが、生の種子の安全性には統一の見解がない(22)。生の種子は危険とする報告もある (94)。生の種子の副作用として、腹痛、吐き気、下痢、呼吸困難、徐脈、発作、意識消失、ショックが知られており(23)(64)、小児では死に至ることもある (94)。
・銀杏中毒は銀杏に含まれる4-O-メチルピリドキシンがビタミンB6の構造と類似しており、脳内のGABA生成過程でビタミンB6の補酵素としての作用を競合的に阻害し、痙攣が誘発される(2003225671) (PMID:11826216)
・果肉は少量でも重篤な症状(口の周りが赤くなる、直腸の炎症、肛門括約筋の痙攣)を起こすことがある (94)。
・イチョウ葉は卵母細胞の生殖力を妨げることが示唆されている (94)(63)。ヒトではまだ明らかではないが、子どもを望む夫婦や不妊治療中の人は使用を避けたほうがよい (94)。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータがないため使用を避ける (94)(63)。2005年6月までに検索可能な7種のデータベースとコミッションEモノグラフについて検討したシステマティック・レビューにおいて、出産前後のイチョウ葉の摂取は、抗血小板作用による出血時間の延長の可能性が懸念されるため注意を要すること、授乳中の安全性については明らかではないため、より質の高い検証がなされるまでは摂取を避けるべきである (PMID:17085776)
<その他>
・イチョウ葉製剤を血小板凝集に作用するハーブとともに摂取すると、理論的には抗血小板薬・抗血液凝固薬を用いている人では出血傾向が高まることがある。ワルファリン服用中の人、出血傾向のある人は注意が必要 (94)(63)。手術の場合も出血のおそれがあるので、少なくとも2週間前から使用を中止すること (94)。
・イチョウ製剤がてんかん発作を引き起こす可能性を示す例があるので、発作に対するサプリメントや医薬品を服用している人は、その危険性が高いことが考えられる。議論の余地はあるが、結論が出るまでは発作歴のある人やてんかんの人は使用をさけること (94)。
・果肉の外用で、重篤な皮膚アレルギー症状や粘膜・腸管の炎症が起きることがある。ウルシ科の植物(マンゴー、カシューナッツも含む)にアレルギーのある人は、ギンナンにもアレルギーである可能性が高い (94)(63)。
・ツタウルシアレルギーのある人は、アレルギー性交差反応が起こる可能性がある(PMID:3219836)
<被害事例>
・イチョウ葉との関係が疑われる健康被害が報告されている。
1) 複数の症例研究を統合したシステマティック・レビューにおいて、イチョウ葉抽出物の摂取と出血には因果関係があることが報告されている。イチョウ葉抽出物を摂取した患者における出血事例を報告した15件の症例研究のうち、大部分が深刻な症状を示し、8件では頭蓋内出血が認められた。うち13件はイチョウ葉の他にも出血のリスク要因が認められた。イチョウ葉エキスを中止して出血が再発しなかったのは6件のみであった。出血時間を測定した3件では、イチョウ葉エキスの摂取期間中は出血時間の延長が認められた (PMID:16050865)
2) 33歳女性 (アメリカ) がイチョウ葉エキスを120 mg/日、2年間摂取したところ、特発性両側硬膜下出血をおこした (PMID:8649594)
3) 72歳女性 (アメリカ) がイチョウ葉エキスを150 mg/日、6ヶ月間摂取したところ、特発性両側硬膜下出血をおこした(PMID:9109922)
4) 56歳男性 (イギリス) がイチョウ葉抽出物を40 mg含む製品を1日3回、18ヶ月摂取したところ、突発性の脳内出血が認められた (PMID:11161079)
5) 45歳の男性 (オーストラリア) が、耳鳴りのためにイチョウ葉を摂取し、48時間後に顔を含む全身に発疹および発熱を生じた (PMID:16768668)
6) 61歳男性 (メキシコ) がイチョウ葉エキス40 mgを1日3〜4回、6ヶ月以上摂取したところ、出血時間の延長が見られ、くも膜下出血と診断されたが、摂取中止により回復した (PMID:9800751)
7) 35歳女性 (イタリア) がイチョウ葉エキス240 mg/日を2ヶ月間摂取したところ、夜間の不整脈をおこし、摂取中止により改善した (PMID:21941062)
8) 高血圧や便秘症の既往歴があり、塩酸ニカルジピン、センナ、センノシドを服用していた70歳男性 (日本) が、市販のイチョウ葉エキスを7ヶ月間、自己判断で摂取したところ(摂取量不明) 、軀幹、四肢に紅斑が生じて医療機関を受診。パッチテスト及び内服テストにおいてセンノシドとイチョウ葉エキスがそれぞれ陽性であったことから、センノシドとイチョウ葉エキスによる薬疹と診断された(2005272361) 。
9) 高血圧のため10年以上服薬中のG6PD欠損の55歳女性 (台湾) が、地方のクリニックにおいて痴呆予防のためにイチョウ葉抽出物を17.5 mg注射したところ、2日後より不快感、頭痛、黄疸、褐色尿、上部腹痛などを呈し、急性溶血性貧血と診断された (PMID:23970095)
10) イチョウ葉サプリメントを摂取していた (摂取量等の詳細不明) 43歳男性 (日本) が、発熱と下痢で8種類の薬剤を内服後、体幹に紅斑、丘疹を生じ10日後に医療機関を受診、摂取していたイチョウ葉サプリメントの中止により軽快した (2013308481) 。
11) 大腸がん、高血圧の既往歴があり、リシノプリル(アンジオテンシン変換酵素阻害剤)を服用中の77歳男性 (イギリス) が、イチョウ葉エキスを記憶力改善目的で、イカリソウを性機能改善目的でサプリメントとして4日間摂取したところ、2日目から下肢や腕に痛みを伴う血管炎性の丘疹性紅斑発疹を生じた。Naranjo algorithm (有害事象と薬物の因果関係評価指標) は5 (probable) であったため、摂取したサプリメントが原因の可能性が考えられたが、評価指標のいくつかの項目は評価できなかった (PMID:21686827)

・イチョウの果実や種子との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
1) 1歳5ヶ月女児 (日本) で嘔吐や痙攣、意識障害を呈した。小児の銀杏の大量摂取に注意するよう、保護者に情報提供する必要がある (2001054559)。
2) 2歳女児 (日本) が炒った銀杏を50〜60個摂取し、7時間後に嘔吐と下痢、9時間後に痙攣を呈する銀杏中毒を起こした (PMID:11826216)
3) 25歳女性 (フランス) がローストしたイチョウの実を摂取したところ(摂取量不明)、前腕の灼熱感や腫れ、紅斑、顔や首、大腿部に皮膚炎が生じた (PMID:3219836)
4) 69歳女性、62歳女性、68歳男性 (フランス) が銀杏拾いや果実の皮むきをした後1〜4日後に痒みを伴う皮疹を生じた (2004184832)。
5)2歳1ヶ月男児(日本)が、オーブンで加熱調理した銀杏を20〜30個摂取し、約10時間後より、嘔吐、全身性強直間代性痙攣などが出現した。ビタミンB6製剤の投与により回復し、血清中4-O-メチルピリドキシン値が381 ng/mLと高値であったため、銀杏中毒と診断された(2010063767)。
6)高血圧症、肺腺がんなどの既往歴があり、40年来5〜10個/日の銀杏を摂取していた62歳女性(日本)が、銀杏の外種皮(果肉)を素手で触ったところ、約1週間後に下肢の痒みを伴う紅斑、顔面に浮腫性紅斑が出現し、接触皮膚炎と診断された。その4日後、銀杏を50個以上摂取したところ、数時間後より顔面の発赤、腫脹、意味不明の言動などが認められた。ビタミンB6投与および銀杏摂取中止により回復し、パッチテストにより銀杏が陽性であったため、銀杏によるアレルギー性接触皮膚炎後に生じた銀杏中毒と診断された(2006288208)。
7) 61歳男性がイチョウを120〜160 mg/日、6ヶ月以上摂取したところ、くも膜下出血が見られた(PMID:9800751)
8) 28歳男性 (日本) が銀杏を約50個摂取し、痙攣と嘔吐を呈する銀杏中毒を起こした (2008168426) 。
9) 1歳3ヶ月男児 (日本) が、焙った銀杏を7時間のうちに約50個摂取し、痙攣、意識障害を呈する銀杏中毒を起こした (2010027924) 。
10) 41歳女性 (日本) が炒った銀杏を60個摂取し、4時間後から嘔吐、下痢、めまい、両上肢振戦、悪寒を呈する銀杏中毒を起こした (2011140332) 。
11) 66歳女性 (日本) が手袋をして銀杏拾いをした5日後に、前腕、首、顔に皮疹、水疱を呈した。パッチテストにより銀杏およびイチョウ葉の抽出物が陽性であったため、銀杏とイチョウ葉による接触性皮膚炎と診断された (PMID:23965545)

・ポーランドで販売されているイチョウ葉抽出物製品11種(医薬品3種、サプリメント8種)を分析したところ、医薬品として販売されている製品には有効成分とされるフラボノイドやテルペンラクトンが十分量含まれ、ギンコール酸濃度は5 ppm以下に守られていたが、サプリメント製品はばらつきが大きく、4製品ではフラボノイドやテルペンラクトン含量が少なく、5製品ではギンコール酸濃度が5ppmを超えており、最も多いものでは8,000 ppmを超えていた(PMID:20635528)

禁忌対象者

調べた文献の中で見当らない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・健康な男性12名 (20〜36歳、オーストラリア) を対象とした単盲検クロスオーバー無作為化試験において、ワルファリン25 mg単回投与の前7日間、あるいはその7日後までイチョウの乾燥抽出物を含む製品(イチョウ葉4 gに相当)、またはショウガを含む製品(ショウガ根茎粉1.2 gに相当)を1日3回摂取させたところ、イチョウ製品とショウガ製品にはワルファリンの薬物動態や薬理効果に影響が認められず、またそれぞれ単独でも血液凝固能や血小板凝集能に影響は認められなかった (PMID:15801937)
・健康な男性24名(平均24.1±4.3歳、韓国)を対象としたオープン試験において、チクロピジン250 mgとイチョウ葉エキス80 mgを単回投与したところ、48時間以内の出血時間、血小板凝集、チクロピジンの薬物動態に影響はなかった (PMID:20206795)
・人口ベースの後ろ向き研究 (台湾) において、イチョウ葉エキス処方薬と抗血小板薬や抗血液凝固薬 (シロスタゾール、クロピドグレル、チクロピジン、ワルファリン) の同時処方は出血リスクに影響を与えなかった (PMID:21649517)
・健康な男性34名 (平均24.3±2.5歳、韓国) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、シロスタゾール (抗血小板薬) 100 mgとイチョウ葉抽出物80 mgを2回/日、7日間摂取させたところ、血中のシロスタゾールおよびその代謝物濃度、血小板凝集、出血時間に影響は認められなかった(PMID:24001154)
・健康な男性14名 (平均21.3±1.4歳) を対象としたオープン試験において、イチョウ葉エキス240 mg/日を14日間摂取させ、ブプロピオン (抗うつ薬) 150 mgを単回投与したところ、薬物動態に影響はなかった (PMID:19694739)
・健康な男性12名 (平均22.3±1.15歳、中国) を対象としたオープン試験において、イチョウ葉エキス120 mg/日を28日間摂取させ、ジアゼパム10 mgを単回投与したところ、薬物動態に影響はなかった (PMID:20186406)
・健康な男性14名 (CYP2C19通常活性群7名、活性欠損群7名、18〜24歳、中国) を対象としたクロスオーバー無作為化比較試験において、イチョウ葉エキス240 mg/日を12日間摂取させた後、ボリコナゾール (抗真菌薬) 200 mgを単回投与したところ、薬物動態に影響はなかった (PMID:19299322)
・健康な男性18名 (平均21.3±1.2歳、中国) を対象としたオープン試験において、イチョウ葉エキス140×2mg/日を12日間摂取させ、オメプラゾール (CYP2C19基質) 40 mgを単回投与したところ、オメプラゾールの血中濃度 (Cmax、AUC) の低下と全身クリアランスの増加が認められた (PMID:15608563)
・健康な男性14名 (平均22.9±2.1歳、中国) を対象としたオープンラベルクロスオーバー無作為化比較試験において、シンバスタチン40 mg/日とイチョウ葉抽出物120 mg×2回/日を14日間併用させたところ、血中のシンバスタチン濃度 (AUC、Cmax) の低下が認められたが、シンバスタチン酸 (活性体) 濃度やコレステロール低下作用に影響は認められなかった (PMID:23451885)
・健康な成人13名 (中央値29.5歳、アメリカ) を対象とした前後比較試験において、イチョウ葉エキス120 mg×2回/日を28日間摂取させ、ミダゾラム (CYP3A基質) 8 mgを単回投与したところ、ミダゾラムの血中濃度 (AUC) 低下が認められた (PMID:18420532)
・健康な男性10名 (21〜27歳、中国) を対象とした試験において、タリノロール (P糖タンパク基質) 100 mgとイチョウ葉エキス120 mgを併用させた場合には影響は認められなかったが、イチョウ葉エキス120 mg×3回/日を14日間摂取させた後、タリノロール100 mgを摂取させたところ、タリノロールの血中濃度 (AUC、Cmax) の低下が認められた (PMID:19401473)
・健康な男性10名 (平均24.9±2.6歳、日本) を対象に、イチョウ葉抽出物360 mg/日を28日間摂取させ、トルブタミド (血糖降下薬) 125 mg (CYP2C9基質) を単回投与したところ、血中濃度 (AUC) の低下が認められたが、薬効 (経口糖負荷試験) に影響は認められなかった (PMID:17050793)
・健康な男性10名 (平均24.9±2.6歳、日本) を対象に、イチョウ葉抽出物360 mg/日を28日間摂取させ、ミダゾラム (鎮静剤) 8 mg (CYP3A4基質) を単回投与したところ、血中濃度 (AUC) および経口クリアランス低下が認められた (PMID:17050793)

・イチョウ葉と医薬品の併用との関係が疑われる健康被害が報告されている。
1) エファビレンツによるHIV感染の治療を受けている47歳男性 (オランダ) が、イチョウ葉抽出物を数ヶ月間摂取したところ、イチョウ葉抽出物中のテルペノイドによりCYP3A4やP-糖タンパク質が誘導され、血漿エファビレンツ濃度が減少した (PMID:19451798)
2) 70歳男性 (アメリカ) がアスピリン325 mgとイチョウ葉エキス80 mgを1週間毎日併用したところ、突発性の前眼房出血をおこした (PMID:9091822)
3) 55歳男性 (アメリカ) がDepakote (バルプロ酸ナトリウム、抗痙れん薬) とDilantin (アンチアンドロゲン剤) と同時にイチョウ製剤を含む多数の健康食品を摂取し、激しい痙れん発作で死亡した。服用していた医薬品の血中濃度が低下しており、両医薬品ともチトクロームP450 (薬物代謝酵素) のCYP2C9およびCYP2C19により代謝されることから、イチョウ製剤がチトクロームP450を誘導し、その結果、医薬品の血中濃度が低下したと考えられている (PMID:16419414)
4) てんかんによる痙攣性発作が良好にコントロールされている患者2名 (78歳男性、84歳女性、オーストラリア) が通常の薬物と併用して、イチョウ葉抽出物を120 mg/日、12〜14日摂取したところ、発作が再発した (PMID:11742783)
5) 71歳男性 (ドイツ) が濃縮イチョウ葉エキス40 mgx2回/日、2年6ヶ月以上摂取し、骨関節炎の股関節痛のために4週間前からイブプロフェン600 mg/日を摂取したところ、脳出血により死亡した (PMID:12818420)
6) 38歳女性(ブラジル)がチアミン900 mg/日とイチョウ葉240 mg/日を4年間摂取したところ、脳出血をおこした (PMID:21364361)
7) ジドブジン、ラミブジン、エファビレンツによるHIV感染治療を10年間続け、症状が安定していた41歳男性 (カナダ) が、イチョウ葉サプリメント300 mg/日を2ヶ月間摂取したところ、CD4細胞数が増加し、サプリメント摂取中止後、改善した (PMID:22323244)

<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、低たんぱく質状態におけるイチョウ葉エキスの投与は、肝CYP (CYP2B、CYP2C) 活性を亢進し、トルブタミドの代謝を促進することにより、血糖降下作用を減弱させた (PMID:21827497)
・動物実験 (ラット) において、ビロバライドの胃内投与はCYP1A1、CYP1A2、CYP2B、CYP2C、CYP2E1、CYP3Aの活性を誘導した (PMID:19276617)
・動物実験 (ラット) において、イチョウ葉エキスまたはビロバライドの腹腔内投与は肝臓CYP3A1、CYP1A2、CYP2E1活性を誘導したが、ギンコライドA、ケルセチンの投与はCYP1A2、CYP2E1活性のみを、ギンコライドB、ケンフェロールの投与はCYP2E1活性のみを誘導した (PMID:18421621)
・動物実験 (マウス) において、イチョウ葉エキスのCYP活性誘導作用の主成分はビロバライドであった (PMID:17637180)
・動物実験 (ラット) において、イチョウ葉抽出物の投与は、フェニトイン、ジクロフェナク (CYP2C9基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) を増加させた (103) 。
・動物実験 (ラット) において、イチョウ葉抽出物の投与は肝臓のCYP2B1/2、CYP3A1、CYP3A2のmRNA発現を誘導し、ニカルジピン (降圧剤:CYP3A2基質) の薬効を減弱させた (PMID:12269382)
・イチョウ葉エキス(フラボノイド31.2% 、テルペノイド15.4%、ギンコール酸10.45ppmの組成をもつ特定企業製品)をコーン油に混ぜ、雌雄のマウスおよびラットに5回/週、2年間投与(100〜2,000 mg/kg体重)したところ、投与量依存的な肝臓、甲状腺、胃、鼻腔における病変の増加、及び肝臓と甲状腺におけるがんの増加が認められた (PMID:23652021) 。この詳細な検討から、イチョウ葉エキスによるマウス肝細胞がんの発生は、自然発生がんとは特性が異なることが示されている (PMID:23262642) 。また、同製品を用いたin vivoにおける3つの遺伝毒性試験(90日反復投与によるトランスジェニック動物遺伝子突然変異試験、3日間投与による骨髄小核試験及び肝臓細胞のコメットアッセイ)において、遺伝毒性は2,000mg/kg体重の投与量まで認められず、構成的アンドロスタン受容体(CAR)欠損マウスでは肝臓に対する影響が認められなかったことから、イチョウ葉エキスによる肝がんの機序として、CARが関与する非遺伝毒性が示唆された (PMID:24824808) 。この現象が、市販のすべての製品に該当するか否かについてはさらなる検討が必要である。
・in vitro試験 (ヒト肝細胞) において、イチョウ葉抽出物はCYP3A4活性を阻害し、低濃度ではCYP1A2活性の誘導とCYP2D6活性の阻害を、高濃度ではCYP1A2活性の阻害とCYP2D6活性の誘導を示した (PMID:17214607)
・in vitro試験において、イチョウ抽出物およびビロバライドはCYP3A1 (ラット肝細胞) 、CYP3A4 (ヒト肝細胞) の発現および活性を誘導した (PMID:19356072)
・in vitro試験 (スーパーソーム、ヒト肝ミクロソーム) において、イチョウはCYP2C9活性を阻害した (PMID:24730468)
・in vitro試験 (ヒトCYP3A4 タンパク、Caco-2細胞) において、イチョウ葉抽出物はCYP3A4、P-糖タンパク質の活性を阻害した (PMID:18331390)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム、ヒト肝細胞) において、ギンコライドの加水分解物はCYP3A4の活性とmRNA発現を誘導した (PMID:25456428)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、イチョウに含まれるケルセチンはCYP1A2、CYP2C9、CYP3Aを、ケンフェロールはCYP1A2、CYP3Aを、ミリセチンはCYP2D6、CYP3Aを、アピゲニンはCYP1A2、CYP3Aを、アメントフラボンはCYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3Aを、セサミンはCYP2C9、CYP2C19、CYP3Aを、タマリキセチンはCYP1A2を阻害した (PMID:15285849)
・動物実験 (ラット) において、イチョウ葉抽出物の投与 (5日間) はテオフィリン (CYP1A2基質、気管支喘息治療薬) の血中濃度 (Cmax、半減期、AUC) を低下させ、クリアランス (ke、CL) を増加させた (PMID:17681658)
<理論的に考えられる相互作用>
・抗血小板薬・抗血液凝固薬を服用中の人は注意が必要(PMID:10902065) (PMID:12590952)
・インスリンの作用に影響を与えることがあるので、インスリン使用中の人は血糖値とインスリン濃度をモニターすること(PMID:10868316)
・イチョウ葉製剤が肝のチトクローム(Cytochrome)P450に影響する可能性が示唆されているが、議論の余地がある。明白な結論が出るまでは、同酵素が代謝に関わる医薬品を服用している患者には注意を与えること(PMID:10836866) (PMID:10969720)(101)。
・抗痙攣薬の作用に影響を与えることがある(PMID:11182853) (PMID:11742783)

動物他での
毒性試験

・葉の抽出物の毒性は極めて低く、マウス50%致死量(LD50)が経口摂取で7,725 mg/kg、静脈注射で1,100 mg/kgであった (58)。
・慢性毒性試験では、ギンコー総フラポンがウサギ、ハムスター、ラット、マウスの臓器に対する病理的な変化をもたらさないことが示されている。臨床用量の40倍に相当するイチョウのアルコール抽出物を毎日一回、連続7日犬に投与したところ、唾液がだらだら落ち、悪心、嘔吐、食欲不振、下痢などの症状が現れた。小腸の組織所見では、粘膜の分泌亢進が示された (102)。
・in vitro試験 (ヒト肝細胞) において、イチョウ葉抽出物、ケルセチン、ケンフェロール、イソラムネチンはDNA損傷を誘発した (PMID:26419945)

AHPAクラス分類
及び勧告

・クラス2d(イチョウ葉製剤は一般に副作用が報告されていない。しかしイチョウ葉は薬用のモノアミノオキシダーゼ(MAO)阻害薬に影響を与える可能性がある)(22)。その他については危険情報の項目参照。

総合評価

安全性

・妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータがないため使用を避ける。
・イチョウ葉製剤は適切に用いれば経口摂取でおそらく安全と思われるが、副作用として、ごくまれに胃や腸の不快感、頭痛、めまい、動悸、便秘、皮膚アレルギー反応などが起こる。
・生の葉は重篤なアレルギーを起こすことがあるので摂取しないこと。
・外用剤の安全性について十分なデータがない。
・生の種子の摂取は腹痛、吐き気、下痢、呼吸困難、徐脈、発作、意識消失、ショックが知られており、小児では死に至ることもある。
・果肉は少量でも重篤な症状(口の周りが赤くなる、直腸の炎症、肛門括約筋の痙攣)を起こすことがある。
・抗血小板薬・抗血液凝固薬、ワルファリン服用中の人は出血傾向になるため注意が必要である。
・ウルシ科の植物(マンゴー、カシューナッツも含む)にアレルギーのある人は、ギンナンに対してもアレルギーである可能性が高い。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・葉の製剤の経口の利用において有効性が示唆されているのは、末梢の動脈閉鎖症の患者の歩行時の痛みの改善、脳血管性および混合型の痴呆、やや記憶力が衰え始めた年配者の認識能力の向上、月経前症候群に対する作用、加齢黄班変性、平衡感覚障害、高山病の予防、糖尿病由来の網膜症における色認識の改善に対する作用である。
・葉の製剤の耳鳴りに対する効果、ならびに健康な高齢者の記憶の向上に対しては経口摂取で効果がないことが示唆されている。種子の有効性については、信頼できる科学的データが十分でない。

参考文献

(4) 四訂 食品成分表 女子栄養大出版部 香川芳子 監修
(20) ハーブ大百科 誠文堂新光社 デニ・バウン
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(23) 天然食品・薬品・香粧品の事典 朝倉書店 小林彰夫ら 監訳
(25) クリニカル・エビデンス日本語版 日経BP社 日本クリニカル・エビデンス編集委員会
(58) The Complete German Commission E Monographs
(64) 健康食品データベース 第一出版 Pharmacist's Letter/Prescriber's Letterエディターズ 編 (独)国立健康・栄養研究所 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(101) Clinical assessment of potential cytochrome P450-mediated herb-drug interactions. AAPS Ann Mtg & Expo Indianapolis, IN: 2000; Oct29- Nov2:presentation #3460.
(102) 現代中薬薬理学 王本祥編集
(PMID:12081042) Analyst., 127: 641-646, 2002.
(PMID:11501927) J. AOAC Int., 84: 1232-1241, 2001.
(PMID:9604337) J. Chromatogr. A, 803: 298-301, 1998 .
(PMID:12151066) J. Pharm. Biomed. Anal., 30: 67-75, 2002.
(PMID:10993512) J. Chromatogr. B Biomed. Sci. Appl., 744: 249-255, 2000 .
(PMID:12219929) J. Chromatogr. A, 967: 21-55, 2002.
(PMID:10902065) Am J Health Syst Pharm. 2000 ;57(13):1221-7.
(PMID:12590952) Thromb Res. 2002;108(2-3):151-60.
(PMID:10868316) J Clin Pharmacol. 2000;40(6):647-54.
(PMID:10836866) J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2000;68(5):679-80.
(PMID:10969720) Phytomedicine. 2000;7(4):273-82.
(PMID:11182853) Ann Intern Med. 2001;134(4):344.
(PMID:11742783) Age Ageing. 2001;30(6):523-5.
(PMID:11953006) Brain Inj. 2002;16(4):359-67.
(PMID:16050865) J Gen Intern Med. 2005 Jul;20(7):657-61.
(PMID:16419414) J Anal Toxicol. 2005 Oct;29(7):755-8.
(PMID:16768668) Med J Aust. 2006 Jun 5;184(11):583-4.
(PMID:17085776) Can J Clin Pharmacol. 2006 Fall;13(3):e277-84. Epub 2006 Nov 3.
(PMID:11826216) Pediatrics.2002 Feb;109(2):325-7.
(2002149743) 日本栄養・食糧学会誌. 2002; 55(1):11-7
(2002136703) 医学と薬学. 2001; 46(6):1013-6
(2001018978) 脳卒中. 2000; 22(2):313-9
(2005215711) Biological & Pharmaceutical Bulletin. 2004; 27(4):486-91
(2003225671) 小児科. 2003; 44(3):387-91
(2001054559) 新潟市民病院医誌. 2000; 21(1):45-7
(2004184832) 練馬医学会誌. 2003; 10巻 Page85-88
(PMID:17480002) Hum Psychopharmacol. 2007 May 4
(63) ハーブ&サプリメント NATURAL STANDARDによる有効性評価 産調出版株式会社 渡邊昌日本語監修
(PMID:9091822) N Engl J Med. 1997 Apr 10;336(15):1108.
(PMID:8649594) Neurology. 1996 Jun;46(6):1775-6
(PMID:9800752) Lancet. 1998 Jul 4;352(9121):36-7
(PMID:11161079) Postgrad Med J. 2001 Feb;77(904):112-3.
(PMID:9109922) Neurology. 1997 Apr;48(4):1137
(PMID:11742783) Age Ageing. 2001 Nov;30(6):523-5
(PMID:3219836) Contact Dermatitis. 1988 Oct;19(4):281-3
(PMID:17324660) J Am Diet Assoc. 2007 Mar;107(3):422-32.
(PMID:9800751) Lancet. 1998 Jul 4;352(9121):36.
(PMID:12818420) Atherosclerosis. 2003 Apr;167(2):367.
(PMID:18305231) Neurology. 2008 May 6;70(19 Pt 2):1809-17.
(PMID:17902186) Hum Psychopharmacol. 2007 Dec;22(8):559-66.
(PMID:18537221) Int J Geriatr Psychiatry. 2008 Dec;23(12):1222-30.
(PMID:18628657) J Cardiopulm Rehabil Prev. 2008 Jul-Aug;28(4):258-65.
(PMID:19017911) JAMA. 2008 Nov 19;300(19):2253-2262.
(PMID:18545061) Int Clin Psychopharmacol. 2008 Jul;23(4):223-7.
(PMID:15801937) Br J Clin Pharmacol. 2005 Apr;59(4):425-32.
(PMID:19694739) Br J Clin Pharmacol. 2009 Aug;68(2):201-6.
(PMID:19815048) Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry. 2010 Feb 1;34(1):76-80.
(PMID:19364166) Wilderness Environ Med. 2009 Spring;20(1):66-71.
(PMID:20040554) JAMA. 2009 Dec 23;302(24):2663-70.
(PMID:19451798) AIDS. 2009 Jun 1;23(9):1184-5.
(PMID:20186406) Eur J Clin Pharmacol. 2010 May;66(5):503-9.
(PMID:20206795) Clin Ther. 2010 Feb;32(2):380-90.
(PMID:20123670) Circ Cardiovasc Qual Outcomes. 2010 Jan 1;3(1):41-7.
(PMID:20168306) Am J Hypertens. 2010 May;23(5):528-33.
(PMID:20582906) Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2010 May 27;19(7):694-698.
(PMID:20635528)  Acta Pol Pharm. 2010 Jul-Aug;67(4):335-43.
(PMID:20464671) Vasa. 2010 May;39(2):153-8.
(2010063767) 小児科.2009;50(12):2079-82
(2006288208) 西日本皮膚科.2006;68(3):269-73
(PMID:21364361) Neurologist. 2011 Mar;17(2):89-90.
(PMID:19299322) Ann Pharmacother. 2009 Apr;43(4):726-31.
(PMID:21941062) J Postgrad Med. 2011 July-September;57(3):221.
(PMID:21649517) J Altern Complement Med. 2011 Jun;17(6):513-7.
(PMID:21941584) Evid Based Complement Alternat Med. 2011;2011:164139.
(PMID:21976939) Korean J Ophthalmol. 2011 Oct;25(5):323-8.
(PMID:21923430) Pharmacotherapy. 2011 May;31(5):490-502.
(2008168426) ICUとCCU. 2008; 32(2):167-72.
(2010027924) 秋田県医師会雑誌. 2009; 60(1): 43-5.
(2011140332) 日本救急医学会雑誌. 2010; 21(12):956-60.
(PMID:22030896) J Cardiovasc Pharmacol. 2012 Mar;59(3):215-21.
(PMID:21827497) J Pharm Pharmacol. 2011 Sep;63(9):1238-43.
(PMID:17214607) Basic Clin Pharmacol Toxicol. 2007 Jan;100(1):23-30.
(PMID:19276617) J Pharmacol Sci. 2009 Mar;109(3):459-62.
(PMID:19356072) Drug Metab Lett. 2008 Jan;2(1):60-6.
(PMID:18421621) Xenobiotica. 2008 May;38(5):465-81.
(PMID:22323244) J Int Assoc Physicians AIDS Care (Chic). 2012 Mar-Apr;11(2):98-100.
(PMID:22955125) Neurology. 2012 Sep 18;79(12):1278-84.
(PMID:23001963) Hum Psychopharmacol. 2012 Nov;27(6):527-33.
(PMID:22959217) Lancet Neurol. 2012 Oct;11(10):851-9.
(PMID:23150188) Support Care Cancer. 2013 Apr;21(4):1185-92.
(PMID:17637180) J Pharm Pharmacol. 2007 Jun;59(6):871-7.
(PMID:23866514) J Pak Med Assoc. 2012 Jul;62(7):677-80.
(PMID:23451885) Xenobiotica. 2013 Oct;43(10):862-7.
(2005272361) 臨床皮膚科 2005 59 (3) 245-7
(PMID:23970095) Acta Haematol. 2013;130(4):288-90.
(PMID:23965545) Eur J Dermatol. 2013 Jul-Aug;23(4):548-9.
(103) Pharmacognosy Journal. 2011 Jan; 18 (2):33-41.
(2013308481) アレルギー 2013 62(3-4) 463
(PMID:23795737) High Alt Med Biol. 2013 Jun;14(2):162-7.
(PMID:24001154) Br J Clin Pharmacol. 2014 May;77(5):821-30.
(PMID:23652021) Natl Toxicol Program Tech Rep Ser.
(PMID:23262642) Toxicol Pathol. 2013 Aug;41(6):826-41.
(PMID:24824808) Toxicol Sci. 2014 Aug 1;140(2):298-306.
(PMID:23871729) J Stroke Cerebrovasc Dis. 2013 Nov;22(8):e557-63.
(PMID:24730468) J Pharm Pharmacol. 2014 Sep;66(9):1339-46.
(PMID:24871648) Am J Chin Med. 2014;42(3):505-21.
(PMID:18420532) J Clin Pharmacol. 2008 Jun;48(6):671-80.
(PMID:15608563) Pharmacogenetics. 2004 Dec;14(12):841-50.
(PMID:12269382) Life Sci. 2002 Apr 26;70(23):2783-92.
(PMID:18331390) Basic Clin Pharmacol Toxicol. 2008 May;102(5):466-75.
(PMID:21686827) BMJ Case Rep. 2009;2009. pii: bcr07.2008.0399.
(PMID:25456428) J Ethnopharmacol. 2014 Dec 2;158 Pt A:132-9.
(PMID:26419945) Sci Rep. 2015 Sep 30;5:14633.
(PMID:12009978) J Agric Food Chem. 2002 May 22;50(11):3150-5.
(PMID:15285849) J Pharm Pharmacol. 2004 Aug;56(8):1039-44.
(PMID:19401473) Ann Pharmacother. 2009 May;43(5):944-9.
(PMID:17050793) J Clin Pharmacol. 2006 Nov;46(11):1290-8.
(PMID:17681658) Food Chem Toxicol. 2007 Dec;45(12):2441-5.
(94) Natural Medicines